EPISODE 37:オールマイティの力 「俺は終焉そのもの…お前たちごときに…!」 そう言いながら、ヴァルゴは自身の能力・エンドを使い、終焉そのもので攻撃してくる。 『ユウト、こんな事もできるみたいだ』 俺と一つになったクライが言った。そして、クライの力の中の二つ…超越と光。それが俺の目の前に展開され、終焉を防いだ。 「へぇ…今までできなかったけど、クライの力を二つ以上組み合わせることができるってことか。じゃあ、武器に組み合わせて宿すことはできるかな…?」 俺は銃を取り出し、俺の中のクライが銃に神秘と剛力の力を宿す。 「BAN!」 俺は二つの力が宿る銃を放ち、神秘と剛力の弾丸がヴァルゴに喰らいつく。 「ぐぅ!」 ヴァルゴは避けようとしたが、神秘の力で弾丸は追尾、剛力の力により大きなダメージを受けた。 『こんな事もできる』 そう言うと、クライはヴァルゴの能力を解析、瞬時に理解した。すると…ヴァルゴが違和感を覚える。 「何…!?俺のエンドが無効化された!?」 「その通り。俺が理解した事で、お前の能力は無効化された」 俺の体を使ったクライがヴァルゴに言った。 『さぁ、トドメだ』 「あぁ。フィニッシュはこいつだ!」 俺は剣を取り出し、クライが剣に神秘、剛力、神速、魔法、超越、光、物語の全てを宿す。 「おらぁ!!」 俺はヴァルゴに向かって全力ダッシュし、その勢いのままヴァルゴに剣の振り払いを喰らわせる!ヴァルゴは言葉も発せないまま、倒れる。そして爆発が起こった。その余波の影響は計り知れない。 「あれ?」 爆発が収まった後、ヴァルゴはそこに居なかった… 「ただいま〜!」 ヴァルゴを一旦退けた後…俺たちはファルドの居るワールドコアに戻った。 「ファルちゃん!誰にも襲われなかったか?」 翔真がファルドの心配をする。全く…冷静になってもファルちゃん呼びは変わらないんだな。 「はい。でも…歪みが発生しているのを、この装置が感知しました」 ファルドはまた新しい装置を持っている。そいつは歪みの発生を知れるみたいだな。 「よし、じゃあ俺たちが行ってくる」 俺はクライの肩に腕を置き言う。 「そうだね。俺とユウトは新しい力を手に入れた。今の俺たちに敵はいない」 クライも賛成した。 「じゃ、行ってくる。翔真、ラネン。ファルドをよろしくな」 俺とクライは歪みがある場所に向かった。 「ここか…」 だが、既に敵はこの世界にやって来てしまっていたようだ。 「ユウト!あそこだ!」 クライが、建物の屋上を指差して言った。 「分かった!」 俺はクライの力を使わずに、地面から高い所まで自力で移動する。大体…4階建のマンションぐらいかな。 「クライ!頼んだ!」 そして、クライが俺の銃に神秘の力を宿す。 「先手必勝だ!」 俺は引き金を引き、弾丸を放つ。 「ん?なんだ?」 敵は振り返るが、もう避けようはない…と思ったが、敵はなんと"動かずに避けた"。まるで、そう言うルールがあるかのように。 「嘘だろ!?クライ、エクシードセイバーで決めるぞ!」 俺は剣を取り出し、クライが神速の力を宿す。そして、敵の背後に周り…一閃を繰り出す! 「うわぁ、速〜い!」 だが、また避けられた。 「ふざけやがってぇ!頭来た!」 俺はかなり苛つき、全力で剣を振る。だが、当たるはずもなく… 「くっ!」 相手の蹴りでの反撃を喰らっちまった。 「クライ!相手の特性は分かったか?」 「いや、まだ分からない」 「や〜い、こっちだよ〜!」 敵はスキップで後退りしてく。変な動き方だ。 「待ていぃ!」 俺はもちろん走って追いかける。だが… 「あ」 その先は歪みだった。俺は敵の挑発に乗り、敵の世界が行き先の歪みに入ってしまった。今の俺は神速で走った。もう止まれない! 「ユウト!」 クライも追いかけてくる。 「うわぁ〜!」 俺たちは敵の世界に落ちて行ってしまった… 「ユウト。目が覚めたようだね」 またか…また俺の方が目覚めるのが遅い。まぁクライは人間じゃないからってのもあるだろうけど。 「ここは…敵の世界だな」 俺は混乱しながらそう呟いた。 「このパターンは久々だ」 「やあやあ!お目覚めのようだね」 この声は…!さっきの敵だ! 「お前…これが狙いか!?」 俺は大声で敵に聞く。 「いやぁ、いきなり君たちが襲って来たからこの世界に引き込んだだけだよ〜」 まさか…敵意は無かったのか? 「そうか…俺たちは敵意がない奴を襲ってしまったのか…それは謝る。すまん!」 「で、君たちは?」 「俺はユウト。で、こっちがクライ。信頼できる俺の相棒だ」 「ユウト、ね。よろしく。ボクはバーディ!」 「よろしくな。バーディ。この世界を案内してくれるか?」 「OK〜」 俺とクライは歩き出したバーディに着いてく。 「ここがボクの住む…」 「ちょっと!どこ行ってたのぉ!?」 彼が俺たちに何かを説明しようとしたその時、空間全体に叫び声が響く! 「だ、誰だ…!」 俺とクライの言葉が揃った。 「おぉ、妹!お前こそどこ行ってたんだ!」 バーディも叫んだ。なんだこのノリ…ちょっとおかしい。 「あぁ、でも…」 よぉく見てみると…妹ちゃん可愛いな。 「ハロー、レディ。俺と遊ばない?」 俺はバーディ妹に話しかける。 「何言ってんのよ!アホがぁ!」 だが、彼女は俺に強烈なビンタを喰らわせる! 「なんだこの威力…」 俺はぶっ飛ばされたが、クライがキャッチしてくれた。 「今の…彼女の言葉は現実改変をしていたような気がする…この世界、何か変だ」 そうだな…俺も感じてる。この世界、何かがおかしい…!
