煮干しの日がきましたね! ということで書きました!もうね!小説とかほんま一年ぶりに書いたよ、書いたのなんて創作小説だし、もう消したけどもさ、これ書いてる途中すごい頭の中で声が再生されてた、一ノ瀬加那さんとLynnさん最アンド高! 探せ!メモにこの世の全てを置いてきた(嘘) 自分なりには上手くできたつもりやけど変なとこありそう pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24037429
仙台さんとのある平日 今、私は仙台さんの部屋にいる。別に今日は何か特別な日ではない。 祝日なわけでもなければ、誕生日などの私たちにだけの大事な日でもなければバイトのある日でもない。 でも今日、仙台さんは私を部屋に呼んだ。 私はあるものを渡そうと思っていたからちょうどいい。 私の後ろにあるそれ。 ラッピングされてるわけでもなければむき出しでもなく、白いスーパーで3円で売っているような袋に入ったもの。 それを私は仙台さんに渡そうと思っていた。 仙台さんにはばれているかもしれないが一様隠して部屋に入ったつもりだ。 仙台さんが私を呼ばなかったとしてもリビングで渡そうと思っていたから別に困ることはない。 でも仙台さんが今日私を呼んだということは彼女は彼女で渡そうと思っているものがあるからだろう。 何かを話すこともなくあいかわらず無言で仙台さんはにこにこしている。 ここが私の部屋なら彼女は漫画を読んでいただろう。 そしてこの私たちのいつもの空気が長ければなるほど私はそれを渡せなくなる。 「ねぇ、宮城。今日何の日か分かる?」 話を私から持ち出すことはなく仙台さんが愉快に話し始める。 別に今日は何か特別な日ではない。祝日なわけでもなければ、誕生日などの私たちにだけの大事な日でもない。 そう、今日は普通の日。大学は普通にあったし、仙台さんがバイトに行ったわけでもない。 「―煮干しの日」 私はそう言った。今日は2月14日。 高校の時にも言ったが2、1、4、で煮干しの日、全国煮干協会が決めたらしい。 「それ高校の時にも言ってたよね。」 頭の中を探ればすぐに出てくることだ。そんなことを聞いてくるほど仙台さんは忘れっぽくない。 しかし、返さないとそれはそれで忘れてるみたいでいやだ。 「言った」 そんなひねりもしていない簡単な返事をする。そうすると小さくため息をついた仙台さんが言う。 「高校の時にも言ったから知ってると思うけど 2月14日はバレンタインだからね。」 そんな誰でも知っているようなことを言いながら仙台さんがきれいにラッピングされた箱を取り出す。 「はい、これ、宮城の分」 ムードとかそういうのを考えそうなタイプの仙台さんがすっと出してくる。 なんか意外だ。でも、私たちにムードなんてものはないと思う。 そして仙台さんは私の分といったからほかの人にも渡したのだろう。 澪さんやあの先輩、その他大学での仲良くしている友達にも渡しているのだろう。更にはこの前か次バイトの日家庭教師をしている子にも。 私だって舞香や大学での数人の友達に渡したから仙台さんをどうこう言う立場ではない。 でも仙台さんは私のもので、私が所有権を持っているのだから何を言ったて構わばいはずだ。 そんな考えてもどうにもならないことを考えていると仙台さんが不思議そうにこちらを見てくる。 「何?」 視線なんて無視すればいいのにずっと見られるとさすがに気になる。 「開けないのかなって」 たしかにそうだ、もらったのに開けずに箱を眺めて止まってたようなものだ。 私は彼女からもらったおそらくチョコが入っているであろう箱を開ける。 中には見てわかるようにチョコが入っていた。 「今年も自分で作ってみたんだ。」 仙台さんが作ったらしいきれいな形をしたチョコが9個が入っていた。高校時代にもらったチョコとはまた違った感じのチョコ。 おいしそうだ。仙台さんが作るものは私の嫌いなものさえ入っていなければおいしい、だからきっとこれもおいしいのだろう。 私はチョコを一つ口に入れる。口の中でトロっと広がる。 「おいしい?」 「甘い」 チョコは甘くてちょうどいい味でおいしかった。 「おいしいか聞いてるの、甘いじゃわからない。」 仙台さんが文句を言ってくる。甘いというのはおいしいという意味も込められている、と思う。 「宮城」 催促するように名前を呼んでくる。 「おいしい…」 諦めて私は言うことにした。確かにおいしいのだから別に嘘をつく必要はない。 「宮城、食べさせてあげよっか?」 私が二個目を食べようとしたとき、にこにこした顔で彼女が言う。 仙台さんが私に食べさせる。友達なら当たり前の行為で私たちは一回それをしたことがある。 しかし、その時も今も私たちは決して友達ではないし、今後もなることはないだろう。高校の時にはわかっていたことだ。 そしてあの時私は彼女の指をかんだりなめたりした。