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=========================タイトル:間に合った ========================= 夜の駅には、いつも少しだけ不思議な空気が流れている。 電車を一本逃した俺は、ベンチに座り、点滅する電光掲示板を見上げていた。次の電車まで十数分。長くも短くもない、考え事をするにはちょうど厄介な時間だ。 少し遠くベンチには、学生らしい少年が一人で座っていた。服は少しボロボロで、手には小さめな花束を持っていた。 不意に、彼が僕を見て、近づいてくる。 「あと何分くらいで電車き、きますか」 「多分十分ちょいぐらいで付くと思いますよ。」 そう答えると、 「じゃあ、間に合った」 とつぶやき、戻っていった。 何に間に合うのか、何故こんな時間にここにいるのか、聞きはしなかった。聞かないほうが良いことも、世の中にはある。 やがて電車が来て、ドアが開いた。ふと少年がいた方を見ると、彼はもういなく、電車の中でも見当たらなかった。もう少し、奥の号車にいるのかもしれない。 それとも、、、 やっぱり夜の駅にはいつも少しだけ不思議な空気が漂っている。 「間に合ってると良いな。」 ========================= 前作よりちょっと頑張りました 五回目の共有