アニメの前に小説版 これキノコ見えるか? いやイラスト暗すぎてわかりにくい (敵視点です) ___プロローグ___ 星も月も見えない、真っ黒な空が広がる夜。 怪しげに光るキノコだけが木々を照らしている。 なんの生き物の気配もなく、風が木々を揺らす音すらしない。 土の湿った匂いも、凍りついてしまいそうなほど空気が冷たい。 ただ、奥が見えないほど暗い森の木立の切間に、真っ赤な、薔薇のような色の瞳の闇のように黒い猫がいる。 「今回も私が一番乗りかしら」 「ブラックローズ、お前は一番最後だ。みんな揃っているぞ」 木の上を見ると、曇りがかった秘色色の毛皮と、夜のような漆黒の瞳を持つ猫が現れた。その猫の尻尾は途中で切れている。耳も片方はボロボロになっている。 「あら、そうなのね____フローズンビースト、私がそんなことすらわからないでいたと思う?」 「思わないね」 フローズンビーストはそっけなく答えた。 「ブラックローズさんは本当に冗談が好きなんですね」 いつのまにか、洗朱色の虎柄の猫がいる。その猫の柿色の瞳には、揶揄うような色があり、その尻尾は楽しげに揺れている。 「そんなふうに見えるかしら?フォールフォース?」 ブラックローズがクスリと笑った。 フローズンビーストは大して面白くないというように空を見ている。 「……そろそろ黙らんか、お前ら。一等星殿がおいでになられるぞ」 まるで影が地面を這うように、ゆっくりと、夜の曇り空のような毛皮と、濁った群青色の瞳を持つ猫が現れた。 「!?…クラウディーナイト…いつものように欠席かと思いましたわ…」 「確かにな。影薄いし…ブラックローズも分からなかったか」 「なぜ今日は参加するんです?クラウディーナイトさん」 フォールフォースが聞いた。 「一等星殿のいる場で話す。お前らだけに話しても意味がない」 「…そうね、【月無き集会】はまだ始まっていないものね」 ブラックローズは納得したというように頷いた。 「二等星達よ、揃ったようだな」 「「「一等星様!」」」 「久しいな、一等星殿……何十年ぶりだろうな?」 クラウディーナイトだけはまるで友人かのように話す。 「これから【月無き集会】を始める……が、クラウディーナイト、きていたのか………何があったのだね?」 一等星は重大な話があると察し、クラウディーナイトに聞いた。 「えぇ、それがな、【星宿りの戦士】が生まれた。何処の部族かはわからん」 微かに風が吹き、見えていないはずの星が瞬いた気がする。 「「!!」」 フローズンビーストとフォールフォースが驚きの声を上げた。 「ほぅ、いつぶりだろうな…」 一等星は楽しみが増えたと言わんばかりに、不敵な微笑みを浮かべ、尻尾は緩やかに揺れている。 「星宿りの戦士?」 ブラックローズが聞いた。 「あれ?知らないんでしたっけ、ブラックローズさんは」 「ったく、若者はこれだから……」 フォールフォースは揶揄うように、フローズンビーストは睨むような鋭い視線を向け言った。 「まあいい、説明してやる。【星宿りの戦士】とは、星の力…すなわち、スター族の力を宿した戦士だ。我々にとって脅威になりかねないんだ」 クラウディーナイトが答えた。 「そうなんですねぇ…つまり?」 「そこまでは言えん。もう日が昇るからな……」 森の色が少し、ほんの少し明るくなった。 「解散!!」 「「「「御意ッ!」」」」 猫達がそれぞれ違う方向に散ってゆく。 そして、木立の切間にはなんの動物の気配も無くなって、森の湿った匂いだけが残った。
小説書くのってむずい!! 前回 無し 次回 https://scratch.mit.edu/projects/1258181310/ 登場したキャラ紹介↓ 登場猫 ・ブラックローズ--赤い目、黒い毛皮の雌猫 ・フローズンビースト--黒い目、秘色色の毛皮の雄猫 ・フォールフォース--柿色の目、洗朱色の毛皮の猫 ・クラウディーナイト--濁った群青色の目、夜の曇り空のような色の毛皮の雄猫 ・一等星--???