ジェノに声をかけた人物は[荒鳴 透(あらなり とおる)] 惡星のメンバーの1人で自身がそうである事を 隠しながら情報屋をしていると言う確かな実力を持つ [客人が来るってのはあんただったのか] 〔その様ですね〕 そして透は澄麗の方をチラッと見ると [おぉこの子か enjが引き取ったって子供は] 《こんばんは~》 [そういや enjはどうしたんだ?] 〔enjさんなら例の件で少し...〕 "例の件"とは先程の魔物についての事である [...なるほどな 通りで御怒様が呼ぶ訳だ] 《...?》 [あぁ 放っておいてすまんな 先に飯でも食うか?] 《いや お兄さんが来るまで待つよ》 [そうは言ってもな...] 透は外の方を眺めながら [多分だか...暫くは来ないと思うぞ] (旗を押して下さい) enjは来た道を引き返しとある場所へと移動していた そこには謎の影(#3参照)が倒れている木に座ったまま 何も言わずにこちらを見つめていた 「やっぱりあんただったか」 《...久しいな》 「何か用があって顔を出したんだろ?」 《...》 「...そうだ 久々にあんたの腕を見せてよ」 《お前と戦う為に出てきたのではない...》 「まぁ良いじゃん ほら」 そう言いつつenjは戦闘体制に入った 「...全力で来いよ 《豪傑の異形》チゲ」 そう言われた謎の影...及びチゲは 木から立ち上がるとenjと同様戦闘態勢に入った 《【風林火山・構】》 するとチゲの姿はたちまち異形の様へと姿を変えた 次の瞬間お互いが同時に技を繰り出した 「【千本桜・舞】」《【風林火山・侵掠如火】》 風林火山...一度は聞いた事があるだろう 【其の疾きこと風の如く、其の徐なること林の如く、 侵掠すること火の如く、動かざること山の如し、 知り難きこと陰かげの如く、動くこと雷霆の如し、 郷を掠めて衆を分かち、地を廓めて利を分かち、 権を懸けて而して動く。】 ...その精神が技として具現化されたのが 【風林火山】である 純粋な力勝負であれば強いのはチゲの方だった enjの攻撃に打ち勝ち そのまま弾き出した 「やっぱり 純粋な力じゃ勝てないか」 するとenjの姿が桜に包まれた 「【千本桜・花吹雪】」 周囲を桜で包む事で自身の姿を隠す 桜のある所ならどの場所にでも瞬間的に移動が出来る するとチゲはその場に留まり集中力を高める そして一気にとある場所に突っ込んだ 〈【風林火山・動如雷霆】〉 動くこと雷霆の如し、その精神から成す 一瞬で相手の元へと距離を詰め攻撃を仕掛ける技 enjは気づけばチゲの後ろに立っていた 「勘で突っ込むなよ..危ないなぁ」 実は一瞬でも回避が遅れていたら 直撃を食らっていたのだ 〈お前こそ...いや お前の方が勘は良いだろうが〉 「お互い様って奴か」 そう言いつつ既にまた互いに攻撃を仕掛けていた この戦いを少し遠くで見ている者がいた しかしその者は下手に姿を現す事は無かった ...何故ならここで容易に仕掛けてしまえば 簡単に負けてしまうからだった それに普通の人から見たら本気の殺し合いにも見える ...もしかしたら今この戦いが起きている土地が まっさらに..零にしてしまう程の戦い そんな状況にも関わらず この2人は一切本気を出していない そんな状態で仕掛けて来る程この者は弱くは無かった 【なるほど...あれがそうなのか...】 そう呟くと暗闇の中へと消えて行った... 《待て もう辞めにしよう》 唐突にチゲは異形の姿を解きenjに声をかけた 《さっきも言ったが 俺はお前と戦う為に来たんじゃない》 それを聞いたenjは剣を降ろした 「そうだな あんたの今の実力を 知ることが出来たし それに...」 そう言うとenjは少し間を置いて 「君が言いたい事が何かも分かった 僕はもう帰るよ」 ケロッとした表情を見せた後enjはチゲに背を向けた ...死ぬんじゃねぇぞ お互いに...な? (停止して下さい) enjが避雷針に着いた頃には もう月すらも見えなくなっていた そして部屋に入ると澄麗はもう眠っていた 〔おや...遅かったですね〕 「少し野暮用があって遅れてちゃったわ」 〔全く...変な事をしでかして 狙われない様にして下さいよ〕 「どうやら...もう賞金首の様だ」 〔貴方の1番嫌いな面倒事じゃないですか...〕 「いや それでも得られる物があったよ」 enjは目を光らせながら 「僕の妹...ニアは近くにいるみたいだ...」 しかし その目はいつもの赫と蒼の色では無かった...
前回 氷の女王と紅に染まる雪 https://scratch.mit.edu/projects/1047738000/ 次回 制作中 [リンク] 指定されたタイミングでの 旗/停止を推奨する場合があります ⇩ネタバレ注意 お借りしたキャラクター 澄麗 《豪傑の異形》チゲ 《戦いを見ていた者》 @????????