「ギルドってなんだ?」 「は?ギルドも知ら・・・。あ、そうか。記憶が無いんだったっけ?」 覚えろよ。俺よりも記憶ねぇんじゃねぇか?このおっさん。 「えっとな、ギルドっつーのは、冒険者たちが依頼を受けたりして、金を集めたり、酒とかで食事を楽しんだりする場所だよ。」 なるほど。分からん。 「まぁ行ってみたらどうだ?」 まぁ一旦そこに行って金を集めるか。金はいくらあってもいいからな。 「ああ、分かったよ。んで、そのギルドとやらはどこなんだ?」 「隣のとこだよ。」 ・・・。は? 「え?隣?」 「そうだよ。」 近っか!なんで気づかなかったんだよ・・・。まぁ、どんなのか知らないししょうがねぇか。 「俺も一緒に行ってやる。一応こんな感じだけど、ちゃんと昔冒険者として活躍していて、50VLなんだぜ?」 「50VLがいい方なんかは分からんが、一応頼む。ここのことよく分からんしな。」 「よしじゃあついて来い。」 なんかこの人結構頼りになるのか? 「いらっしゃいませ〜。」 入るとここの職員らしき女性が片手に肉を持って話しかけてきた。 「あ、デスタさん。今日はどうしたんですか?」 コイツそんな名前だったのかよ。・・・。魔王の名前みたいだな。 「ああ、ちょっと変なことになってな・・・。」 ギルドの職員の女性は、キョトンとしながら、 「分かりました。では、カナさんを呼んできますので、ここでお待ちください。」 そう言ってどこかに行ってしまった。 数分後、二十歳前後らへんの女性の職員がやってきて、 「どうしましたか?デスタさん。」 と、言った。この人がカナさんとやらなのだろう。 「実はな・・・。」 デスタはさっきまであったことを全部話した。 「なるほど。それで、あなたは本当になにも覚えていないのですか?」 「ああ。なにも覚えてないよ。最後に覚えているのは、目の前に中年の男が見えたことだけだ。」 「おい、それは俺のことか?」 デスタが聞いてくるが俺ら2人は無視し、話を続けた。 「なるほど・・・。一回、記憶石でも使ってみませんか?」 記憶石? 「なんですかそれ。」 「それも知らないんですね?記憶石っていうのは、記憶を思い出したり、消したりできる石です。ただし一回しか使えません。主に高齢の方が死ぬ前に嫌な記憶を消しにこられます。」 なるほど。 「では使ってください。」 「分かりました。では、種類はどうします?」 種類? 俺がキョトンとしていると、 「ああ、種類っていうのは、記憶石を使うさいに、記憶石の下に何か一つ物を置くんです。それで、その物に関連する情報を忘れたり思い出したりできるんです。」 へー。でもなににしよう。 数分たった後、デスタが、 「もう、テキトーでいいじゃん!」 そう言って近くにいた冒険者の持っていた本を強引に奪って記憶石の下に置いて、呪文を唱え始めた。 「「「ちょ!?」」」 俺とカナさんと本を強引に奪われた人が同時に言ってハモった。 「『ذكرني بذكرى الصبي』・・・。『記憶植脳』!」 その瞬間、俺の脳内に、何かが入ってきた気がした。 「なにやってるんですか!」 はっ!そうだ!なにやってんだこの人! 「いやもう待つんめんどいし〜?特に情報量多すぎてもダメじゃん?じゃあもうこれでいいじゃんって。」 ダメな大人の見本かもしれない。アクアみたいだな。 あれ?確かに記憶が少し戻ってる。 「一応本関係のは戻ったみたいです。」 「はぁ、なんであんたは冷静なんだよ。後、俺の本返せ!」 そうして本を奪われた男の人は、本を奪い返して本の続きを読み始めた。 「まぁ、成功したならいいんですが・・・。デスタさん、後で職務質に来てください。」 ため息をつきながらカナさんはそう言って、デスタは職員の女性に強引に連れて行かれた。 そういえば、何か忘れているような・・・。 「あ、そうだ!俺金稼ぐためにここに来たんだった!」「そう言えばそうでしたね。では、カードを出してください。」 カード? 「あの、カードってなんですか?」 「持ってないんですか?それがないと仕事ができませんよ?」 呆れているというか、常識はずれを見ているかのような目で見てきた。 ・・・。なんかすんません。 「はい。ないんですよ。」 「そんな人いるんだ・・・。じゃ、じゃあカードを一から作ってみましょう!」 そう言われたので、作ってみることにした。 「じゃあ、ここに手をかざして見てください。」 言われた通りに手をかざすと、手がパアッと光り、下にあったカードとやらも光った。 「これで、あなたのステータスが見れます。ステータスによって、つける職業が決まります。」 このすばかよ。でもこういうのワクワクするな。 「えっと、まず、あなたの名前と住所が・・・。日本。・・・。日本!?」 カナさんがびっくりした顔で言ってきた。 「え?日本?日本出身なんですか?」 「記憶が無いんで分かりませんが、そうなんじゃ無いですか?」 カナさんが大事なことを言いそうな顔で、真剣な顔でこう言ってきた。 「あなた・・・。異世界転生者なんですか!?」 異世界転生者!? なんかおもろい展開になってきたな・・・。 <後書き> どうも。この作品みる人が全然いなくてメソメソしている、ryuです!この作品みんな見てくれ〜。 さて、少し変な展開になってきましたね。別にこのすばのパクリでは無いので、ご理解をお願いします。さて、これからは次回予告に入っていきます!異世界転生者だと告げられた主人公。一体どんな物語になってしまうのか!次回、『記憶搜記』第一章。第三話。「冒険初記」お楽しみに! 絵が下手なのを直したい・・・(T ^ T)