それを彷彿とさせるようなことを仙台さんは今言っている。 「いい、自分で食べる。」 仙台さんといると今まで大したことのなかった日にどんどんラベルが張られていってしまいすべての記憶が仙台さんに塗り替えられてしまいそうだ。 仙台さんと大学に行っている4年間ルームシェアをする。その時にはもうわかっていたはずだ。 でも今またそんなことをしたらいざ仙台さんと離れたときに2月14日が寂しくなる。 だったらそんなことするべきではない。 「そっか。」 短く彼女が告げる。チョコを食べながら考える。仙台さんがチョコを渡してきたのなら私も今渡すのがいいのだと思う。 ため息をつきたくなる。私が用意したのに仙台さんがきいてくるまで渡さずに放っておきたいなんて無責任すぎる。 隠しているのに仙台さんが気付くわけがない、そして気づいていても私から言い出すまたは私が何もせずに部屋から出ていくまで彼女は聞いてこないだろう。 「仙台さん、あげる」 私はため息をつきそうになりながら袋の中身を渡す。 「なにこれ、煮干し?」 驚いた顔をした仙台さんが目の前にいてすこしわらいそうになる。 私は高校の時仙台さんには何も返すこともなかった。でも、今年はせっかくだから何か買ってみようと思った。 ただそれだけだ。 素直な宮城がいたこの部屋 今日二人で夜ご飯を食べた後私は宮城を部屋に呼んだ。 すると何も文句を言わずに宮城がやってきた。今日は2月14日、バレンタインデーで、私は彼女にチョコを渡すつもりで呼んでいた。 そして難なく渡すことができおいしいとも言ってくれた。 いや、言わせたようなものだけど。 そして今宮城はこの壁の一枚向こうにいる。 宮城が先に風呂に入りその後に私が入り今に至る。 宮城が私にバレンタインにものをくれた。それはチョコではなく煮干しだったとしても 私は宮城が私にものをくれた、その事実だけでもとてもうれしい。 彼女が自分から進んで物をくれるなんてことはめったにない。 今日だって高校の時のようにホワイトデーに何も返さないけどいい?みたいなことを言われると思っていたから驚いた。 そしてもらった煮干しを私は食べておいしかったよと近いうちに言うべきなんだと思う。 でも私は今、これを食べずに永久保存したいと思っている。宮城がくれたものは大切にしたい。 大切にずっと残しておきたい。だからこそ開けるべきか悩んでいる。 食べずにずっと放置していたい気持ちもあればちゃんと食べて彼女にお礼を言うべきなのだとも思う。 「はぁ、」 ついため息が出てしまう。 彼女から何かもらえるのだとしたらそれだけでうれしいのだが後に残ってくれないと困る。今日彼女はいつもと違い素直すぎる。 いつもなら私の部屋に来ることはしても少しは文句を言ったりする。1度機嫌が悪くなってしまったがそれも後まで引きずらず、 さらに今日の彼女は私への贈り物まで持ってきた。 それは私が予想もしなかったことで実に以外で、煮干しを持ってくるところは実に宮城らしかった。 2月14日が煮干しの日だということを宮城は高校の時にも主張した。 調べてみると1を棒(ぼ)と読むことにより2、1、4でにぼしになるらしい。 1994年5月に全国煮干し協会が制定したらしく私が見たサイトによると煮干しを食べて元気になることが目的らしい。 そしてバレンタインのことを愚かな人々がチョコ会社の手のひらの上で踊らされる悲惨な日と書いてあった気がする。 友チョコなどをして仲を深める日だと私は思っている。そして一部の人が好きな人にチョコを送る日。 私のあのチョコは大学の友達のと違い宮城用に作ったやつだ。私は宮城にいわゆる本命チョコを渡した。 でもそのことを私は彼女に言っていないし言うつもりもない。 宮城は今の関係のままま変わりたくないと主張していたからこの気持ちは言うべきではない。 でもいつかいえる日があることを私は願う。 そして宮城は私以外には普通にチョコを渡しただろう。例えば宇都宮。しかし私はそれ以外の宮城の大学の友達を知らない。 だから私は宮城がだれにチョコを渡し誰にもらったかわからない。 もし私が同じ学校だったとしたら宮城と一緒にいつでもいて友達だって全員分かったかもしれない。そして宇都宮にもチョコを渡していただろう。 「まぁ、もしもの話なんだけどね」 そんな独り言をつぶやく。 ありもしないことだけど、もし同じ大学だったとしたら宮城と私は隣の席に座ったりして講義を受けているのだろうか。 私は受けていないような気がする。休み時間にも私たちは一緒にいるようなことはない気がする。 もし同じ大学なのだとしたら宇都宮もいることになる。 ぎりぎりまで一緒に住んでいることも隠していたぐらいだから今なら一緒にいることができたとしても最初っからは無理だろう。 そんなありもしないことを考えながらベッドにダイブする。 宮城がとってくれたペンギンを抱きかかえる。 煮干し、袋だけ残そうかな。そんなことを考えながら私は眠りについた。