「楽しいゲームが始まるねぇ……!!」 歪んだ笑い声。それが全ての始まりだった。 五十嵐 渚視点 「うっ……ここ、は……?」 重い瞼を開ける。視界に入るのは窓一つない、冷たく無機質な金属の壁。 数週間の記憶が、まるで誰かに根こそぎ奪われたように【欠けて】いる。 顔を上げると、そこには自分と同じように呆然と立ち尽くす人影があった。……全員、知らない顔だ。 五十嵐 海音視点 「っ……は、ここは…………」 昨日の記憶がない。何を食べて、誰と笑っていたのか。 ふと見ると、一人の少女と目が合った。彼女の胸元には、自分と同じ「五十嵐」という苗字が刻まれている。 (……五十嵐? 知らない。あんな奴、知らないはずなのに、どうして……胸がざわつくんだ?) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ?????????視点 「〇〇のためにこっちへ来てみたけど……なぁーんか裏切られそうで怖いなぁ……」 私は口角を吊り上げる。 「僕は裏切られたくないなぁ……なぁーんて。裏切られるなんて……【想定】済みだから。さて、この20人、誰から壊れるかなぁ……」 フェブ・リザーバ視点 「こ…………ここは…………どこだ…………」 カッターの刃に触れる。その鋭利な冷たさだけが、今の僕の唯一の拠り所だった。 周りの奴らが全員、僕を狙う敵に見えて仕方がなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 突如、天井のスピーカーからノイズ混じりの声が響き渡る。 『みなさん、初めまして。主催者の「A」です。 今からあなた達を、本当の会場へとワープさせます。 命が惜しければ、安全に着地できる体制を取ってください。』 叫び声が上がる暇もなく、視界が強烈な真っ白な閃光に飲み込まれた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「うっ……ごほっ、ごほっ……!」 再び目を開けると、そこは広大な円形広場だった。 中央には巨大なモニターが鎮座し、足元には三枚の透明なカードが落ちている。 それを拾い上げた瞬間、全員の脳内に直接、無機質なルールの声が流れ込んできた。 【所持カード:三罪の盾】 ※一人一枚のみ、生涯で一度だけ使用可能。 【RE-ROLL】 選ばれた被告人と判定役を、その場で全員選び直す。 【JUDGE-EYE】 参加者の多数決で正解を導き出す。ただし、集団の悪意に飲み込まれるリスクがある。 【SACRIFICE】 判定が外れた時、判定役の代わりに自分が脱落(死亡)を引き受ける。 『全員、着地を確認しました。では……命を懸けたお遊戯、頑張ってくださいね。』 モニターに真っ赤な文字が踊る。 【基本ルール】 ・一人で逃げ出さないこと。脱走は「即時の消去」を意味する。 ・被告人二人のうち、片方の「秘密」が表示される。 ・判定役が【Aの秘密】か【Bの秘密】か【嘘(ダミー)】かを当てる。 ・判定役が外せば「判定役が死亡」。当てれば「秘密を暴かれた者」が死亡。 「冗談だろ…? 誰かを殺さなきゃいけないのか…?」 海音は、震える手で三枚のカードを握りしめた。 初対面の20人が、互いの「秘密」を切り刻み、喰らい合う。 最悪の地獄、【選択GAME】の幕が、今、切って落とされた。 モニターが点滅し、最初の三人の名前が浮かび上がる――。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー いちわだせたぜひゃっはー ふぁんえーくるわけないひゃっはー ですげたのしいひゃっはー