https://imgur.com/a/2kmJzr3 救われないし、何物にもなれない ただ一人暗闇の中を彷徨って、将来のことをずっと考える 次第に焦燥感と恐怖感が増えてきて、気づけば人生に価値を見出せなくなった そんな価値のない人生を色付けてくれたのがネットだった ネットは現実世界のことをすぐに忘れることができた ネットは俺と似た誰かを見つけることができた ネットは俺の支えになってくれた ネットは生きる意味になった 甘い蜜に閉じ込められ、現実世界から目を背けなくなった 未来...とは 考えなくていいはず そう脳内で勝手に処理された タブに並んだTwitterとYouTubeのタブ ふと思った 何のために生きているのか、と 将来何も役に立つことがなければ特段特技があるわけでもなく ならば、死んでも大差のないことでは? 脳内がパンクし、パニック状態に陥った時、やにわに薬箱からパブロンゴールドAの便を取り出す 特に個数など数えずに、とりあえず多い量のパブロンを口に流し込む 口からあふれ出す水と、着実に胃の中に吸収されていくパブロン そうして過剰摂取を行った後、体も心も急に落ち着く 知っている、薬を大量に飲むと体が落ち着く そう知ってからは、パニックになると薬に頼るようになっていった 良も増えるわけではない、もちろん薬の過剰摂取が体内に甚大な影響を及ぼすなんて知っていた でも、もう他に止める方法が、他に救われる方法がなかった もし、誰かよりちょっとだけ、特別なことができたらよかった。 普通になりたかっただけだった 唾液を吐きながら、涙を流した もう立ち直れない 未来も、過去も すべては自分の判断によって招いたモノなのだから だからこそ、罪悪感が凄まじく感じる 恐らく、数ヵ月後俺はドアノブに引っ掛けた紐に首を通して息をしなくなっているだろう でも、その時も後悔はないはず。 何物にもなれなかったんだから。