EPISODE 15: ライバル登場!? 「あぁ〜疲れた〜!」 俺はファルドが用意してくれた空間から出た。 「あ、そうだったな」 俺が空間の出口のドアから出た時、ファルドも空間から出たばかりだった。 「お疲れ様です」 「あぁ、結構疲れたよ」 俺は虚に勝利した後も、少し特訓を続けていた。だが、1日ぐらいだ。こっちでは想像できないほど短い時間だろう。 「さぁ〜て、帰るか〜!」 「じゃあ、歪みを開きますね」 そう言うと、ファルドは装置を操作して歪みを創った。俺は歪みの中に入った。あと、ファルドも俺を追うように入った。 「今日は何も起きなきゃいいが…」 歪みの内部では何も起きず、無事に天神街に戻った。常人なら察知できないだろう。だが、こんなでも俺は"ファルドの護衛"だ。 「ファルド…隠れろ」 「…わかりました」 ファルドは近くにあった建物の影に隠れた。上空に居る。虚だ。だが、様子がおかしい。まさか…操られてるとか? 「ファ…ルド…消…ス」 虚は壊れた玩具のような音を出している。 「ファルドを狙ってるからには…手加減はなしで行くぜ?」 俺はビヨンドマグナムを構える。そして、虚に銃口を向ける。引き金を引く…その一瞬前…! 「ドォ〜ン!」 虚がぶっ飛び、消滅した。 「俺、ババァーンと参上!」 そして、上空から謎の男が現れ、変なセリフと共に派手な登場をした。かなり陽気な雰囲気だ。俺が気配に気付かなかったとはな… 「お前…誰だ?」 「俺?俺は………!」 焦らしてから、男は言った。 「ファルちゃんの護衛、神野翔真だ!」 ????????????????????? 「は?おま、ファルちゃんって?ってか、あの虚をワンパンした!?」 「まぁまぁ、落ち着けって〜」 「ファルちゃんって誰だよ!?」 「決まってるでしょ。ファルドだよ」 「はー!?護衛は俺なんだけど!?なんでお前がファルドの護衛なんだよ!?」 「じゃあ、護衛同士、ライバルってことだ!」 ヤバい、変な奴が来ちまった… EPISODE 16:Over! 「ファルド、こいつ誰?もしかして、ホントに護衛なのか?」 「誰ですか、その人。私は知りません」 「ファルちゃ〜ん!悲しいな〜!そんなこと言わないでよ〜!」 「お前さぁ…」 俺は呆れた。 「お前じゃない。神野翔真だ!ちゃんと名前で呼んでよ〜」 邪悪な雰囲気がする。だが、こいつじゃない。 「おい、お前!回避しろ!」 俺は敵の雰囲気を感じ、咄嗟に叫んだ。 「回避しなくても大丈夫!お前はファルちゃんを頼んだ!」 あいつは俺の忠告を聞かず、戦闘体制になる。 「ったく……!」 俺は仕方なく、ファルドを守る役割に就いた。 「ヘ〜イ!敵さん出てこ〜い!俺がドーンと倒してやる!」 敵にもその態度か… 「私の存在に気付いた事を後悔するがいい」 偉そうなセリフを言いながら、敵は出てきた。 「お前の名前は!なんて言うんだ!?」 まだハイテンション… 「私は虚空を支配する者、ボイド」 能力は虚空支配…虚を操ったのはこいつか。 「俺は虚空ってのが何かは分からないけど…お前がファルちゃんを狙うならここで倒〜す!」 あいつは堂々と宣言した。虚を操った時点でかなりの実力者、倒すことは難しい。 「私に敵対する者は皆、無に帰し、虚空に消える。君もそうなる」 「消えるのはどっちかな?」 ボイドが話してるうちに、あいつはボイドの背後に移動していた。 「ドォーン!!ファルちゃんのために……ぶっ飛べ!」 あいつは凄まじいパンチを放つが、ボイドは虚空を自身とあいつの間に創り出した。虚空がパンチを止めた……とボイドが思ったその瞬間、あいつの拳は虚空を貫通した。ボイドは咄嗟に避ける。 「俺の拳は虚空とか能力なんてスバァーンと貫通する!」 「本当に人間か…?」 ボイドはあいつの人間とは思えない強さに驚かされる。 「俺は人間だ!だが!俺は、人間の限界を遥かに超えた強さを持っている!」 「例えそうだとしても、私には勝てない!」 