- 第四話 / - ジーク - -[1944年9月30日 / 敵仮拠点跡地] - 私は乗っていたパンターに腰を掛けるように座り込んだ。そして、昨日の出来事を思い出す。あの時、本隊が来なければパンターが棺桶になっていた。そう…''あの時''になぜ本隊が来れたのだろうか、私は疑問に思った。あの時に私はただ、『味方が助けに来た』としか思っていなかった。戦時での脳は冷静では無くなる。少なくとも、私はそうだ。よくよく考えてみると変な話だ。この様な戦車大隊如きが本隊に助けられる。そう、呼んでもいないのに…。その時、本隊の隊長らしき人物が近寄ってきた。金色の長髪に青い瞳、全身には軍服が綺麗に整えられ、頭には鷲(Reichsadler)が高らかに縫われた軍帽を携えている。隊長と言えるほどの風格がある者だった。私はとっさに立ち上がり、この場を去ろうとした。ちょっと苦手なタイプだ。「??? / 少しいいかな、''第三戦車大隊司令長官、ツェーザル・ローラント君。」話しかけれた…まあ、想像通りだ。「ローラント / は、はい。なんでしょうか?」私は少し緊張気味に言った。「ハインケル / 僕の名前は''ハインケル''、北方軍集団に所属する''第七機甲師団,司令長官''だ。君の功績は聞いてるよ、君は知らないかもしれないが……この敵拠点は大規模な攻勢を仕掛ける為に作られていたらしいんだ。その為に中戦車から重戦車まで、まるで戦車大隊がここに攻めて来ることを想定した様に作戦が練られていた。数多くの資料から分かったよ。ありがとう。」隊長らしき人物はテンプレ的な自己紹介を済ませ、律儀にお辞儀をしながら饒舌に感謝の意を述べる。単に褒められて、少し嬉しい。そして、ハインケルは次の瞬間に鋭い目付きをし、口を開いた。「ハインケル / そこでだ、これは作戦を伝えられた兵士全てに個別で聞いている。''君はスパイか?''」ハインケルの冷徹な声が場を包んだ。少し前のハインケルを見たから、尚更だ。ハインケルの鋭い眼差しに操られるかの様に、すかさず答える。「ローラント / いいえ、私は総統閣下に忠義を誓った第三戦車大隊の司令長官です。決して、その様な反逆行為は行いません。」…少し盛った、忠義等を確かめる時によく使われるフレーズだ。まあ、実際にスパイ行為は行なっていない。そんな危険なことはゲシュタポに見つかり、3日も経たずに強制収容所送りだ。その様な愚かなやつを何回も見てきた。そんな事を思っていると、ハインケルは愛想笑いをした。そして口を軽めに開かせる「ハインケル / そうですか、良かった。君の様な''忠実なる部下''が居て、第7機甲師団司令長官の僕も嬉しい限りです。以上で話を終わります。また、会える日を祈って」そう言って彼はこの場を去っていた。しかし、何かを思い出した様にふっと振り返った。「ハインケル / 君の救世主、''第一戦車大隊,ゲッベウス司令長官''に宜しく」私は咄嗟に引き留めようとしたが、遅かった。頭を切り替え、私は重い腰を上げた。近くのドイツ兵士に「ローラント / 生き残った者たちを招集せよ、次の戦いに向けて大隊の再編成を行う。」ドイツ兵士は「ドイツ兵士A / 了解しました。ローラント司令長官殿。」と言い、招集を掛けた。優秀な部下は良いものだ。さてと、次に攻める場所を確認せねば。私は近くの'シュタイゲン作戦計画に関する書類'と書いてある資料を見た。次の攻撃目標、いわゆる接敵者は………『ソビエト連邦空軍基地』報告書によると、場所はサンクトペテルブルクの近郊にあり、規模は大規模…第7機甲師団、第8機甲師団が今作戦に当てられるとの事。ルフトバッフェ[空軍]の話によると、攻撃機等が大量配備されており、サンクトペテルブルク上空の制空権が困難となっているらしい。その時にちょうど、生き残った者たちが招集された。私は作戦を遂行する為の再編成を開始し、指示を飛ばした。我々は進まなければならない。そう、前へと… = = = - 注意 - 以下、当小説で書かれている、国家名、軍隊名、個人名等は実在する物も多々転々とありますが、それらを賛美、批判する様な意図で当小説は書かれておりません。 = = = あとがき☆ 作者は定期テストが近づいてるのでずっと勉強してます、まあ休憩の合間に書いてます。やっぱり楽しい((…さてと、第四話を出させて貰いましたっ!ここまで書けてるのは皆さんのお陰です!もうすぐで受験…受験生にとっては緊張しますよね…受験勉強とか、頑張ってくださいっ!何より大事なのは自分の身体ってことも忘れないでねっ!