「か…母さん!?」 「腐女子!?」 「中学生!?」 「何勝手なこと言ってんじゃ!…まあ中学生はほんとなんだけど」 そう言って髪をかきあげたのは、知人の母である結衣。中学二年生。 とある実験によって、三十路から脱出したものの華奢な女の子となってしまった。 中学生でありながら、それに相応しくない体格(小さい)。まあ中身は三十代なんだけどね。 「あ〜、喉乾いた。知人〜、ブラックコーヒーある?」 「あるよ」 「わーい、知人大好き」 「やめろ」 彼女は性格の掴めない変人で、いちいち息子に構って、飽きたらどっか行って、行った先では毎回騒ぎを起こす。自由翻弄というのが最も近い性格だろう。 「知人から離れろ」 「わー!知人の彼女ー!ヒューヒュー!! いいよね知人は!勝手に女が集まってくるから!!」 「か、彼女?僕が…知人の?」 「わ、彼女…?…それもいいな//」 「おい!」 こうして構っては騒ぎを起こすので、知人は極力結衣と会わないようにしている。 …そうして、全体が落ち着いてきたころ。 「ほーら、旅の土産だ」 「…なんだこれ?」 結衣は差し出したのは、瓶に入った紫色の液体だった。 「なんかね、鬱になれる薬らしいよ」 「はぁ。そんなんあぶねえに決まってんだろ」 「まぁ私も最初はそう思ったんだけどね?調べるとこれが、薬としてはと万能薬だったりするんだとさ」 こんな得体の知れないものがなにか問題を起こしたらまずいが、そんなものが自分達以外の手に渡ったらそれはそれで怖い… そう考えた上で、結衣はこれを買ったという。 「じゃあ僕が飲むよ。知人と一緒にね」 「「せーのっ」」 数分後。 「あれ、僕って…」 「わい…は……」 二人はより一層暗くなっていた。 「知人がこんなことに…」 「あー…こいつらにはきつ過ぎたかな…」