88式鉄帽の後継として開発された新型戦闘用ヘルメットは、従来の装備と比べてさまざまな改良が施されている。最大の特徴は、素材にカーボンファイバーと超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)を組み合わせた複合素材を採用している点である。この新素材によって、従来の鉄帽と比べて大幅な軽量化が実現され、兵士の長時間着用時における負担軽減や機動性の向上が図られている。また、軽量でありながら高い防弾性能と耐衝撃性を兼ね備えており、実戦環境における防護能力も強化されている。さらに、設計面では拡張性にも優れており、ナイトビジョン装置(暗視装置)や通信機器、各種アクセサリーを装着できるようモジュラーレールやマウントが標準装備されている。このため、状況や任務内容に応じて柔軟にカスタマイズできる点が評価されている。開発に際しては、アメリカとの共同研究・技術協力が行われており、同国の最新の戦闘装備設計思想や素材技術が取り入れられているとされる。一方で、特殊作戦群などの特殊部隊においては、引き続き米国製のFAST(Future Assault Shell Technology)ヘルメットが使用されており、用途や任務特性に応じて装備が使い分けられている。