ついに「GAMERTALE」の本編小説を描きました! (もし、GAMERTALEに似たAUがあったとしても 決してマネをしてつくった訳ではないので ご理解いただけますようお願いします) メモとクレジットを読んでください 登場キャラクター ゲーマー(ゲーマーサンズ) 世界一のプロゲーマーを夢見るGAMERTALEのサンズ。 詳しい設定はこちらをご覧ください! https://scratch.mit.edu/projects/1152053172 フリスク GAMERTALEのフリスク。 この時間軸ではプロゲーマーになることだけが夢。 インク AUの守護神。 原作者様 Comyet プログ ゲーマーの幼なじみ。 ゲーマーとお揃いのヘッドホンを身につけている。 バガパン 特等席ゾーンの警備員。 前はハンバーガー店でアルバイトをしていた。 エンド 上級ゲーマーの1人。 冷たい性格のようだが………… シトラス 上級ゲーマーの1人。 2つ人格があり、いつでも元気。 オルト 上級ゲーマーの1人。 性格はおだやかで思いやりが強い。 フラウィ 黄色の花びらが6枚あり 小さなキャップをかぶっている。 上級ゲーマーではないようだ。 ナプスタ 内気なゴースト。 バカパンと同じ警備員をやっている。
GAMERTALE 本編小説 「ゼロストーム!!!」 「アイスショット!!!」 ゲーマーとプログの声が会場内に響いた。 2人の攻撃がぶつかり合い、火花が散る。 ゲーマーの電撃は空気を裂くように素早く、 プログが繰り出す氷の刃はかすった場所を 凍てつかせてしまうほどの威力だった。強さは互角だ。 「チッ……」 ゲーマーは舌打ちをした。 少しかすって攻撃を受けた部分に霜が降りる。 「やっぱフツーが1番だけど… 『フツーじゃない』…っつーのもアリだよな」 ゲーマーはそうつぶやくと、 ゲーム機にカチカチとコマンドを入力した。 そんなゲーマーに少しだけ笑みが現れた。 「グリッジバースト…発動…っと…!!」 カチッ…っとコマンドの入力が終わると、 一時的に空間が歪んで爆発が起こった。 「っ…!」 プログは爆発をかわしながらも即座に反撃をする。 「グレイスリースッ!!」 敵の攻撃を避けつつ、ゲーム機に コマンド入力をするのは意外にも高難易度だ。 そういう操作に慣れていないゲーマー達は 大体どちらかの行動に気を取られてしまい、 やられてしまうことが多い。 しかしプログはバランス力が優れていた。 攻撃を避けるくらいの手のブレでは 絶対にコマンドの打ち間違いはない。 「やっぱさすがだなプログ… コマンド早打ち勝負で勝っただけあるぜ…!」 「オレのコマンドなめんなよー!」 2人ともなんだか楽しそうに戦っている。 そんな2人を見てあのゲーマー(…?)が言った。 「…いい勝負だな…… 最高のエンタメ…期待できそうだ…」 あのゲーマー(…?)が 「期待できそう」だと言うのは珍しい。 上級ゲーマー達は黙ったまま会場内を見つめた。 そんな特等席ゾーンで上級ゲーマー達と 一緒にいたフラウィはゲーマーとプログの試合に 心を揺さぶられていた。 (ボクがこんなに試合に見惚れたことって… あったっけ……?) フラウィに不思議な感情が芽生えていく。 (なんだか…すごく試合に引き込まれる気がする… なんでだろ……っていうかボクって こんな感情あったっけ……) インクもまた、 ゲーマーとプログの試合を観客席から見ていた。 「2人とも…がんばって……!」 ゲーマーはプログの氷属性攻撃を 瞬間移動で避け続ける。 だが、避けるだけではプログに勝つことはできない。 「……クソ………!(なんか作戦たてねーとな…!)」 そのとき。 …ザザ………ザ…… ゲーマーのヘッドホンから ノイズ音のようなものが流れてきた。 電撃により、電気信号が乱れたのかもしれない。 突然のことにゲーマーは戸惑った。 (おいおいこんなときに不調か…?!クソ…最悪だ…… 壊れてないといいな……) しかしヘッドホンは壊れたわけではなかった。 だんだんノイズ音が薄れ、 曲のメロディがはっきりと聞こえてくる。 (この曲………!!) その曲を聞くなりゲーマーの動きが軽やかになった。 急に流れてきたその曲は… ゲーマーのお気に入りの曲だった。 ゲーマーがつくったプレイリストが再生されたのだ。 (なんで流れてきたかわかんねーけど……) (最高だぜ………!!!!!) ゲーマーの心が熱く燃えた。 ヘッドホンから流れてくるロック調のビートに合わせ、連続で電撃を放つ。 電撃は思わず目を閉じたくなるような強い光を放った。 「オラァ!!スパーク!!ライトエイム!! スーパーボルト!!!」 雷属性の攻撃ならではの枝分かれする特性を利用して どこから攻撃をしてくるのか わからないように細工をする。 気付けばまわりのフィールドは電撃に囲まれていた。 観客達は試合の激しさが増すたびに わあっと声を上げる。 「わぁ!!ゲーマーすごい!!」 「がんばれゲーマー!がんばれプログー!」 控え室にいるフリスクと 観客席のインクが声援を送った。 プログはもちろん、ゲーマーの変化に気付いていた。 (攻撃速度が…全体的に速くなってる……!? ………だったら…) プログがスゥッ………と息を吸い、 同時にコマンドを入力した。 ゲーム機のスティックもうまく活用し、 攻撃のコントロールを行う。 「フリーズアバランチ…!!」 プログは雪崩の攻撃を繰り出した。 電撃に囲まれているため、逃げ場はない。 そのまま攻撃を喰らうか防御するかの2択だ。 「……避けれねぇな… てかプログ『アレ』使わねーんだ…」 ゲーマーはそうつぶやいたが、 これ以上考える暇なんてない。 目の前には大きな雪崩が ものすごいスピードで迫ってくる。 巻き込まれてしまったら、 たちまち体ごと凍結してしまうだろう。 「これは…乗り切るしかないな……」 ゲーマーの瞳がわずかに水色の光が帯びる。 ゲーマーはブラスターを出現させた。 「やってやるよ」 その直後、光線と爆音が同時に起こった。 その様子を上級ゲーマーのシアンが 大きな窓から覗いていた。 「57番の中で1番の火力だと思われる あのブラスター……やっぱり……」 オルトはシトラスの遊び相手にされているため、 ゲーマーのプログの試合を見れていない。 エンドはみんなとは離れた位置で腕を組み、 ゲーマーをじっと見つめている。 ゲーマーのブラスターの火力の方が少し上で、 雪崩は少しずつ削れていった。 雪崩が崩壊した後、 気を抜いたら飛ばされてしまいそうな強風が吹いた。 ゲーマーもプログも観客達も目を瞑った。 空気がひんやりとしてくる。 みんなが目を開けた頃にはキラキラとした 細かい氷の粒が降っていた。 「……やっぱりだめか… もっと強い攻撃じゃないと ゲーマーには敵わないなぁ…」 プログが不服そうに言う。 それを聞いたゲーマーが笑って返す。 「へへ……オレのこと甘く見すぎだぜ?」 「こっちもなんか手を打たないとな…っ…!」 プログはそう言うと、ダッと走り出した。 ブツブツなにかを言っている。 「…?」 ゲーマーは警戒しつつ、避けられる体勢を取った。 プログが瞑想しながら深呼吸をする。 「…すぅ………はぁ……っ……」 プログが吐いた息は白く、小さな雪が混じっていた。 雪は光に反射してきらめいた。 そして… 「絶対零度!!!!!」 氷属性の中でも最終奥義である 「絶対零度」を繰り出した。 ゲーマーはとっさにコマンドを打ち、反撃する。 「疾風迅ら……」 …しかし遅かった。 ゲーマーはすでに絶対零度を喰らってしまっていた。 腕の半分が凍りついている。 どんどん体温を奪われていくのを実感して ゲーマーは寒気がした。 (やっぱ絶対零度…やってきやがったか……) パキパキ………… 凍りついた部分が広がっていく。 このままでは体ごと凍ってしまって敗退確定だ。 「…っ…最悪だぜ………」 (クソ……どうにかしてこの氷溶かさねーと まともに動けねえ…! 下手に動かしたら氷が硬すぎて、 先にオレの腕の方が折れちまう……!) ゲーマーは焦った。 まだ足は凍っていないので走ることはできるが 片腕が完全に凍りかけていて、使いものにならない。 コマンドを打つのも片腕だ。 速度が完全に落ちてしまう。 (体温上げねーと…!! よし、好きなゲームでも思い浮かべてみるか…! テトリステトリステトリステトリス…!!) ゲーマーは自分が好きな「テトリス」を思い浮かべた。 連鎖をするシーン…T-spinが連続成功するシーン…… 徐々に体の温かさが戻っていくのを感じた。 しかしプログは次の攻撃の準備をしている。 ゲーマーの氷が溶けるのが先か、 あるいはプログの攻撃が先か。 緊迫した空気が流れた。