第二話「雨露霜雪」 扉は雪に埋もれてうまく開かず、窓を無理矢理こじ開けて足を入れる。 …殺風景だ、彼女はミニマリストなのだろうか。床には小さな小物や紙があちらこちらに置かれていた。 「大きいものは全て売ってしまってるの。他の星に移住するお金がなくて。見がいがなくてごめんなさいね。」 「いえいえ!入れてくれただけでも本当にありがたいです…。それに移住できてない理由私も同じです、移住料金二百八十六万円って高すぎますよね。」 散らばった紙を見てみれば、地球外惑星移住許可証と書いてあり、何度も移住を拒否されたのだろうことが分かった。 「移住申請出したんですか?結構な量散らばってますけど。」 「ああ、それね、申請通らなかったのと…」 「邪魔されたのよ、書類持ってく道中に」 「邪魔?」 「ここらにいる寒そうな格好した黒い人達。」 「それってもしかして、ブラックサンタ教のことですか?」 黒い人達、と聞けば思い当たる節がある。ここらで活動している新興宗教、"ブラックサンタ教"空気中に存在する妖精の力を悪用する団体…。でも、なぜそんな人達が移住を邪魔する必要があるのだろうか。 「ブラックサンタ教…そもそもブラックサンタって言葉が聞き馴染みないけど、そういうの信じる変わり者も案外いるものね。」 「ねえ雪乃、手伝ってくれない?」 「私、生きたいのよ。」 _________ あとがき 四字熟語探すのが意外と大変でしんでる… イラスト描いてて思ったのが耳当て描くのクソむずい泣 皆様の応援大変励みになっております✨ 次の火曜にまた投稿します。