昔描いてた小説の設定をそのまま写したカスです私は
パリッと紙特有の音を立てて、地図を開いた。 「…ここからどこに逃げる?」 「うーーん…」 地図にはたくさんの大陸が書いてあって、そこには細かくマーカーが引いてあった。 天野がつけたものだ。 超保の施設の支部があるところを印付けしているらしい。流石天野だな、と言ったら殴られてしまったが。 さて、あの不思議な脱走劇から一週間、俺の腹の内出血もすっかり治り、今なら元気に剣を振り回すこともできるようになった。振り回さないけど。 では今は何をしているかと言うと______思い立ったら吉日。元々腹が治ったら街を出るつもりだったので、俺たちはメモに町を出たらやるべきことを書き起こしていた。 「あーー北のところはどうだ?アイシクルエリア」 「うーん、それも悪くはないわね。北の方は暖房費めっちゃかかるから施設が少ないし」 「あ、でも施設を避けるとかなり遠回りになっちまうな」 「それはどこでも同じよ」 「そっか」 この世界には大まかに分けて6つの地域___エリアがある。 氷柱の大地、アイシクルエリア。 渓谷の都市、グランドキャニオン。 雨がやまない大地、リキッドエリア。 その他にもいろいろあるが…今の所の予定経路だとこれくらいしか通らないようだ。「超保もたまに役に立つじゃん」と歯を剥き出しにして笑っていた天野に少しだけ同意した。俺、話聞いてないからなんのことかわかんねえ。一瞬だが昔の行動を後悔した。 「よしっ、そうと決まれば武器を買わなくちゃね!」 「はっ、武器…!」 「中二病は黙ってなさい」 「うっ…!べ、別にいいだろ…かっこいいものは誰でも好きだろ!?」 知らないわよ、とそっけなく言われてしまった。ふ、ふん。実物を見たらきっと驚くはずだ。と少しだけ余裕ぶって俺は天野の手を引いた。 「お世話になりましたーー!」 「…ッス」 「あら、もう行くのかい?じゃあ…元気でねー」 「ありがとうございます…ッス」 ペコペコと頭を下げると、だんだん遠くなっていくおばあさんの姿。それが見えなくなった時、無情にも天野はくるりと背中を向けて走り出した。 「んじゃ、武器探ししゅっぱーーーつ!!」 手に握られた銀貨の残りは___あと20枚。 (続かせてほしい)