リミックス禁止、自作発言禁止 第25話「仲間たちの力で」 足が、一歩も動かない。 雷豪の力は強大だが、代償もあまりにも大きい。 焦りの中で、核は再び闇に覆われ始める。 闇が牙を剥き、尖った岩が次々とケイを狙って出現する。 ケイ(動け……動けよ……!今しかねぇんだよ……ッ!) しかし、身体は悲鳴を上げて動かない。 その時... ザシュッ...!!! KKが滑り込み、黒い岩をブリザードスラッシュで砕き散らした。 KK「1人で戦うんじゃねえ!勝機は見えたんだ!」 氷の粒が宙に散り、冷気が闇を凍らせていく。 ケイ「KK...お前...!」 夢「仲間がいるんだからよ!」 KK「さぁ...いくぞ!」 KK「ブリザードスラッシュ!!」 KKは岩を切り裂いてゆく。 夢「どうやらもう触手は出してこねえようだな!いくぞ!ネオ!」 ネオ「うん!合わせる!」 二人は両手を前に突き出し、詠唱を重ねる。 夢「ファイアー...」 ネオ「ファイアー...」 夢&ネオ「「ショットッ!!」」 二つの火球が飛び出し、空中で渦を巻きながら合体する。 燃え盛る巨大な火の塊がオルデュスにぶつかった。 オルデュス「グオォォォォ!」 夢「よし!闇の霧がはえたぜ!いまだ!KK!」 KK「おう!」 姿勢を低くして氷の刃を構える。 KK「ブリザード...」 オルデュスめがけて地面を蹴り、飛び込んだ。 KK「スラッシュ!!!」 バリンッ!! 紫に光る核が、大きくひび割れた。 闇が噴き出し、オルデュスから黒いオーラが抜けていく。 やがて、彼の体は穏やかな大地の色に戻った。 オルデュス「ゼルフィアス様は...かつて我らを救った....」 声はもう砂のように崩れそうだった。 オルデュス「だが...あるときから...闇に支配され...たようだった...」 ケイ「闇に支配...?」 オルデュス「もしや...ゼルフィアス様も...苦しんでいるのかもしれない...」 どんどんオルデュスの体は崩れてゆく。 オルデュス「勇者たちよ...どうか...ゼル...フィアス様を...救って...くれ...」 その言葉を最後に、巨体は静かに眠りについた。 すると、倒れた体の周りから草花が芽吹き、まるで大地へ還るようにように姿を変えていった。 ケイ「自然の一部になったのか...」 夢「オルデュス...お前は立派な守り神だったよ...」 オルデュスの腕だった岩は、次の大地へと続く架け橋のように伸びていた。 その時、遠くで倒れていたとびねこに温かい光が下りてきた。 ケイ「...とびねこ!!」 風が止まり、大地が静かに震える。 光はとびねこを包み込み、まるで女神が手を差し伸べるようにやさしく輝いた。 夢「この光...」 ネオ「女神の...加護...?」 柔らかな光がとびねこの胸へ吸い込まれていく。 その瞬間。 とびねこ「ん...?」 KK「とびねこ!」 目をゆっくりと開いたとびねこは、まだぼんやりした顔で言った。 とびねこ「みんな...無事...?よかった...」 夢はこらえきれず、とびねこを抱きしめた。 夢「よかった...!あまりにひどいやられ方だったから...」 とびねこ「大丈夫...だよ!」 彼らの周りに、倒れた守り神がはやした花びらがみんなを優しく静かに舞っていた。 こうして、守り神オルデュスとの激戦は幕を下ろした。 しかし、ケイの心には、新たな疑念が生まれていた。 オルデュスを苦しめていた闇の正体とは何なのか。 そして、ゼルフィアスは何者なのか... そんな気持ちを胸に、新たな大地へと向かうのであった。 ここは魔王城、闇の霧が深く包み込む、上空の城。 玉座の間は広く静まり返っていた。 その奥の玉座には、深紅のマントを来た男が静かに腰かけていた。 彼は魔王ゼルフィアス。 白い髪と赤く鋭い光を放つ瞳。 彼はゆっくりと目を閉じ、薄く笑った。 ゼルフィアス「オルデュスすらも倒したか...」 低く重い声が玉座の間に響く。 ゼルフィアス「雷豪...面白い能力だ...」 指先を軽く動かすと、空中に雷の残光が映し出される。 オルデュスの体を粉砕したあの赤黒い雷。 ゼルフィアス「岩も、闇も、いともたやすく切り裂くか雷...すばらしい...」 声は淡々としているのに、その裏には強者を前にした歓喜があった。 フェリクス「お呼びでしょうか...ゼルフィアス様...」 玉座の間に4人の影が現れる。 ゼルフィアス「待っていたぞ...」 白い髪が風に揺れ、黒い和服の裾が静かに揺らめく。 腰の刀は、さやから少しでも抜かれれば風が震え、空気が裂ける。 フェリクス「あいつらは...サルヴァトを...許せぬ...」 すると空気が音もなくスパッと切り裂かれた。 メリュシア「あっぶないわねぇ...切れたらどうするつもりだったの?!」 愚痴を放ったのはメリュシア。 紫の瞳は美しく、そして底なしの深さを持つ。 みどりのドレスはうろこの輝きを帯び、滑らかに揺れる下半身は巨大な蛇そのもの。 床を滑るたび、長い尾が石の床を削り、紫の煙が立ち上る。 メリュシア「ふふ...深い絆でつながった勇者たちか...壊しがいがあるわねぇ...」 ノクティス「あまり油断するな...もう4人もやられているんだ...」 闇の中に染まるようにいたのはノクティス。 黒い鎧は光を一切反射せず、闇が形をとったような質感。 成人男性より少し大きな体格は、ただの兵士ではない異様な力を感じさせる。 ノクティス「シャドウナイトから勇者のことは聞いているが...あれほど強いとはな...」 彼は静かだが、まがまがしい圧倒感がある。 立つだけで周囲の光が薄れていくような存在。 ゼルフィアス「これ以上、我を悲しませないでくれ。そしてフェリィ。また偵察を頼む。」 いつの間にか白く長い髪を持つ女性がゼルフィアスの前にひざまずいていた。 フェリィ「わかりました。魔王様。」 彼女の体は闇へと消えた。 ゼルフィアス「お前たち3人もそれぞれの地方に行くのだ。草の根かぎ分けて勇者を追い詰め、必ず我のもとへ連れてこい。」 三人「「「御意。」」」 黒い残像を残し、三人は玉座の間から消え去った。 ゼルフィアスは玉座の横に浮かぶ巨大な水晶に視線を向けた。 水晶には、傷つきながらも立ち上がり、仲間たちと支え合うケイたちの姿が映し出されていた。 ゼルフィアスはゆっくりと愉悦を含んだ笑みを刻んだ。 ゼルフィアス「お前たちの友情や力...どれほど輝こうと...」 玉座の周りの闇が、不気味に波打つ。 ゼルフィアス「闇にのまれる運命は変わらん。」 水晶の光が一瞬だけ揺れ、ゼルフィアスの笑みは闇の中へと溶けていった。 ーーーーーーーーー第25話終わりーーーーーーーー
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