窓を叩く音が騒がしくて ぼろ屋を抜け出した夜0時 宛てもなく歩くうち着いたのは 見慣れた手洗い場 水垢のついた鏡の中は どこまでも僕しかいない道 冷たい風が吹き抜ける穴は 奥に行くにつれて暗く 暗くら眩む刹那 ぎしり響く不快感 薄くなる呼吸の先の 隙間にずれた気配 裏の裏連ねた全てのぼくらが 償うことすら許さないように じっとりと見てた 谺(こだま)する声が煩しくて 耳を塞いだのは午前2時 突き刺す視線が沿らせないから どこにも行けないまま 子どもみたいなかたちと 乖離した下卑た像が くすんだ鏡の中で 誰かを咎めた ぼくがいたところが呪いになるから 溢れかえる偽物の影ごと 鏡に消えた
音が落ちていく感じ、好きです 散り散りと同じ人だよーーん