強烈な吐き気に蹴られるように私はボロボロのベッドから転がり落ちた。 頭を打った反動で少し胃液を吐き出す。 頭の痛みと吐瀉物の匂いで少しの間悶絶した後、私は体を起こし服を軽く整えた。 ここは、夢の中で最初に見たショッピングモールと同じ場所だけど…同じなのは形だけでもう廃墟と化している。 私は、ベッドの側においてあったリュックから水の入ったペットボトルを出し、便所の手洗い場で"最小限の水で"顔を洗った。 鏡のまだかびていない部分から私の目が自分自身、『レイラ・スカイライン』を見つめる。 髪が伸びてきた…そろそろ切らなきゃな。 そんなことを考えつつリュックを回収しに元の場所に戻る。 廃墟にただただ私の足音が響く。 リュックを背負って私は最終確認を行う。 リュックの中身、良し。 服も、良し。 忘れ物の特になさそうだ。 そして、最後の、私の身分になくてはならない物を確認する。 腰につけていたホルスターから取り出したそれは、グロック17。 マガジン、チャンバーと一連の確認を終え、ゆっくりホルスターに戻す。 これがなくては、これが使い物にならなくては私は今、生きていないのだ。 この、壊れかけのアメリカで___