ボイドはあいつ自体を虚空に変えることで、あいつを消そうとした。 「俺は虚空とか言う無にはならない!俺の強さと可能性は無限大だぁ〜!」 だが、あいつには虚空化が通用しなかった。 「撤退だ…!」 ボイドは自分の世界に逃げようと、走り出す。 「ちょっと反省してもらわないとね!」 だが、あいつは銃剣を取り出し、銃撃した。ボイドは躱すが、回避した先にあいつが居た。あいつの銃剣がボイドに牙を向く! 「グッ…!」 ボイドは喰らうが、喰らった体の部位を虚空と化し、ダメージを無効化した。だが、あいつは既に、最後の一撃を放つ準備を終えていた。 「自分の世界まで…ぶっ飛べ〜!!バァ〜〜〜ン!!」 あいつは全てを破壊するような威力のパンチを繰り出した。パンチの余波でこの世界を中心に複数の世界が壊れ、再生した。その拳はボイドの虚空を貫通し、ボイドの本質や根源、能力すらも貫いた。そして、ボイドは遥か彼方まで吹き飛んだ。大気圏を超え、無数の銀河と虚空を貫きながら宇宙の果てに届き、宇宙と宇宙の壁を貫き、無限の多次元宇宙を超え、この世界の壁を貫いた。無数の世界が浮かぶ領域まで吹き飛んだボイドは多分、自分で元の世界に帰ったと思う。 「俺の必殺技、決まった〜!」 認めたくないが、途轍もない威力だ。 「お前も、ファルドの護衛に相応しい強さだな。翔真」 「やっと名前で呼んでくれたな〜!」 翔真は喜び、俺と握手しようと手を差し出す。 「護衛は2人いた方がいいしな」 俺は翔真の手を取り、握手した… EPISODE 17:否定の力 今日は久々に、ワールドコアに居る。ファルドの家で護衛って感じだな。 「ファルちゃ〜ん!会いに来たよ〜!」 待ち合わせていた翔真が来た。 「あの人はストーカーですか?」 ファルドが俺に問う。 「その枠に入るか入らないか怪しい。一応護衛だしな」 て言うか、まずい。今はクライが居る。翔真とクライは明らかに相性が悪い。 「お、そこに居るのがユウトの相棒のクライかな?」 「そうだよ。君…馴れ馴れしいよ」 「良いじゃ〜ん!」 翔真は仲良くしたいんだろうが、クライは初対面の人間を信用しない。ファルドの時だって最初はそうだった。 「ユウト、ファルド…なんでこんな奴を護衛として認めてしまったんだい?」 しかも、クライは初対面でこんな馴れ馴れしくしてくる奴は始めてだ。 「まぁまぁ、戦力は多い方が良いし。こいつ、強さだけは本物だから」 俺は翔真を指差して言う。 「仕方ないな…」 クライは仕方なく翔真を認めた。だが、そのうちクライも信頼できるようになるだろう。 「よ〜し!敵を探してぶっ倒そう!」 まさかあいつ、近くにいる敵を自分から探して倒そうとしてる? 「おい!待てよ!」 「先に敵が居なくなればファルちゃんは安全だから大丈夫だって!」 俺は止めるが、翔真は話を聞かずに飛び出して行った。 俺は神野翔真。この世界の最高権力者、ファルちゃんの護衛だ!今、俺はこの世界の中心・ワールドコアで敵を探してる! 「敵〜!出てこ〜い!居るのはわかってるぞ〜!」 俺は大きな声で、バァーンと敵を呼んだ。敵が居るのは嘘じゃない。ファルちゃんはいつも敵たちに狙われているんだ! 『私は敵ではない』 俺の頭に、ファーンと声が響く。 『これは声ではない』 また声がした。 『声ではない』 いや、声だろ。 『こんな対話は私には必要ではない』 て言うか、これ、何なんだ? 『私は三次元の存在ではない』 え? 『私は何かではない。私は存在でも非存在でもない』 ん? 『私は時空連続体ではない。私は時間や空間に縛られない。私は時間ではない。私は空間ではない。私は物質ではない。私はエネルギーではない。私は概念ではない。私は精神体ではない」 うーん…? 