第八回「再会」 秋の風が吹く頃。遥は退院できることになった。 久しぶりの登校。昇降口で諒が待っていた。 「おかえり!」 満面の笑顔で手を振る諒。 「ただいま!」 遥も笑顔で応えた。 クラスのみんなが拍手で迎えてくれる中、二人はもう、隣同士でいることをあたり前に思えるようになっていた。 第九回「未来への約束」 3学期。進路を考える時期になった。 「遥は何をしたい?」 「医療の仕事に興味があるの。今まで支えてもらってばかりだったから、次は誰かを支えたい」 諒も「実は俺も、誰かに寄り添う仕事がしたい」とほほえむ。 「じゃあ、一緒に目指そう」 「うん、一緒に!」 未来への約束。それは、二人だけの新しい夢となった。 第十回「君に届けたい言葉」 卒業式の日。校庭は満開の桜。 諒は遥に、あの時のキーホルダーを差し出した。 「君がいてくれたから、俺はここまで来れた。ありがとう」 遥の目に涙が浮かぶ。「私こそ、諒くんがいてくれたから…」 二人は固く手を握り合う。 「これからも、ずっと支え合って生きていこうね」 春風が優しく二人を包み込む。 この想いは、きっとこれからも色褪せることはない。 完
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