久しぶりに参加した。え?ごめん支部行ってた。 漫画で言うともう5巻くらいですね。アニメ早よ!! 霧灯と天野は違う部屋設定です。マジの刑務所はそうらしいので。さっさと付き合えよお前ら。 *↓本編 「拷問なんてさあ、やっても意味ないじゃんね」 そんな話し声で目が覚めた。 目の前にいるのは髪が乱れた女。所々顔が腫れているが彼女の顔は余裕そうに笑っていた。 ……どこだっけ、ここ。 冷たい床の慣れない感触に起き上がる。すると、腰と腹のあたりがズキンと痛み、私は低い呻き声を上げた。 「起きた?」 くすくすと笑った女が私を一瞥する。「安静にしておいた方がいいよ」と腹を指さされ、服をめくってみると青黒いあざができていた。……そうだ、私、超保の奴らに捕まったんだった。 「意味ないって、どういうこと」 「ん?ああ、拷問の話か。 ……だってさあ、うちの刑務所に収容されてんのたったの6…アレ?5人だっけ?まあそれくらいじゃない?」 最近1人死んだっけなあと恐ろしいことを宣う女に寒気がした。この女、狂ってる。意地悪い笑みに痩せこけた体は似合わなくて、私は気味悪さに震えた。 「拷問ってのは元々大勢でやらないといけないもんさ」 「なんで?」 「なんでって、そりゃ当たり前だろう。1人拷問して適当言われちゃかなわないや」 「そっか。だから大勢拷問して情報のすり合わせをしないといけないのか」 「ピンポーン、大正解」 さっきは狂ってるなんて言ったが、違う。今気づいたけど、この女は妙に冷静なんだ。もし私が刑務所にいきなり閉じ込められたら怖くて何も考えられなくなってしまうだろう。それなのに妙に達観しているというかなんというか……彼女の表情には自信が満ち溢れていた。 ……どうして、こんな冷静でいられるんだろう。 「拷問なんてただの八つ当たりさ」とからから笑う女をすこしだけ観察した。霧灯も探さないといけないけど、とにかくこの女は危険な気がした。自分の目的のためなら手段を選ばないような人間は、他にも見たことがある。それでも、この女はそんな奴らより随分と狂っていたのだ。 「お仲間さんは今ごろ何してんのかね」 「お仲間…… 霧灯のことか」 「名前は知らないけどそうなんじゃないの。まあ、ここは女子用の牢屋だからムトーくんはここにはいないけどね」 女子男子で分かれているのか、牢屋。意外と配慮できるんだな、と感心した。それとともに少し残念だなと思った。いや、別に霧灯に会いたかったわけじゃないんだけどさ。 ……しかし参ったな。それじゃ霧灯に会うためにはここから逃げないといけないのか。でも鍵もないしボロボロで動けないしで最悪だ。私たちは前科があるから余計警戒されてるだろうし、警備員だって前回より強いはずだ。それに、今回は霧灯がいない。だから自分の手一つで戦い抜かないといけないのだ。ううん、難しい。でもここで大人しくしていたら、この女が言った通り死んでしまう。 「悩んでるねえ、お嬢ちゃん」 「……まあ、うん」 「そんなあなたに朗報があるんだけど、聞く?」 「えっ、なに?」 女はまあ見ててと言わんばかりにどこから出したのかペンで床に文字を書き始めた。そっか、盗聴されたら台無しだもんね。やっぱりやけに冷静だなこの女。 描かれたのは刑務所の見取り図だった。ドア、看守の部屋、管理室エトセトラエトセトラ…正確かどうかはわからないがとりあえず信じるとしよう。キュポンッとペンの蓋を戻した女が徐に床を叩いた。 「私の能力は「超言語」って言ってね。動物の言葉がわかるんだ。」 もちろん意思疎通も可能だよっと笑った彼女に驚いた。能力持ちなんだ。そう言うとここに集まっているのは超保から脱走した人間であることを教えられた。10年前の脱走者って、この人だったんだ。そう言われればそうだ。纏っている空気が違う。 「えっ、じゃあもしかして」 「そう、動物を介して向こう側の私の仲間とコンタクトを取ることができる」 「ってことは、脱走も…!」 「うーん、まあ…でもあいつらアレだからさ」 アレ、と言うのはきっと悪い意味で使っているのだろう。鬼嫁って感じなのかな。いつも霧灯は私を引っ張っていってくれるから、想像がつかないや。そんなこと本人には口が裂けても言えないけど。 「これは私の仲間から届いた見取り図さ。