補遺:インタビュー記録 2200-I-0207 対象: SCP-2200-4.00581(68歳男性、SCP-2200-3内の宗教指導者) インタビュアー: Pittenger 研究員 ____________________________________________ <記録開始> Pittenger 研究員: もしよろしければ,出国運動のことを存じないとしても,それについて理解できるように説明してください。 SCP-2200-4.00581: いいだろう。ソウルベルグ–あるいはシルバーヴィル,まあ呼びたいように呼べばいいが–では,境界線を超えて,生きることを諦めるときに待つものを恐れている者が大勢いる。我々の中でも信心深きものは,これは神が我々に与えた楽園というよりは煉獄だと信じている。いいか,この場所は死後に起こる恐怖に基づいている。ひとたび剣によってここに送られれば,いくらでも最期の瞬間を延期することができる。そのいのちが終わるのは,街の境界線を越えたときだけだろう。出国運動というのは,ソウルベルクで暮らす者が,死すべき運命を冠するようにして,次の世界に向かって喜んで去っていくのを助けようとする宗教的な一歩なのだ。 Pittenger 研究員: 死後のことを信じているのなら,なぜあなた自身は「境界線を越えて」はいないのですか? SCP-2200-4.00581: 我々の信者の中には,教会を維持し,良い教えを広め続けなければならない者もいる。私は父なる神に会いたいと思っているのと同じくらいに,恐怖と疑惑に未だに束縛されている者たちを救いたいからこそ、ここに残っているのだ。 Pittenger 研究員: 出国運動の反対派は,あなたは過密状態を緩和し,自身の影響力を高めたいだけだと非難しています。このような主張についてはどのように考えていますか? SCP-2200-4.00581: 彼らがそう考えるのも頷ける話だ。教会が存在する限り,その批評家も存在する。信者達の間にさえ,境界線を超えることは自殺と同じ,罪を犯していることだと信じる者がいる。意見の不一致は宗教上の問題なのだよ。 Pittenger 研究員: 他に何か伝えたいことはありますか? SCP-2200-4.00581: この社会は人間の死の恐怖の上に成り立っている。天国と地獄,死後の世界と終末,どちらを信じようと,自身に問いかけなければならない。つまり,永遠のいのちを追求することは本当に高潔なことなのか,とね。我々のシルバーシェルの中で安全であり続ける選択肢をとれば,自ら尊厳を失ってしまうのだ。死を恐れることこそ,尊厳を力強いものにする唯一の方法なのだ。 <記録終了> ____________________________________________
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