「私は万物の原因であって万物を超えているものだが、生命あるものでもなく、生命なきものでもなく、理性なきものでもなく、知性なきものでもなく、身体を持たず、姿も持たず、形も持たず、質も持たず、量も持たず、いかなる場所にも存在せず、見られもせず、感覚で触れることもできず、感覚もせず、感覚されることもできない」 ちょっとよく分からないな… 「私は人間ではない。私は神と定義されるかも分からない」 難しい。とても。頭がバァーンしそうだ!と言うか、途中からコピペな気がする! 『貴方が居る場所はワールドコアではない』 え、何?自分以外も否定するのか? 『これは嘘ではない』 奴の否定通り、俺はワールドコアに居なかった。そこは虚無のような領域で…よく分からない! 『私は理解する事ができない』 俺じゃなくても理解不可能…つまり、俺はバカじゃない! 『貴方は勝つ事ができない』 え?勝負なら勝つぞ! 『貴方は抵抗できない』 そんなことない…! 『人間が私に抗う事は許されない』 だったら…! 『力には意味がない』 俺の強さを舐めてもらっちゃ困るな。そろそろお前をバァーンとオーバーしようか… EPISODE 18:肯定のオーバーパワー 俺はユウト。この世界の最高権力者、ファルドの護衛だ。翔真が出て行ってから、一時間も戻ってこない。クライが気配を探ると、虚無領域に居た。 「クライ、ファルドを頼んだ!」 俺はファルドをクライに任せて、翔真がこの世界で最後に居た場所に向かった。ここから結構近い場所だった。 「待ってろ、翔真!」 俺はその場所に向かい、クライがビヨンドの力を付与した剣、ビヨンドセイバーを取り出し、空間に超越の斬撃を喰らわせた。すると、虚無領域への歪みが開いた。俺はすぐに歪みに入り、虚無領域に向かった。 「翔真!」 虚無領域は何もなく、音も光もなかったが、歪みが造られたことで光と音が外界から入ってきた。光が入ってきたお陰で、俺は翔真を見つけることができた。 「お、ユウト!来てくれたのか!」 翔真が反応した。ちゃんと正常だな。 『貴方達は力を持たない』 俺の脳内に声ではない、思考でもない、何かですらないものが響いた。翔真にも聞こえているようだ。 「ユウト、敵は恐らく、否定神学の神のようなものだ。ビヨンドで超越しよう」 クライの声も響く。 「OK!敵さん、俺たちにそれは通用しないみたいだな!」 『私は超越されない』 チッ…またこれか。虚の時の同じ…超越と無効化の無限ループだ。こう言う相手とビヨンドは相性がかなり悪い。 「翔真!こいつ倒せるか!」 「もちろんだ!この槍でバァーンとぶっ倒してやる!」 いつの間にか、翔真は槍を取り出していた。今回は拳じゃなく、槍で戦うみたいだな。 「翔真!そいつは全てを否定してくるぞ!」 「OK、OK〜!俺にはそんなの関係ない!」 『私には武器が通用しない』 「そんなの関係ねぇ!俺は最強のファルちゃん護衛!神野翔真だぁ!」 あいつは自己肯定しながら、敵に槍の攻撃を喰らわせた。 『私にはダメージという概念は存在しない』 「否定ばっかでさ!もっと自己肯定感上げてこうぜ〜!!」 敵にそれ言うか! 『私は有限ではない。私に死という概念はない。私は攻撃を受けていない』 「俺にはなぁ…!否定なんて通用しない!俺の自己肯定パワーは否定も貫通する!」 『私は…』 「ドォーンとフィニッシュだぁ!!」 翔真は敵に必殺の一撃を喰らわせた…と思う。俺から見たら、あいつの槍が当たったように見えた。 「翔真、やったのか?」 「あぁ!俺が最強の槍アタックでバァーンとぶっ飛ばしてやった!」 やっぱこいつ、凄いな。俺ももっと強くならなきゃな…
