『やー!我らの眷属ちゃん、来てくれて嬉しいよ!』 「……うちは一切嬉しないどす。」 『そう?それならそれでいらいいけどね、八重桜。』 「気安く呼ばへんといてくれやす。春風サマ。」 『律儀だね~~』 お世辞にも仲良く見えない女性2人が花畑の上を歩きながら"談笑"している。 …これが談笑と呼べるような会話ではないのはごもっともだが。 「うちも暇とちゃうさかい、早めに済む用事やと嬉しいんどすけど。」 『残念ながら、そういうワケには行かないんだよ八重桜ちゃん。』 「………藤はんは?」 『あの子には別の用事任せちゃったからダメ!』 「葵はんに槐(エンジュ)はん…あの2人は」 『今は休暇中だよ。にしても椿っていっつもそのメンバー出すよね!』 「…はぁ…」 思わずため息が漏れる。 本当に彼女は"季神"(キシン)なのかと疑いたくなるほど幼い部分がよく見える。 「冬木様はなんて?」 『ん?話してないよ!』 「せめて冬木様にお話しを通しておくんなまし。」 『めんどくさいからやだ!八重桜ちゃんがやって!』 「ならこのお話は受けまへんので、帰らせてもらいます。」 『╶╌╴出来ると思ってる?』 「…いえ…。」 (だって、わたしは。)