重い溜息が、白くなって消えていく。 植物も動物も、眠ったまま。 時間が経てば経つほど、彼らは狂っていく。 春は来ない。 植物は眠ったまま。地は飢えていく。 彼の力の継承も起きない。 居るのは目の前のただ1人。 『誰や、お前』 「貴方こそ、誰ですか」 「『仲間に化けやがって』」 「…あぁ、甲斐田くんが言っていた魔という奴ですか」 『お前こそ、妖なんちゃうの?』 「っはは、ふわっちに化けた化け物は黙ってください?」 『俺らの青龍、返してくれん?』 「セイリュウ?何の事です?」 『今お前が化けてる、本物の奴の事や』 「化ける?何の事です?僕は人間なんです、そんな事出来るはずも無いでしょう?」 『…本当に青龍そっくりやわ』 「貴方こそ…ふわっちも甲斐田も、社長もガクくんも、全部、返してくださいよ」 『…知らんなぁ、そんな人』 「返してくれないと言うなら。無理矢理にでも」 『ッその構え…誰に…』 「僕が自分で編み出した構えです…さぁ、其方も構えたらどうです?竹刀とはいえ…痛いですよ?」 『“四神の一座を預かる、朱雀の名の下に、捕縛を命ず”』 「えっ…何だよこれッ…」 『お前の処遇は…五神で決めなあかん』 「はぁ…?」 _____________________________________________ Ⅰ【セイリュウと朱雀】