EPISODE 19:ユウトとクライ、喧嘩する!? 「何ィ?また時間操作だとぉ?」 敵が現れて戦ってるんだが、また時間操作能力。もうちょっと能力の種類を増やしてほしいな。 「仕方ないよ。時間系能力は多くの世界で上位の能力。それを戦力として投入する事は不思議じゃない」 クライが言う。でもな、毎回時間操作系だったら嫌だろ。 「さすがに飽きるぜ」 「だったら、早く終わらせよう」 「そうだな」 俺はマスターマグナムの引き金を引く。 「時間停止!」 弾丸が走り始めると同時に、敵は時間を停止する。弾丸が止まって敵は安心する。だが、俺はあえて時間停止無効弾丸にしなかった。 「背後に居る〜」 敵が安心している隙に、俺は背後に移動していた。 「ユウト、ストロングファングで一撃で決めよう」 「いや、周りに被害は出したくない」 「速く!逃げられる!」 「いや、でも」 あ、逃げられた。ヤバい。 「だから言ったのに…」 「今はそんなこと言うな!」 俺は追尾弾で敵を撃ち落とした。 「クライ、エクシードファングだ!」 「あ、あぁ」 神速で敵に近づき、その勢いが乗ったナイフの一撃を喰らわせる。 「ほら、結局勝てただろ?」 「君の優しさは魅力的だ。だけど、戦いで勝つには周囲への被害も已むを得ない」 俺もそれは分かってる。だけど… 「でも…俺はそこに居るみんなの笑顔も守りたいんだよ!」 俺は思ってることを言った。だが、クライは黙っていた。 あの後、俺は寝た。クライの言うことも理解はできる。だけど、俺は被害を出さずにみんなの笑顔を守りたい。 「クライ、おはよう」 「おはよう」 いつもより声のトーンが低い。 「昨日はごめんな。でも、これからも被害は出さないようにしたいんだ」 「君の優しさを理解はしてる…だけど、きっとこの先、それが隙を生む。本当の強敵との戦いでは一瞬の隙も命取りだ」 これは喧嘩というのか。それは分からないが、ちょっとトラブルがあった。 「ユウト、敵が現れた。またワールドコアだ。ファルドが狙われている」 「分かった!」 俺は予めクライに力を宿してもらい、ワールドコアに向かった。 「お、ユウト!来たのか!」 今日は翔真がファルドを護衛している。だが、敵が現れたら俺も行く。 「あれが敵か…」 翔真の近くに、敵らしき者が居た。邪悪な闇の覇気を発している。見るからに闇キャラだ。今までは大体主人公系が侵略して来たが、今回はラスボス系か。 「お前は誰だ?」 俺は問う。 「俺様は邪悪の王、魔王ダーカー!この世界を滅ぼす!」 「どうやって?」 「ここ、ワールドコアを破壊し、この世界そのものを滅ぼす!」 「それで本当に滅ぶのか?」 「世界は細胞だ!核を壊せば世界は滅ぶ!」 何言ってんだこいつ。世界みたいな大きいものが細胞なわけ… 「説明は終わりだ!世界ごと消えてしまえ!」 ダーカーはこの世界を滅ぼすことを宣言した。 「そんなことしたら…ファルちゃんが悲しむだろぉ!」 翔真がダーカーに突っ込んで行く。 「俺様は闇の力で強化されている!」 ダーカーは容易く躱してみせた。恐らく、ダーカーは単純な強さを闇の力でさらに強化している。さらに、回避力もある。回避されたら無力な翔真とは相性が悪い。 「跪け!」 ダーカーは翔真に闇の力で強烈な攻撃を浴びせた。急所に攻撃を喰らった翔真は、ダウンしてしまった。 「クライ、エクシードセイバーだ」 俺が剣を取り出し、クライが神速の力を宿す。俺は神速で移動し、ダーカーの懐に潜り込む! 「一撃で終わってくれ」 移動しながらストロングセイバーに戦闘スタイルを切り替え、強力な一撃を繰り出す。 「闇バリア!」 だが、ダーカーは闇の力でバリアを展開。俺の一撃を防ぐ。攻撃の余波でワールドコアが少しだけ震える。 「ユウト、ストロングファングなら突破できる!」 「ダメだ!この世界ごと吹っ飛ぶぞ!」 恐らく、ダーカーは俺たちがストロングファングを使い、一撃を繰り出した時にワールドコアも破壊されることを計算している。 「だったらウィザードロッドで世界の法則を書き換えてからストロングファングだ!」 「その手があった…!」 俺はロッドを取り出そうとするが、ダーカーの闇の光線がそれを弾く。 「クソ…!」 俺は咄嗟に戦闘スタイルをビヨンドマグナムに切り替え、超越弾丸を放つ。 「闇超越!」 ダーカーはビヨンドの超越を闇の力の超越力でさらに超越した。 「厄介だな…」 翔真は回避、俺には能力。