華風織美(はなかぜしきみ) ____________________________ あたしの名前は華風織身。これはあたしが幼い頃の話___ あたし「ママ、今日の夜ご飯何...?」 母「今日はカップ麺ですませていい?最近お金無くって..」 あたし「う、うん..」 あたしの家は裕福じゃなかった。むしろ貧相としていた。 あたしの父と母は、出会い系のサイトで出会ったらしい。その後何度かデートをし、結婚に至ったそう。 そして、あたしが生まれた。 もともと父が仕事で失敗し、借金を背負っていながらも、母と結婚したらしい。 あたし「...学校、行ってくるね...」 母「給食費、明日でもいいかって先生に聞いといてね」 給食費さえも払えない状況だった。 ご飯もろくに食べれないし、服は大人用の物。 いわゆるネグレクトにあたっていたらしい。 母はパートをしていて、お金はあるものの、父の趣味に注ぎ込んでいる 父は仕事をしているが、そのお金はメダルゲームなどに使っている。 友達「しきみちゃん、最近だいじょうぶ?すごいやつれてるよ?」 あたし「だいじょうぶ!ご飯食べてげんきになるよ!」 そんな中、先生が来た。 先生「華風さん...給食費、そろそろ払ってくれない?」 あたし「あっ..ごめんなさい、今週中に払うから、ごめんなさい.....」 先生「おうちの人に言ってくれたかな?給食費が払えずに学校の給食を食べてると....」 あたし「ごめんなさい!!」 あたしはその場から逃げてしまった。 (学校のチャイムの音) あたし「急いで帰ってママに伝えなきゃ」 あたし「...ただいま」 母「じゃあなに?!貴方がもっと稼げばいいじゃない!!」 急に怒号が家中に響いた あたし「ママ......?」 父「俺は俺の趣味があるんだよ!!ていうかお前だって織美のためになにもしてないだろ!」 母「それはこっちのセリフよ!!散々遊び歩いて...!」 父「ふざけるな!」 あたし「...どうしたの...?」 母「織美、あっち行ってなさい」 あたし「う、うん....」 その時、あたしは寝室へ逃げた。 けれど、そこからでも怒鳴り合う声は聞こえた。 母「あんたなんて...!!!」 母がドタドタと音を立て、何かを開ける音がした。 父「お、おい!!どういうつもりだよ!」 母「うるさい!!」 グサッッッ.... 後味の悪い音が聞こえたかと思うと、父の叫び声が聞こえた。 父「あ''あ''ああ''ああ!!!!!!痛っい...」 ドサ、と父が倒れる音が聞こえた。 あたしは恐怖のあまり、布団の中に潜り込んでしまった。 「はっ、はっ、はっ、」 息の切れる音が、ずっと聞こえる。これは、あたし?それともママ? 気づけば、1日経っていた。 警察が家に来て、あたしを保護し、ママを逮捕した。 理由は、多分、父を56したから。 あたし「ママ!行かないで!!」 警察の女「ごめんね、お母さんにお話聞かないといけないの」 あたし「やだ!!まって!!ママぁ!!」 ママ「........」 あたし「ママ!!行かないでよ!!」 母は、あたしに何も言わずに、警察車両へと歩いた。 それは、悲しませないためだったんだろうか。 -数年後- あたし「はぁ....」 あたしは児相に引き取られ、施設で暮らしていた。 小さな女の子「ねーねー、鬼ごっこしよ!」 あたし「ごめん、ちょっと今はいいや」 小さな男の子「おい!早く行くぞ!」 小さな女の子「で、でも....しきみちゃん...」 男の子「あいつ、態度悪いし無口なんだよ。無視しろよ」 小さな女の子「う、うん...」 あたしは小学六年生になっていた。 あれから、里親候補が出てきたものの、全員あたしが断りずっとここで生きている。 施設でもあたしは問題行動ばかり起こし、施設を転々としていた。 なぜなら、ただ生きるが楽しくなかったからだ。 飯なんて食べれないことだってあった。水も出ないことだってあった。 ....でも、そこにはあたしの大好きな母がいた。 今は他人同士の人間がいて、何も面白くない。つまらない。 あたし「こんなの、監獄じゃん...」 あたしは誕生日になる3日前に、施設から逃げ出した。 ただ、見つからないように息を潜めて、街を駆け回った。 当てなんてないけど、ただそこから逃げたかった。 あたし「はあはあ....ここ、どこ...?」 そこは夜の街と言える場所で、人がたくさんいた。 あたし「とりあえず.....お金....」 今まで隠していたお小遣いを握りしめて、コンビニへ行った。 おにぎりを買って食べたけど、こんなんじゃいつかお金がなくなって食べれなくなる。 数日後____ あたし「もうお金ない.....」 それは、あたしが誕生日の時だった。 お金が底をつき、飢えかけていた。 申し訳ないと思ったが、コンビニで、ご飯を奪って、逃げた。 ひたすら走って、逃げた。 盗んだご飯は、味がしなかった。 それ以来あたしはたくさんの人たちの恨みを買って生きてきた。 警察に捕まりそうになったけど、それでも逃げた。 あたし「今年で13歳、か」 寝るところは大体公園のベンチ。 警察が巡回に来ることもあったから、みつかりにくい土管に入って寝たり、偶然窓が開いている小学校に忍び込んだりした。 毎日が切羽詰まっていた。 表を歩くことはできないから、人気のないところへ逃げた。 でも、ついに捕まりそうになった。 警察「おい、君。ちょっといいか」 あたし「あ、ごめんなさっ...」 あたしは逃げた。 タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、タッ、 あたし「もう、疲れた,...」 警察「おい!!待て!!」 挟み撃ちされた、終わりだ。 あたし「やめて...!!!」 警察「おいっ」 あたしは、警察を突き飛ばしてしまった。 すると、運悪く警察の頭が花壇の角に当たってしまった。 あたし「あっ....!」 赤いものが、じりじりと...... あたしはその後、逃げに逃げまくった。
あぁ..... なんで? どうしてこんなことに... あたしは望んでない。 こんなこと。 あたし「うるさい、うるさいうるさい!!!!」 その後、あたしはたくさんの人間を傷つけた。 でも、もう慣れてしまった。 あたし「はは....最悪って思うことすら無くなった...」 あたしの人生...どこで変わっちゃったの? END