紙自体はもう処分してあるけどね。」 「な、なんかすごい」 「まああんたたちより何年も生きてるからさ」 「おお…」 なんだか情けなくなってきた。私だって大人なのに、この人がいなきゃなにもできないじゃないか。グッと奥歯を噛み締めると、女が私を慰めてきた。嫌味にしか聞こえないからやめてくれ。 「そうだ、あんたの能力なに?」 「えっ、私?」 「うん。私たちはね…」 それから私は、彼女たちが研究をしていること、それには「イレギュラーで、面白そうで強い奴」が必要なこと、そしてあと3日で彼女たちは脱獄することを教えてもらった。 ぶっちゃけ言うとなんてご大層な話なんだろうと思った。私たちは生きるので精一杯だから、研究とかそんなこと考えもしなかった。でも彼女の目は本気だったから、私も真剣な彼女に向き合うことにした。 「私の能力は「超視覚」…幽霊が見えるってだけの単純な能力さ」 「へえ、珍しいわね。もっと炎とか水とかそんなとこかと思った」 「はあ?攻撃もできないし他の人間には見えないしで、なんの意味もない能力でしょ」 「そうかしら。もしかしたらその能力を使って全世界の人々が幽霊を見ることができるようになるかもしれないわよ」 「ええ…私のアイデンティティが…」 みんなできるようになったらそれはもう「能力」じゃないでしょ。唯一の個性なんだからやめてよ。そう言うと「あらそう?」と返された。どうやら諦めたようだ。 「まあいいわ。そろそろ看守が来るから大人しくしておきなさいよ」 「げえ、また拷問?」 「慣れれば痛く無くなるわよ」 「気持ちわる…」 ニコニコと笑う彼女にゲンナリして、私は固い壁に体を預けた。 「イレギュラーで、面白そうで強い奴、か」 脳裏に浮かんだのは1人だけだった。 霧灯、また会いたいな…と、ひとりでに呟いた。 _____ *世界一いらないコーナー 【登場人物紹介】 ◯ 霧灯 戸羽 ・本作の主人公。イメージは「思春期男子」。思春期ってこう言うとこあるよなあーって言う偏見から作り出された。きっとイケメン。 ・作者が「カッコ良さそうだけど実はヘタレ」みたいなキャラが大好きなので思春期男子と混ぜ混ぜしてできた。趣味いっぱいぶち込みました♡(特級呪物) ・天野× 霧灯のカップリングが勝手に成立している。まあだって他に相手いませんし…(理不尽)。ツンデレとヘタレのカップリングからしか得られない栄養がある。 ・何でも屋については本で見たことがあって、うわっかっけえ!!…っと思っている。多分生まれてる国が違かったら仮面ライダーとかに憧れてるタイプ。 ・ナチュラル中二病。剣!?それ伝説のやつだろ!?勇者しか抜けないやつ!! ・能力は「無効化」となんともぶっ壊れ性能。毒とか痛みとか無効化できるんですかね。じゃあお前最強じゃねえか。ダメージもいつか無効化できるようになって欲しいところ。でもチートは嫌いだからならないと思う。 ◯天野 ・名前決めてたけど忘れちゃった。絵に描いたようなツンデレガール。霧灯のことを地味に慕っていて、(霧灯のいいところは私だけが知ってる)と後方彼氏面をかましている。 ・なんでも食べるけどできればモンスターは食べたくない。生臭いから。好きな食べ物はレトルトカレー。霧灯(特級呪物)から生まれし野生児(特級呪物)。 ・なお、自分は他人より大人だと思っている節があり、いつか痛い目を見るだろうと予測されている。そして霧灯とのフラグはビンビンに立っている。あれ、これってもしかして…? ・能力は「超視覚」。イマジナリーフレンド(死者)が見える。ただ他人からは見えないのではたから見たらただの変人。死者とは意思疎通ができるが、言葉は通じないため、絵とか身振り手振りとかでしか会話できない。あらやだただの変人じゃないの。 ◯門松さん ・中間管理職はつらいよ。社会の闇を凝縮したような存在。休みたいけど休めないから目の下にクマができている。しかもすごい濃い。たまに三途の川が見えるらしいので本当に休んでくれ門松。 ◯15話の男 ・なんだてめえ偉そうに…(理不尽) ◯超保の警備員 ・おれなにかした? ◯べルースポートのおっさん ・こいつら俺の前でイチャイチャしてんじゃねえよ…それはそうとお前らすごいな!! 【登場人物紹介誰か引き継いでくれ】