目覚まし時計の音で目を覚ます。 今日も変わらず一人で食事を採る。社員食堂はあるらしいが、仕事以外ではあまり人と会いたくない。そのためいつも前日に買った物を一人部屋で食べる。 今日も変わらない、特別おいしくも、食べるのをためらうほどまずくもない味。 食べ終わったら、着替えを済ませて職場に出る。行きたくないという気持ちを引きずりながら。 とはいえ、職場の環境が悪いわけではない。むしろそこらと比べればだいぶいい方じゃないかと思っている。行きたくないという気持ちがあるのは、周りがいい人すぎるからだろうか。 自分のことで手一杯のはずなのに、それでもなお他者を想う心がある。 そんな周りと自分との違いに苦しんでいるのだろうか。 またいつもと変わらず意味のない問いが頭をぐるぐる回る。 『―――おーい?大丈夫か?』 かけられた声でハッと我に返る。いけない。また思考が迷走していた。 このままいけば明後日には宇宙の真理にたどり着けそうな気がする。そんなことを考えていると、 『…あの、もしもーし?』 と声を掛けられる。 いけない、返事を忘れていた。 「あ、おはようございます。本日もよいお日柄で。」 返事を返す。なにか違うような気がしたが、相手に伝われば大丈夫だろう。 『…その様子じゃ、さっきまでの指示まったく聞いてなかったな。』 指示?そんなものされていただろうかと思いだす。 …確かに考え事をしていたせいで何も聞いていなかった。 「指示ってなんでしたっけ?」 『今日入ってきた新しい幻想体の作業に入れって言われてたろ?』 言われてみれば、そんな音がしていたかもしれないししていなかったかもしれない。 とりあえず、ここは聞いていたふりをしておこう。 「まったく聞いてませんでした。」 思わず本心を出してしまった。これはいけない。 『…一応後輩ができるほどここにいるんだから指示は聞くようにしとけよ?マクスウェル。』 怒られてしまった。謝罪は入れないと。 「次からは気を付けられるように気を付けます。セドリック先輩。」 新しく入った幻想体の部屋に入る。 ―――何だろうか、これは。 一瞬、水中に入ったのかと錯覚した。しかし、それはただこの幻想体から水中にいるかのような音が流れていただけだった。 それはサメのようにも見えるが、虹色で鮮やかな舌を二枚持っていて、体中に注射器が刺さっている。 見ていてあまり気分がいいものではない、でも、どこか寂しさも感じる見た目だった。 作業指示にあったように、食べ物を与えてみる。今までの経験もいかし、不安をなるべく与えないようにする。 しばらく試行錯誤しつつ結果も書いたりなどしていると、幻想体は近づき、何かを渡してきた。 これは…ガム?口に含みしばらく噛む。口の中にほのかな甘みが広がる。この味を例えるなら…ブドウ味のキャンディ? …おっといけない、部屋から出るのを忘れるところだった。 貰ったガムを噛みながら廊下を歩く。もうかなり噛んでいるはずだが、それでもなお味は消えない。 ふいに風船ガムのように膨らませる…膨らんだ。どうやら本当に風船ガムだったようだ。 そのまま膨らませながらしばらく歩く。 …何故だろうか、体がだるくなる感じがして、足取りも重くなる。なのに、不思議と心は安らいでいる。 なんとか廊下を抜けられると思った矢先、泡の音がして振り返る。 大きな牙をむきながら、何かがこちらに勢いよく向かってくる。 それが最期の記憶だった。 ―――――――――――――――――――――――― 目覚まし時計の音で目を覚ます。 今日も変わらず一人で食事を採る。社員食堂はあるらしいが、仕事以外ではあまり人と会いたくない。そのためいつも前日に買った物を一人部屋で食べる。 今日も変わらない、特別おいしくも、食べるのをためらうほどまずくもない味。 食べ終わったら、着替えを済ませて職場に出る。行きたくないという気持ちを引きずりながら。 とはいえ、職場の環境が悪いわけではない。むしろそこらと比べればだいぶいい方じゃないかと思っている。 行きたくないという気持ちがあるのは、周りがいい人すぎるからだろうか。 自分のことで手一杯のはずなのに、それでもなお他者を想う心がある。 そんな周りと自分との違いに苦しんでいるのだろうか。 またいつもと変わらず意味のない問いが頭をぐるぐる回る。 …いけない、またいつもの癖だ。 そろそろ宇宙の真理にたどり着きそうだと考えながら、いつも通り新しい幻想体の部屋へと向かう。 ―――何だろうか、これは。 一瞬、水中に入ったのかと錯覚した。しかし、それはただこの幻想体から水中にいるかのような音が流れていただけだった。 それはサメのようにも見えるが、虹色で鮮やかな舌を二枚持っていて、体中に注射器が刺さっている。 見ていてあまり気分がいいものではない、でも、どこか懐かしさも感じる見た目だった。 …なぜ懐かしさを感じるのだろうか? 気持ちは置いておき、作業指示にの通りに食べ物を与えてみる。今までの経験もいかし、不安をなるべく与えないようにする。 しばらく試行錯誤しつつ結果も書いたりなどしていると、幻想体は近づき、何かを渡してきた。 これは…ガム?口に含みしばらく噛む。口の中にほのかな甘みが広がる。この味を例えるなら…ブドウ味のキャンディ? …やはり、どこか懐かしさを感じる味だ。こんな味なんて、今までに感じたことのないはずなのに。 …おっといけない、部屋から出るのを忘れるところだった。 貰ったガムを噛みながら廊下を歩く。もうかなり噛んでいるはずだが、それでもなお味は消えない。 ふいに風船ガムのように膨らませる…膨らんだ。どうやら本当に風船ガムだったようだ。 そのまま膨らませながらしばらく歩く。 …視線を感じる。なぜかは知らないが、ものすごく視線を感じる。 獲物をにらむ狩人のするような若干寒気のする視線を感じる。 怖い。すごい怖い。正直逃げたい。部屋の中で布団にくるまりたい。 いやもうこの際収容室でもいい。とにかくどこかに逃げ出したい。 そんな状況下、業務が終わった。正直最後のほうは生きた心地がしなかった。 部屋に戻り、布団にこもる。これを楽しみに一日を生きている。 『…起きてください!』 誰かの声と扉を叩く音で目覚める。とっくのとうに目覚ましは鳴り終えていたようだ。 どうせならそのまま寝ていたかったのが本音だが、誰かが起こしに来た以上出ないといけない。めんどくさい。 朝食を採る時間など当然ないので、自分なりに急ぎながらこの目に悪そうな装備を着て部屋を出る。
こういう小説作るのは初めてですね。うん。 え?安定のゴミクオ? ハッハッハ…んなもん自分がよくわかってる。 あ、これ自職員の小説っす。 ちなみにサメ事故は実際にありました。許せません。