リミックス禁止、自作発言禁止 第10話「怒りの力」 KKは力尽き、その場で動かなくなる。 その体の周りに白い霜が静かに広がっていた。 ブリュナ「ふふ....また一人仲間を失ったわねぇ」 ケイ「....」 夢「ケイ、落ち着け...!」 とびねこ「今は立て直すんだ!」 ケイは二人の呼びかけに返事をしなかった。 代わりに、ゆっくりとKKのほうへ歩み寄り、静かに彼のそばに落ちている、剣を手に取った。 氷に覆われたその剣は、どこかまだ温もりがあった。 仲間の思い、KKの決意がそこに残っているように感じた。 ケイ「...KK。お前の想いは無駄にはしない。」 ブリュナ「ふふ...お葬式でも始めるのかしら?それとも、その子の剣で復讐かしら?」 ケイ「許さない...」 ブリュナ「なに?声が小さくて聞こえないわよ。」 ケイ「仲間をこんな目に合わせたお前を俺は許さない!」 その瞬間、KKの剣が赤い光を放つ。 刃は赤黒く染まり、ケイの周りに禍々しいオーラが吹き上がる。 ブリュナ「はぁ?何が許さないなのよ...とどめを刺したのはあなた自身なのよ?」 ブリュナはケイをバカにするように続ける。 ブリュナ「それなのに私を恨んで...」 「本当にバカみたい...」そう言おうとしたその時、 ケイがブリュナの目の前から消える。 ブリュナの後ろに姿を現したケイは回転斬りの構えをした。 ケイ「お前はもう...黙れ。」 ブリュナ「い、いつの間に!」 ブリュナはとっさの判断で氷壁を出現させ、ケイの攻撃を防ぐ。 しかし、氷壁は爆音とともに一瞬で崩れ落ちる。 ブリュナ「氷壁が...!? な、なんなのこの力...?」 ケイ「怒りだよ。お前が火をつけたんだ...!」 勇者は落ち着いた様子で剣を構える。 怒りを宿し、赤黒く染まった魔法の剣。 ケイ「くらえ...紅蓮双刃(ぐれんそうば)...!」 振り抜かれた剣先から、赤い三日月の衝撃波が飛ぶ。 それは氷壁を砕き、凍った空気に線を描く。 ブリュナ「さっきとは比べ物にならない強さ...!」 ケイ「まだだッ!」 連続で三日月の斬撃が放たれ、氷を次々に破壊する。 ブリュナは氷壁を展開して防ごうとするが、赤い斬撃に砕かれる。 ブリュナ「ふふ...いいわね...ピンチあってこそ楽しい戦い!」 彼女は楽しそうに笑っている、しかし彼女の頬に初めて汗が流れた。 ケイ「お前が壊したものを全部取り戻す。覚悟しろブリュナ!」 ブリュナ「ならば、氷の底で眠りなさい!!」 怒りの赤と氷の青がぶつかり合う。 その戦いはまるで夜空に輝く花火のように激しい。 ブリュナは大量に氷柱や氷壁を生み出し、ケイの動きを制限する。 そして、氷の刃を何度も飛ばし、ケイを追い詰める。 しかしケイも全く押されていない。 剣士の動きとは言えない、獣のように荒々しい連撃を繰り出し続け、前へ進み続ける。 回転斬りは氷柱を薙ぎ払い、連続斬りは氷壁を砕く。 怒りが剣を導き、力が限界を超える。 だが、ケイの平常心はすでに消えかけていた。 夢「ケイ!!落ち着いて!!」 遠くで夢が叫ぶ。杖を構え、後ろからケイをサポートする。 夢「フレイムショット!フレイムブラスト!」 炎の弾丸と爆裂する火球がブリュナの動きを阻み、ブリュナの判断を鈍らす。 同時に、とびねこの祈りの声が響く。 とびねこ「ヒールライト!」 柔らかな光がケイを包み、傷が少しずつ癒される。 その光が、彼の人間性をかろうじて繋ぎ止めている。 とびねこ「ケイ、俺たちがいる!」 夢「一人で戦おうとするな!」 二人はケイを止めようとする。 しかし今のケイには声が届かない。 ケイ「絶対に倒す!」 ブリュナは氷壁を作り、逃げるように後退する。 氷柱が次々にせり上がり、道をふさぐ。 しかしケイは構わず突っ込む。 斬撃で道を切り開き、氷を粉砕しながら進む。 ブリュナ「なぜお前はそこまで怒る...?」 ブリュナの瞳に初めて恐れが宿る。 ケイ「仲間を奪ったお前を、許せるわけねぇだろ!」 赤黒い光が再び剣に集まる。 周りの氷結晶が蒸発し、空気が震えた。 ケイ「うおおおおおおおッ!!!」 放たれた一撃は、空間そのものを裂くかのようだった 赤黒い三日月の斬撃が一直線に走り、 氷壁を、氷柱を、そして....ブリュナを貫いた。 ブリュナ「馬鹿なっ....この...私が...!!」 氷の女王は崩れ落ちる。 砕けた氷の破片が雪のように舞い、その中でブリュナは少し微笑んだ。 ブリュナ「あぁ...でも楽しかったわ...ありがとう..」 そうつぶやくと彼女の体は氷の粒となり、風に溶けて消えていった。 ケイは剣を手にしたまま、荒い息をしていた。 赤い光がゆっくりと消え、怒りの炎が鎮まる。 彼の手から剣が滑り落ち、その場に膝から崩れた。 夢ととびねこが駆け寄る。 「ケイ!大丈夫か!?」 ケイ「ああ...少し疲れただけだ...大丈夫だ。」 ケイはうっすら笑い、砕けた氷の上で立ち上がった。 ブリュナが消えたことにより、氷の魔法は消え去った。 街に光が差し込み、氷が解け始め、人々の歓声が雪明の街に響き渡る。 そして、KKの体は光に包まれ、女神の加護でゆっくりと目を開いた。 KK「生き返った...のか...?」 ケイ「KK、生き返った!」 夢「よかった...本当に!」 とびねこ「仲間は全員そろったな!」 魔法の剣から赤い光が消え、静かにKKの手元に戻り、銀色の輝きに戻る。 そんな中、一人の旅人が勇者たちに近づいてきた。 ネオ「勇者様...本当にありがとうございました...」 ケイ「お前も無事だったのか...よかった。」 ネオ「助けられたこと、忘れません。これからは仲間として力を貸します!」 ネオは戦闘力はないが、薬の調合や地方の知識に詳しく、旅のサポート役となる。そして雑用ができる。 ケイ「よし、仲間が増えたな」 夢「これからよろしくな!」 ネオ「はい!よろしくお願いします!」 とびねこ「街の情報ももらえるし、頼もしいね...」 KK「みんな無事でよかった...」 みんなの腰のベルトが振動した。 レベルアップしたようだ。 <夢はサンダーアローを取得した!> <とびねこはスーパーヒールを取得した!> 勇者たちは街の光景を見渡し、仲間の絆と勝利の喜びを胸に、次の冒険への歩みを進めた。 ーーーーーーーーー第10話終わりーーーーーーーーー
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