単純な強さと闇の力の万能さ、二つを併せ持っている。かなりの強敵だ… EPISODE 20:絆のグランド! 「ハッハッハッ!俺様の前で貴様らは無力!」 新たな敵、ダーカーは単純かつ強力な力を持ちながら、強大な闇の力を持っている。翔真は単純な強さと回避力に相性が悪く、俺の現時点最強の力・ビヨンドは超越などの同じタイプに相性が悪い。ダーカーは闇の力の万能さで超越も持ち、俺とかなり相性が悪い。 「舐めるなよ…!俺はユウト!笑顔を守る戦士だ!お前を倒して…この世界の笑顔を守る!」 「ハッハッハッ!そんな事は不可能だ!」 「クライ…行くぞ!」 「あ、あぁ…」 俺はビヨンドマグナムの引き金を引こうとした。 「どうした、クライ!?」 クライの反応がいつもより遅く、タイミングが合わずに弾丸を放たなかった。 「静かにしてくれ、ユウト!」 「おい、クライ!」 俺がクライと言い争いをしていると、目の前にダーカーが現れた。 「ハッハッハッ!仲間割れか!」 ダーカーは闇の波動で俺を吹き飛ばした。 「クライ!しっかりしてくれ!」 「正常だ!」 俺たちは何もできずにぶっ飛ばされた。 「痛ぇな…」 「ユウト、なぜ君は俺を信じてくれない?」 「ハッハッハッ!ユウトとやら、仲間を信じる事もできんのか!未熟者は消えるのだ!」 ダーカーが闇の力を貯め始める。 「ハハ…笑わせんな…!俺はクライを信じてる!信じた上で、意見を言ってるんだ!お互いの意思が違くたって…俺たちは相棒だ!」 「ユウト…!」 「ユウト〜!待たせたな!少し寝てたぜ!」 ダーカーの攻撃でダウンしていた翔真が起きたみたいだ。翔真は奴に銃剣を振り下ろす。 「貴様の攻撃を喰らうわけがなかろう!」 ダーカーはまた、容易く避けた。 「翔真に時間稼ぎを頼もう。俺の新しい力が目覚めそうなんだ」 クライが言う。 「新しい力か…俺はお前を信じてる、新しい力で大逆転だ!」 クライの変化を俺も感じる… 「光だ…闇に対する光の力…!」 クライが言う。俺も感じてる。銃に宿るクライの力と俺に共有される思考から、光を感じる。ビヨンドマグナムの超越の力から、光の銃に変わった。銃は水色のラインから、光り輝く黄金のラインに変化した。 「グランドだ…」 クライが力の名を呟く。新しい力なのに知ってるのは謎だが… 「グランドか…じゃあこれはグランドマグナム!」 俺は光の力が宿った銃、グランドマグナムで弾丸を放った。 「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!それも無意味だ!ハッハッハッh…何ぃ!?」 ダーカーは闇の力で弾丸を消し去ろうとするが… 「さっきとは違う」 光の力を宿した弾丸はダーカーの闇の力を貫通し、ダーカーにヒットした。 「ハッハッハッ!面白い!それが貴様らの絆とやらか!」 ダーカーは余裕そうだが、かなりのダメージを与えた。 「あぁ、そうだ!これが…俺たちの絆だぁ!」 ダーカーに向けて銃を構え、引き金を引く。弾丸は凄まじい速さでダーカーに向かい、強大な光となりダーカーを貫いた。 「これで終わりだ…」 ダーカーから闇の覇気が失われ、奴は倒れた。 「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!俺様は不死身だぁー!ハーハッハッハッ!」 ダーカーはめっちゃ笑いながら起き上がった。 「光の力ごときで俺様を滅ぼせると思ったかぁ!ハッハッハッ!」 「それはどうかな?」 次の瞬間、ダーカーの体から無数の光が漏れ出す。光が増えるたびに、強くなるたびにダーカーは苦しむ。 「何!?これが…光の力か!面白い!貴様!名は?」 「さっき言ったけどもう一回言ってやる。俺はユウト。笑顔を守る戦士だ」 「ハッハッハッ!見事だ、ユウト!この俺様を倒すとはな!ハッハッハッハッハッハッ!」 ダーカーは高笑いしながら爆散した。 「殺したんですか?」 