(最初から旗を押して下さい) "マノグラム"と語りかけた女 その姿は目の片側に眼帯を付けていた 〔マノグラム...それは今の貴方の名では?〕 〚いや あんたがその名前を捨てたから あたいがそう名乗ってるだけだよ〛 〔...そうですか〕 〚それで? 何の用で戻って来た〛 〔最近魔物や幻妖等が暴れ出しているのは 知っていますか?〕 〚いや?初耳だな〛 〔そうですか では何か知ってる事とかは?〕 〚...なぁ あんたどういうつもりで此処にいるんや?〛 〔どういう?〕 〚あんたはこの組織を...あたいを裏切ったんやぞ? それがどれだけの罪か分かってんのか?〛 気が付くとジェノの周りには 大勢の人が囲む様に並んでいた 〚この組織だけの話だけやない この世界共通の話や 暗黙の了解って奴やぞ?〛 ジェノは1つため息を吐くと声色を変えて話す 〔俺も暇じゃねぇんだ 聞く事聞いてとっとと帰りてぇんだよ〕 〚はぁ?〛 〔それが何だ? こっちが何もしてないのに大勢で囲んでよぉ...〕 〚あんたに話す事は何も無いね やっちまいな!!あんた達!!〛 そう言うと周りの人物達が一斉にジェノに遅いかかる ジェノは持っていステッキを地面に強く叩く すると大きな雷がジェノの元に落ちた 〚何や..?今の技...そんなもん知らねぇぞ〛 〔先に言って置くが今の俺はあの男よりも実力は上だ ...今度は失明じゃ済まないぞ〕 ジェノは俯きそう語りかける 〚...最期の言葉はそれで充分か?〛 そう言うと更に人以外の者が増える しかしジェノが見てきた魔物よりは 気配が変わっていた気がした 〔そりゃこっちの台詞だぜ...〕 ジェノは顔を上げ その拍子にハットが落ちる その目は黃に そして気配は怒りに満ちていた 【開眼・黃】 そして彼の後ろから鹿のような体つき 龍のような顔 牛の尾と馬の蹄 黄色い毛 鱗で覆われた全身が現れる 【幻妖召喚・麒麟】 そしてその獣は耳鳴りがする程の甲高く吠えると 勢い良く突進する それに合わせジェノはゆっくりと歩みを進めた (停止して下さい) レナが帰り後片付けをしているenjの元に 新しい客が訪れる 《よぉ 相棒》 「チゲ?あの時(※10話にて)で話は済んだ筈じゃ?」 《いや その事なんだけどよ》 チゲはイスに腰掛け 《情報を渡しに来た あんたの命を狙う奴等のな》 「...何故今になって言いに?」 そう言いつつ手早くアップルプランを出す 《別に飲みに来た訳じゃ無いぞ...》 「サービスだよ もしくはその情報代だと思ってくれ」 《そうか...》 チゲはアップルプランを1口飲み 《理由だったか そうだな... 俺はあんたの事を殺さなかった 仕事のしない奴なんか始末しちまった方が良いだろう こういう風に面倒になるからな》 「...なるほどね」 《まず《豪傑の異形》これは俺の事だ 気にする必要はない 次に《氷の女王》何回か戦ったあの女だ ただ暫くは来ないとは思うがな そして《天下の策士》あいつは勝てる戦いしかしない 油断に付け込まれたら終わりだ》 そして一息置いた後 《最後に《merciless killer》奴は相当な強敵だ 俺とお前が組んでも勝てるか怪しいだろうな 少しでもミスればお陀仏だ》 「そんなにヤバいのか そいつは」 《良く知らずに今まで生きてたなと思うレベルにな》 「肝に銘じておくよ」 《そうだ それと...》 チゲは残りのアップルプランを飲み干すと 《お前《好些稼 麗華》と 《星空 鈴》って奴知ってるよな?》 「あぁその子がどうかしたのか?」 《今襲われているらしいぞ 助けに行くか?》 「はぁ!?何でもっと早く言わないんだよ!!」 enj達は飛び出す様に店から出る 《さっき少しだけ見かけてよ まぁあいつらなら大丈夫だろうがな》 「そういう問題じゃ無いだろ 巫山戯てるのか?」 《少なくともお前よりはマシだろうよ》 そんな話をしてると麗華達の姿が見えて来た と同時にenjは周囲に桜の花びらを纏わせ チゲはその姿を異形に変え 目の前の敵へと向かって行った 〚クッソ...〛 弱々しい声で女は呟く 周りにはもうジェノに攻撃して来る者はいない 〚それで...あたいの事殺すんか...?〛 ジェノは黙ってその女を見ていた 〚それが...ここのルールやからな...〛 〔...そうですか〕 ジェノはやっと口を開いた 〚何や...その言い方...〛 ジェノはネクタイを締め直しハットを拾うと 〔私には興味無いので〕 とキッパリ答える いつの間にか幻獣や瞳の黃は消えている それはいつも通りのジェノの姿だった 《一体何なの!?》 麗華は突如現れた魔物の対処に追われる そこには鈴の姿もある 《数が多すぎますね》 そう言いつつ攻撃を与える すると魔物が分裂し更に数を増やす どうやら分裂能力持ちの様だ 《これじゃ仕事にならないよ...》 その時鈴の後ろに魔物が回り込む 《しまっ...!!》 麗華は咄嗟に攻撃を仕掛けるが間に合いそうにない 魔物の攻撃が鈴に当たりそうな瞬間 1つの衝撃音と共にその魔物が吹き飛ぶ そしてその直後に更に大きな衝撃音と共に 多くの魔物が吹き飛んだ 麗華は音のする方に目を向けると そこには見覚えのある猫の姿と 見覚えの無い異形の姿があった
前回 naerとenj https://scratch.mit.edu/projects/1084276419/ 次回 友情と歯車の疑問 https://scratch.mit.edu/projects/1133239607 指定されたタイミングでの 旗/停止を推奨する場合があります ⇩ネタバレ注意 補足 タイトルの意味 偉大な(マグノ)黑羊(ラム) 黒羊には"厄介者"や"裏切り者"等の意味を持つ お借りしたキャラクター チゲ @munecige 好些稼 麗華 @false5645 星空 鈴 @arakawa_lucky