### 訓練開始から、三日《世界時間換算で372万時間後》 白夢は岩のように固い床へ倒れ込んだ。 いや、床という言葉すら正確ではない。 ここは**概念強化領域:重力反転・痛覚オフ不可** 十倍、二十倍、百倍と負荷が増し、 白夢はすでに数千回「脳を潰されて死んだ」。 肉体が何度破壊されても、 この場所では即座に再構築される。 「……こんな地獄、誰が望んだよ……」 呼吸すら続かない重さの中、 白夢はギリギリの笑みを浮かべた。 「でも――“慣れてきた自分”が一番ヤバいな……」 -- ### ◆邂纎(カイセン) side 邂纎は宇宙時代兵器の演算模倣―― その**実行本数が999種目に突入**していた。 模倣兵器百体に囲まれながら、 槍を軽く振る。 刃が閃く。 ――轟音。 金属の雨が弾け、建造物が一掃される。 訓練AI 「再入力――次は戦艦級三百。時間制限八秒。」 邂纎 「おい運営、頭おかしいだろ……!」 黒ローブ 「失礼な…」 しかし表情は、どこか淡々としていた。 訓練開始当初は焦っていたが―― 「……読み取れる。行動パターンも、出力も。」 理解を超えたスピードで、 彼の脳は敵を解析し続けている。 すでに かつての戦闘能力の**桁を越え始めていた**。 --- ### ◆雨宮夕 side 夕は**百精霊同時指揮**に挑んでいた。 普通なら 神経が焼け落ちる負荷。 「回路1、2、3……ダウン……ダメ、もう計算が追いつかない!!」 声が漏れ、思考が崩れる。 しかし後ろから低い声。 ――諦めるな。 先ほどの黒ローブだ。 「馬鹿か!精霊は“手で動かす”のではない。 指揮ではなく――“意思で回す”。」 夕は歯を食いしばり、 呼吸を整える。 「ふう………意思……意思ね。 なら――いける!」 瞬間、夕の視界が一気にクリアになる。 精霊 《認識共有完了――一括指揮に移行》 夕 「来た……!**200連同時詠唱――発動!!**」 地平線が輝き、空間が光の網に包まれた。 この時、夕は、、、**人類の指揮能力上限を突破した**。 --- ### ◆アリシア side アリシアの訓練内容は容赦ない。 支援魔法を強化しすぎると 味方が反動で死ぬ。 弱くすると 敵を突破できない。 完全自動制御。 **戦闘3000回をループ**しながら 彼女は必死にパラメータ調整を続けていた。 「違う……違う……支援は“数値”じゃない……“相棒の未来”を予測しなきゃ……!」 両手を握りしめる。 「味方の行動曲線……絶対回避軌道……よし――乗った!!」 その瞬間、彼女の支援魔法は**未来演算型フルオート支援**へと進化した。 AI 「適応率上昇。 アリシア・クラウディア――覚醒判定」 --- ### ◆エイン=ナレフ side 最も悲惨だったのは彼。 存在処理空間を **観測した瞬間死亡ループ** 理解された瞬間 **存在が崩壊** 何をしても――死ぬ。 しかし。 「……理解された瞬間、死ぬなら……“理解される部分を消せばいい”。」 エインが 自我の一部をごっそり切り離す。 感情、自伝、過去 性格の約40%。 その結果―― 訓練AI 『観測不能領域。処理拒否。エラー発生』 エイン 「よし。 **“理解そのものを拒絶する存在”へ最適化**。」 もはや 訓練側も処理が追いつかない。 AIログ 『意味不明…… この存在、何者……?』 --- ### ◆そして三日後(外界時間換算で0.0001秒) 五人は“白い広間”に戻された。 邂纎 「……終わった。死ぬかと思った。」 夕 「あれは普通の修行じゃないって……!」 アリシア 「精神が何度砕けたか……覚えてない……」 白夢は 苦笑しながら伸びをする。 「……でも――勝てる気がしてきた。」 そしてエインがさらりと言う。 「勝利という概念そのものを、ザラに押し付けられる。」 夕 「いや、その発想がホラーなのよ!」 五人が息を整えた瞬間、 黒ローブが現れた。 「準備が整ったな。 次は――“虚無連合の本陣”。」 白夢 「いよいよお出迎えってワケか。」 黒ローブの声は静かだった。 みなさん!ほんっと申し訳ない! むっちゃ時間をかけて書いた割には少なくなってすまいました…… 次回はすぐに出すのでよろしくお願いします… 前回 次回 描き終わってからキャラの心情を考えた男です。 雑談 白夢「今回は…主の処罰についてだ!」 エイン「遅かったからな…」 アリシア「ですね…これは流石に酷い…」 邂纎「ふふふふふふwww」 夕「邂纎怖いってwww」 主「フゴフゴ!(いやああああ!)(猿轡を噛んでいるため喋れない)」 白夢「今回は読者に決めてもらう!」 夕「どんな事でも良いってよ〜」 邂纎「あはははwww」 エイン「ついに壊れたか…?」 アリシア「壊れてるのはエインさんでは…?」