ファルドが俺に話しかける。ダーカーか現れてからずっと隠れていたようだ。 「いや、殺してはない」 俺はさっき、未だ原型を保つダーカーの体を見ていた。 「ファルド、これ使うぞ」 俺はワールドコアにもある歪みを生成する装置を操作する。特定の入力をすると、歪みが創造された。 「魔王ダーカー、帰ってもらうぞ」 俺はダーカーを歪みに投げ込んだ。 「おい、ユウト!今回、俺の活躍無いじゃないか!」 翔真が俺に文句を言ってきた。 「時間を稼いでくれただけで十分な活躍だ」 俺が返答する前に、クライが言った。 「俺はな…!もっとババァーンみたいな派手な活躍がしたいんだ!」 「語彙力がない。君は擬音を使わなきゃ表現できないのか?」 クライは変わってない。俺は、クライを信じてこれからも戦う。どんなことがあっても… EPISODE 21:平和と敵 「私は全ての頂点に立つ者…お前たちには消えてもらう」 自称全ての頂点が、俺たちを消そうとしている。なぜこうなった… 数時間前、俺は家にいた。クライや翔真、ファルドと一緒に。 「今日は平和ですね」 「平和なのはいいことだ」 ファルドと俺が会話していると、まるでそれがフラグだったかのように翔真が叫んだ。 「俺は凄ぇ活躍がしたいぜ〜!」 「あいつが居ると平和じゃなくなるな」 「同感です」 まぁ、こう言う時間があっても許されるだろ。 「そろそろ飯の時間だ。買ってくる」 俺は食事を買うために、家から出た。 「天神パンか…それとも…いや、やっぱ天神パンにしよう」 天神街を歩き、天神ベーカリーを見つけた。 「天神パン4つお願いしま〜す」 俺は500円玉と100円玉、50円玉を出した。 「お釣りは18円です」 店員が10円玉と5円玉、1円玉三枚を出した。俺はお釣りを受け取り、天神パンを持って家に戻った。 「ただいま〜」 帰宅すると、クライ、翔真、ファルドはトランプで遊んでいた。 「私の勝ちです!」 ファルドが誇らしそうに言っていた。それに対して翔真は。 「ファルちゃんに負けるのは良い。だけど…クライに負けた〜!」 クライに負けたことを悔しそうにしていた。 「君なんかに負ける人なんて居るかな?」 クライが煽った。 「はいストッ〜プ!天神パン買って来たぞ〜」 あのままだと大変になりそうだったから、俺が止めた。 「あ、あのパンですか!?」 ファルドが喜びを隠せない様子で俺に聞いてくる。 「あぁ、そうだ!天の神の領域の食事とすら思える想像を絶する美味の…」 「天神パンだ」 俺の解説と前置きをクライが遮った。 「毎回全部言えてないな…」 まぁいいか。 「さぁ!食べようぜ!」 俺たちが食べようとした時…いつも通り、敵が現れた。 そして、今に至る… EPISODE 22:グランドの真価 「全ての頂点だか何だか知らないが、お前は食事の邪魔だ。容赦しないぜ?」 「お前たちは私を倒す事などできない」 「クライ、グランドマグナムだ」 「了解」 俺は小声でクライに伝えて、銃を取り出した。 「なぜなら、私は全てであり全てでなく矛盾しており、常に不都合な事象を全て否定しており、全てを貫通しているからである…」 敵が勝手に解説を始めていた。 「知るか!」 俺はツッコミながら、グランドマグナムの光の力で敵の力を全て浄化した。 「何ぃ〜!?」 敵はもう既に無力。後はフィニッシュを決めるだけだ。 「翔真、お前にも見せ場をやるよ」 「感謝!」 俺は光の力をチャージし始めた… 「ピョーンとジャンプ!」 翔真は空高く飛び上がり、拳を振りかぶった。 「バァーン!!」 翔真が落下の衝撃も加えた凄まじい拳を叩き込む!翔真はその衝撃で再び空高く跳んだ。 「終わりだ…!」 俺は光の弾丸を敵に放った。 「うわぁー!」 敵は爆散し、倒れた。 「早く帰れ!」 俺は雑に歪みに投げ込んだ。 「ユウト、今日は随分と急いでたね」 「パンは出来立てが1番美味いからな」 そう、食事の時に来たのが敗因だ…