EPISODE 38:世界の真相 「なぁ、君は誰だ?」 俺はバーディ妹に問いかける。 「誰って…バーディの妹だけど!」 「な、名前は…?」 「妹は妹!」 またビンタされそうになる。俺は躱そうとするが…なぜかビンタは俺に当たり、俺はまたぶっ飛んだ。 「今の…さっきバーディが銃弾を避けたのに似てる…!」 俺はこの世界の真相を予想しようとするが… 「次に行こう〜!」 バーディに無理矢理次に連れて行かれた。 「ここはね、ボクたちの家だよ!」 そう言うと、バーディと妹は家の中に入った。その入り方は…まるで某アニメみたいだった。 「そうか…この世界はギャグ漫画もしくはギャグアニメ、小説の世界だ…!」 それを見たクライが、確信を持って言う。 「そうか!クライ、サンキュー!」 「だが…まだ何かある気がする…」 クライが呟いたが、俺は気付けなかった。 「なぁ、バーディ。この世界全体はどんな世界なんだ?」 2人を追ってバーディの家に入った俺は、彼に聞いてみた。 「え、世界全体って言われてもなぁ…ボクの家の他にはないよ」 「家だけ…普通のギャグ世界でももう少し作り込まれているはず…まさか!」 クライが何か、真相に近づき始めている。 「クライ、何か分かったか?」 「いや、まだ確信はない。もう少しだ…」 「分かった。頼むぞ、クライ」 だが、俺たちが会話をしている間に…俺たちの背後には何かが迫っていた。 「ユウト!避けろ!」 クライが叫ぶ!俺はその言葉を聞いた次の瞬間には避けていたが…俺の髪の毛が5本ぐらいぶっ飛んだ。俺の頭上には、光線が走っていた。 「誰だ!」 俺はバーディと妹を確認するが、2人は光線を放った姿勢ではない。つまり… 「まだキャラクターが居たってことか!」 「いや、この攻撃の根源はキャラクターではない…この世界の作者だ!」 「作者か!作者権限とかなら大丈夫だぜ!前に倒したもんな!」 俺は自信満々でクライに言うが、クライはそうじゃないらしい。 「いや…ここは彼自身が作った世界。権限は大幅に強くなり、さらに自由度が増している」 「マジか!」 俺たちが会話してる間にも光線は撃たれる。 「クライ!まずはマスターマグナムだ!」 クライは俺の銃に神秘の力を宿す。マスターマグナムの完成だ。 「作者権限が強くなろうと…俺たちなら、攻略できる」 俺は引き金を引き、銃弾を虚空に放つ。だが、その弾丸は何かに当たったように止まる。すると、弾丸が止まった部分から何かが現れる。それは、この世界の作者が想像した作者代理の姿をした作者だ。 「お前…何をした!」 作者が怒りを露わにしながら俺に問う。 「作者を認識できるようにする弾丸を撃っただけさ」 「ふっ…無駄な抵抗だな。俺が作ったこの世界の中なら俺は無敵だ」 「それって…本当に君が作ったのかい?」 クライが作者に問いかける。 「当たり前だ!」 だが、作者は意に介さず俺に攻撃を仕掛ける。 「クライ、エクシードセイバーだ」 クライは俺の剣に神速の力を宿す。 「何をしようと無駄」 作者は、俺に世界そのものの攻撃をしてくる。 「神速は世界も超えるぜ?」 けどな、俺には通用しない。 「おらぁ!」 俺は一閃を繰り出す。だが… 「効くわけないだろ」 作者には効いていなかった。 「無様だね。他人、いや、機械に作ってもらった世界で神気取りだなんて」 クライがまた作者に言う。 「クライ…どう言うことだ?」 だが、何を言ってるかが俺にもわからない。 「この世界は、自分を作者だと言ったいるこの人物が、現実でAIに作らせた世界だ。そうだろ?」 「なぜ分かった…!」 作者が怒りを滲ませた声で言う。 「機械に作らせた物語で人を笑わせるのか?」 俺も作者に問いかける。 「AIが考えた方が良い物語ができる!人の心はそっちの方が笑えるはずだ!」 「それってさ…あんたが楽をしたいだけなんじゃないか?人の心を動かせるのは…人だけだぜ?まあ、これからAIが進化したら話は違うけどな」 「悪いけど…この世界はぶっ壊させてもらう」 俺はそう言う。すると、クライがそれに反応して頷き、俺に近づく。 「オールマイティだな」 「そうだね」 そして、俺とクライは一つになる! 「お前たち…なんだ、その姿は!?」 作者が驚く。 「俺とクライが一つになった最強の姿…オールマイティさ」 「ユウト…この世界をぶっ壊すって…!」 バーディが言った。俺の言動にショックを受けたのか…? 「ごめんな。だけど、お前とお前の妹はこの作者さんの記憶の中で生きてるよ」 「この世界はお前らには壊せない!なぜなら…ギャグ補正と我が作者権限があるからだ!」 「残念だが、今の俺たちには作者権限、ギャグ補正は無意味だ…」 クライが俺の口を通して言う。 「はぁ!!」 俺はこの世界をぶち壊した。 「あぁぁ!!」 作者が悲鳴を上げる。 「おい、あんた。バーディと妹。今度は自分自身で作った世界で過ごさせてやれよ」 俺は作者にそう言い、オールマイティの凄まじいスピードで、歪みを使わずに俺の世界に帰った…