【AU名】 Something precious that was lost 〜失った大切なもの〜 【主役キャラと設定】 ・アズリエル アズゴアとトリエルの子。ちょっと忘れっぽい。 ・キャラ アズリエルと同じく、アズゴアとトリエルの子(養子で、アズリエルより年上。好奇心旺盛で明るい人間。 ・プレイヤー おまいら。 【ストーリー】 この世界ではある程度大きくなったキャラが、夜空を見に行きたいと行って地上の世界に出ていってしまった。それからしばらく経ち、寂しさを感じていたアズリエルは、もしかしたらキャラに会えるかもしれないと思い、地上へ出ることを決意する。 アズリエルが地上に出ると明け方、黄色い花が咲く花畑だった。散策していると、そこには、キャラが見に付けていたペンダント(金色で、赤と青の宝石が一個づつついている)が、赤色の宝石だけ外れて落ちていた。近くには、キャラの服の切れ端と血痕があった・・・ そして、本来人しかいない地上のものからしたら、アズリエルは異形の存在。次々に野次馬が集まり、あるものは嘲笑し、あるものは恐れ怖がり、あるものは銃口を向けた。結局、人間の暴動により、致命傷を負いながらもなんとか地下世界に帰ることができた。が・・・ すでに、人間が思うほど優しい生き物じゃなかったこと、キャラがどうなってしまったのか、ということをある程度察してしまったアズリエルは、かろうじて持ってくることができたキャラのペンダントを首にかけ、そして、ただ、絶望していた。 現実を受け入れられず、まだキャラが生きている、生きていてほしいと思うアズリエルだが、周りのモンスターはそれに同情はするが、肯定はしなかった。はじめは寄り添うものも、次第にアズリエルから離れて孤立した。モンスターからさえ、自分を認めてくれるものはいないと、嘲笑していると、アズリエルの心は黒く暗く染まっていく。 気がつくと、彼はチリの中にひとり立っていた。彼の心の余裕はもう無く、限界を超えた彼は意思のそこで全て消えてしまえばいいと思ってしまった。そのチリは彼自身が、最愛だったはずの仲間たちを手に掛けた証でもあった。 我に返ったアズリエルは、本当の孤独だった。今までとは違い、もはや、憐れむものも嘲笑うものも何もいなかった。いっそ、笑ってくれたほうが気が楽だった。彼は自分の過ちを後悔していた。キャラが出ていく前に止めればよかった、会うために地上に出なければ現実を知ることもなかった、正しく、冷静に話を聞いていれば、あの時からでも立ち直れた、ボクなんかいなければ、ボクが、みんながこんな思いをしなくて済んだ・・・ それから月日が流れ、物音のしない地下世界に一人の人間が降りてきた。それはキャラだった。アズリエルは、長い孤独からか、気配をすぐに感じ取り、それに会うことができた。 アズリエルは、孤独からの開放と、生きているものと出会えたことと、そして何より、古くからの親友、姉弟と巡り会えた喜びから、彼女に抱きついた。 その刹那、キャラはなんの迷いもなく、アズリエルにナイフを振り抜いた。キャラは、もういなかった。それはキャラの形をもしたなにか、抜け殻を操りしプレイヤーだった。 彼女は笑っていた、昔の彼女もそうだった。でも、”それ”は、屈託ない無邪気な笑いではなく、どす黒い悪意に染まったそれだった。アズリエルは、”失うもの”すら失い、ただ、怒りに任せてプレイヤーと戦う。 戦いの間で、二人は相打ちになる。だが、アズリエルの攻撃は致命傷にはならず、逆に彼は即死してもおかしくないダメージを受けていた。 アズリエルの攻撃が、プレイヤーに衝撃を与えたことで、一瞬だけ、キャラの意識が戻る。キャラは、体はすでに死んでいて、抜け殻にプレイヤーと彼女の2つの魂が存在している状態だった。「アズリエル・・・あの日、私が見たその夜空は、たぶんこの世で一番キレイなものだったと思う・・・だけど、私はもう見れないけれど、それより美しい景色だってきっとあるはずでしょ?だからさ、”一番”なんてないんだよ・・・君はまだ、炎が燃えている。その炎は、暗い復讐の炎であるべきじゃない、あのとき私に見せた水色の透き通った笑いの炎を見せてくれよ・・・あとは、”コレ”だけだね」そう言ってペンダントについていたはずの、赤い宝石を差し出す。それはすでにくすみひび割れかけていた。「アズリエル・・・君って、忘れっぽいからさ、私が見つけておいたよ、大丈夫・・・”ちょっと”変わったいつも通りだ・・・ごめんね、アズリエル・・・・・」彼女の笑顔が、晴れ渡った青空に浮かび上がった気がした。 *うしなったものは みつかった 赤いペンダントを、空いた穴にはめ込んだ。もう迷わない。「さぁプレイヤー、ここが君の終着点だ・・・」 そして、長い戦いは終わり、キャラの体は開放されたように、ゆっくり倒れ込んだ。その表情は安心したかのような笑顔だった。アズリエルは、ペンダントをキャラの首にかけた。「やっぱり、キャラにはそのペンダントが似合うよ」 〜end〜
適当に作ったぜ