リミックス禁止、自作発言禁止 第9話「決断と真実」 ブリュナはその手をかかげると、空気が凍り、吹雪が吹き荒れ、視界が真っ白に染まる。 ケイ「来るぞ!みんな構えろ!」 ブリュナの笑い声が冷気に乗って街中に響く。 ブリュナ「ふふっ....壊せるものなら壊してみなさい!この氷の庭園を!」 ケイ「どうにかして隙を作らなければ...」 夢「まかせろ!連発フレイムショット!」 夢はブリュナの周りを走りながら多方面から火の玉を繰り出す。 炎の渦が生まれ、ブリュナの体を包み込む。 だが...その炎は一瞬で凍り、砕け散った。 ブリュナ「無駄よ...この世界では炎さえ眠るの...」 そう言うとブリュナが槍を振るった。 次の瞬間、床や壁からとがった氷柱が吹き上がり、勇者たちを貫こうと迫る。 KK「連続斬り!!」 ケイ「回転斬り!!」 夢「フレイムショット!!」 3人の連携で何本かの氷柱は砕け散る。 しかし、ブリュナの動きは止まらない。 ブリュナ「氷結晶嵐(アイスニードルブリザード)」 両手を広げると、暴風と共に無数の結晶が放たれた。 その結晶はまるで刃物のように鋭く、空気を削り取るかのように壁を切り裂き、地面をえぐる。 KK「気をつけろ!」 彼の叫びに、勇者ケイが前へ飛び出す。 ケイ「俺に任せろ!回転斬り!!」 剣を振り回し、氷刃を次々と叩き落す。 そのたびに金属音と氷の破裂音が交差し、冷気と熱気がせめぎ合う。 ブリュナ「ほぅ...この力、どうやらまだ楽しめそうね...なら、出てこい!私のかわいい兵士たち!」 ブリュナが薄く笑う。 氷の床から次々と雪と氷でできた兵士が立ち上がる。 ブリュナ「氷の兵士たちよ!暴れなさい!」 ケイ「くそっ...!なんだこの量は!」 KK「これ全て操っているのだとしたら強すぎる魔力だっ!」 二人が必死に剣で攻撃を受け止め、とびねこが遠くからヒールライトを使い、回復に専念する。 夢「二人とも避けて!くらえ!フレイムブラスト!」 炎の波があたりを燃やす。 氷の兵士は溶けだし、動きが鈍くなる。 夢「いまだ!」 ケイ「ありがとな!KKいくぜ!回転斬り!」 KK「おーけー!回転斬り!」 二人の連携により、氷の兵士は砕け、ただの氷になり、動きが止まった。 ブリュナ「やっぱりみんな強いのね!」 風に乗って楽しそうなブリュナの声が響く。 ブリュナ「でも...氷の兵士に気を取られすぎね...」 ケイ「消えた...?!」 とびねこ「気を付けて!どこかにいる!」 夢「くる...!」 ブリュナ「さよなら...!」 ズバァッ...!!! KK「ぐはっ...!」 霧が晴れるとKKの胸に槍が突き刺さっているのが見えた。 夢「KKッ!!」 とびねこ「....っ!!」 凍り付く音と共に、氷の結晶が体の中に広がる。 ケイ「やめろ、ブリュナ!!」 ブリュナは槍を抜き、微笑みながら指先を動かす。 すると、KKの傷口の氷が光り、ズキズキと痛みを与えるように輝く。 ブリュナ「ほら...見て。死ぬほど痛いのに死ねない。 氷の結晶が彼の命を生かしたまま凍らせているのよ。」 KKは傷口を抑えながらその場に倒れこんだ ブリュナ「本当にかわいそう...ねぇ勇者?」 ケイ「やめろ...!」 ブリュナ「さぁ選びなさい!あなたの手でこの子を楽にしてあげるか。それとも、苦しむ彼を見殺しにするか。私はどちらでも構わないわ...あなたが決めるまで見届けてあげるから。」 氷の槍で刺され、痛みにもだえるKK。 ブリュナの冷たい声が勇者に選択を迫る。 KK「大丈夫だ...お前を恨んだりはしない...だから...たのむ...」 KKのかすれた苦しそうな声を聴き、ケイは決断した。 ケイ「...ごめん」 剣が振り下ろされ、KKは動かなくなった。 真っ暗な空間。 冷たさも痛みもない、ただの静寂。 KK「私は...死んだのか...」 そこに淡く光る白い翼の天使が現れる。 天使「あなたは死んでしまいました...でも、この世界なら生き返れる。方法は2つ。」 KK「2つ?」 天使「えぇ...一つは全滅したあと、勇者が私にジェムを支払い、私が力を使ってオートセーブの地点でよみがえらせる方法」 KK「アルカディアのときのやつか...」 天使「もう一つは、残った仲間がボスを倒し、新たな章が幕開けた時。その時は、神の加護により無料で蘇生が許されます。」 KK「じゃあ、あいつらが勝てば!」 天使「あなたはまた目を覚ますでしょう。」 KK「頼んだぞ...ケイ....」 天使「あと、あなたに教えておかなければいけないことがあります。」 KK「教えておかなければいけないこと...?」 天使「今回のボスがどうしてあんなに強いのか...」 KK「確かにアルカディアに比べればだいぶ強かった。だけどそれは、レベル不足とかじゃないのか?」 天使「いいえ...あなたたちは推奨レベルに達していました。そして勇者ケイに関しては推奨レベルよりも2つほど高いレベルをもっています。」 KK「じゃあ...なぜ?」 天使「まずあなたが不意打ちを食らったのは外の住人だからかわせなかったのでしょう...」 KK「なぜそれを...!」 天使「それはのちのちわかります。そして強かった理由のもう一つは...魔王がプログラムをいじったから...」 KK「魔王が...プログラムを...?!」 天使「えぇ...魔王ゼルフィアス、彼はこの世界がゲームということに気が付きました。そして、彼はあなたがデバッグ処理をするためテストプレイをしたとき、プログラムにバグを生み出し、あなたをこの世界に引き込んだ。」 KK「そんなことが...」 天使「だから気を付けてください。彼と戦うシナリオはまだまだ先ですが、もし、彼によって命を奪われたらあなたは、現世に戻れなくなります。」 KK「....!で、でもやられてもセーブデータがあれば...!」 天使「残念ながらそれは期待できません。あなたはこれまでの旅で、訪れた街などにセーブポイントとなるクリスタルがないことに違和感はなかったのですか?」 KK「いわれてみれば...なかった気がする...!」 天使「魔王はあなたがこの世界に来たときの一瞬の空間のゆがみを利用し、ファイルに入り込んだの」 KK「まじか...」 天使「そしてクリスタルのプログラムを削除したのね。でも、オートセーブは削除できなかったみたいだから、アルカディアのときは洞窟前から再開できたのよ」 KK「これが...今までの不思議の真実ってわけか...」 天使「このことは他に言ってはダメよ。」 KK「わかりました、天使様。」 天使「じゃあ...彼らが勝つのを見守りましょう...」 ーーーーーーーーー第9話終わりーーーーーーーーー
感想欲しいよぉ〜コメントしてって〜 スタジオ https://scratch.mit.edu/studios/50912575/ 魔物辞典 「魔王ゼルフィアス」 ラスボスの魔物。 闇の力をあやつる。