「失う」 「何が・・・・あったんだ?」 自分は驚愕した。”ge-mubureibu”のデータが全て消えた。 「・・・・まさか、夢のアイツか?」 夢の中に現れたあの生物を思い浮かべた。だが、 「チッ、急に現れたからあまり覚えてない・・」 舌打ちをしながら、そう言う。 六つ目がレンズのようになっていて、腕に鋭い爪を持っていたのは覚えている。だが姿はあまり直視していなかった。 「だが・・何でデータが全て・・」 夢であいつが言ってた「記憶」・・それが関係があるのか?イマイチわからない。 「とにかく・・“夢“の中で起こったことが現実にも 干渉したのか?そんな漫画や小説みたいな事・・ あるか?」 世の中には不思議な事が沢山ある。だから、実在するかもしれないし、しないかもしれない。でも、それが世の中だ。 「・・確かめるには、“寝るしかない“って事か・・・」 夢の中で起きた事は確かだ。だから自分は、寝てみることを第一に考えた。 「もしかしたら、答えがあるかもしれないしな・・」 やってみるしかない。自分は、そう決心した。 「・・“失った物“、絶対に見つけ出してやる。」 今はまだ昼。一旦、自分のデータ“ge-mubureibu“の消された作品を復活させようとした。だが、 「・・はっ?“共有できない“?」 何故か、共有のマークが消えていた。しっかりとログインはしている。もう共有されているわけではない。そう、 “絶対にありえない事“だったのだ。 「・・これも夢の出来事と関係があるのか?」 今はそう考えるしかない。 「・・戻してやるよ、全てを。」