【夢乃side】 先程応援に来てくれたのはわたしの後輩である夜月クレア。後輩でありながら戦闘を得意とし、様々な実績を上げている。彼女なら敵が二人でも戦えるだろう。とにかくわたしがすべきはスーツケースを本部へ運ぶこと。本部までそこまで遠くない。 【クレアside】 男の斧をよけると突然攻撃がやんだ。 「おいおい…行かせてよかったのかよ?嬢ちゃん一人で俺らに勝てんのか?」 「なめないでよ。僕、どちらかといえば強いよ?」 剣を構えるとあちらも斧を構えだした。もう一人のほうは…。そう思い探すがどこにも見つからない。 逃げられた…?夢乃さんを追った可能性がある。すぐに追うべきか…? すると背後で鉄のぶつかる音がした。まるではさみのような…。 鉄扇だ。 即座に剣を背後に回す。後ろ上空から迫ってきていた鉄扇にぶつかりするどい音がする。 「あれ…ばれちゃった。」 彼女は剣に当たった衝撃で少し宙を舞い着地すると鉄扇をわざとらしく大きな音を出し閉じた。 「音でバレバレだけど…大丈夫?」 わざとらしく挑発するような文句を垂れてみる。ただ彼女は顔色一つ変えない人形のようで効き目は何もない。 そろそろこちらから攻めよう。彼女のほうへと剣を構えながら突き進む。彼女が防御のため鉄扇を開き盾のように掲げる。 僕はその鉄扇に足をかけ上空を舞う。 「なっ…」 そのまま男の目の前に着地し連撃を繰り出す。背後から女がやってくるのをちらりと確認し、一歩前に踏み出す。振り返るふりをして飛び上がり彼女の背後へ回り背中をひと斬りする。 「こりた?」 立ち上がる二人に微笑みを浮かべ問う。 「白石…撤退するぞ」 「了解。」 二人は足早に闇夜へと消えていった。 次に何があるかわからないためすぐさま夢乃さんの後を追う。 「夢乃さーん!」 夜道を走っていると後ろからわたしを呼ぶ声が聞こえた。振り返ると夜月さんが手を振りながらこちらに向かってきていた。 「夜月さん…終わったの?」 「はい、どうにか。捕獲は無理でしたが相手を撤退まで追い込みました。」 「ありがとう。」 目の前に拠点が現れる。これで運搬完了だ。 スーツケースをおろし、メンバーカードを認証すると拠点の扉が開く。 「あ、おかえりなさい。」 拠点に入って早々声を掛けられる。金髪に眼鏡をかけた情報係の白波羽鳥だ。一応同期だが係が違うため最近は話していなかった。 「ただいま帰還しました。」 【To be continued ...?】
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