これを作成したのは2/14です。バレンタインのチョコクランチを作りましたどうもディエスケッドです。 今回の話、短くて低クオですがこれから先めっさ長くなりますので許して。 あと久しぶりのベクターだからへったくそ あとこれがアスタロスの顔ね。フードかぶってるっしょ? 前回 https://scratch.mit.edu/projects/1278210918/ 次回 https://scratch.mit.edu/projects/1282402770 <注意書き> ・この作品はゲームHero Warsをもとにしてつくられた二次創作です。 ・キャラクターなどの説明は中にあります ・絵はベクターです。 ・Hero wars本家の内容とは無関係です。 ・曲はHero wars本家からです。
THE HERO WARS <贖罪の大鎌> <精霊の力> アスガルドの工房街をあとにして、アスタロスは一人歩みを進めていた。 セラフィムも、アナメントもいない。隣を守ってくれる声も、背を預ける仲間の影も、今はない。ただ、炎の精霊としての鼓動、胸に燃える正義だけが道を照らしていた。 ギルドレイドーー天空を渡る巨大な飛行船。その甲板は金属と魔法陣で覆われ、星々を泳ぐ鯨のように突き抜ける。 アスタロスはその搭乗口で、船の守衛に呼び止められた。 守衛「この船に乗るには資格がいる。....ただの旅人じゃぁ乗せられん。」 アスタロスはフードを深くかぶり、声を響かせる。 アスタロス「我はアスタロス。魔法の鎖を手にするため、星のゆりかごを目指す者。ファフニールからこの紙を受け取った。この紙があれば入れると聞いたが。」 守衛はその圧に一歩退いたが、やがて笑った。 守衛「....いいだろう。通れ、炎の精霊よ。お前の道は嵐の果てに続いている。」 こうしてアスタロスはギルドレイドに乗り込むことに成功した。 平和な航路であってくれればよかったものの、飛行船の旅は長く、雲の海を突き抜け、天界にさらに近い領域へと進む。その途中、船を襲ったのは”空の盗賊団”だった。翼をもつ魔族たちが矢を放ち、甲板に飛び移る。 船長「おまえらぁーーーっ応戦しろぉーーーっ!!」 声を上げ、船にいた守衛たちは立ち向かう。ところがアスタロスは彼らを止めた。 アスタロス「.....俺に行かせてくれ。」 船長「...なにいってんだ若いの!あんたは安全な中へ隠れていろ!」 アスタロス「安心しろ。これはもはや命令なのだ。」 盗賊たちは笑いながら襲い掛かったがアスタロスの拳と炎に次々と吹き飛ばされていく。 炎の羽根が舞い、盗賊団の長はその光景に戦慄した。 盗賊団の長「くっ...!化け物め...!」 やがて盗賊団は退却し、船は再び安らぎを取り戻した。 船長「あ、あんた、いったい何者なんだ?」 アスタロス「炎の精霊...それだけだ。」 ついに船は、光に包まれた星のゆりかごへと到着する。 そこには夜空を映したかのような大理石の寺院で、天球技のような装置が回転し、無数の星が輝いていた。 奥から現れたのは、星を読む賢者であり、占星術師の老人だった。 占星術師「何者だ?遊びに来たなら帰ってもらおう。」 アスタロス「我が名は炎の精霊アスタロス。我が刃を取り戻すべく、魔法の鎖を探しに来た。」 占星術師は少し考えて答えた。 占星術師「炎の精霊よ。お前の求める魔法の鎖は、運命を縛り、真実を解き放つ鍵となる。だが、それは容易に手に入るものではない。」 アスタロス「どれほどの困難であろうとかまわぬ。我が刃を取り戻すため、必要なものだ。」 占星術師は微笑み、両手を広げる。 占星術師「ならば、星々に問うがいい。 ……魔法の鎖は未来の地上にあるとされている。過去と未来をさまよい、己を見失うものも多い。それでもすすむのか?」 アスタロスの答えは、迷いなく。 アスタロス「我は正義を見失わぬ。たとえ時のかなたに迷おうとも.....炎が道を示す。」 占星術師は頷き、アスタロスの前に、星々の光で編まれた巻物を差し出した。 占星術師「よかろう。この地図がお前の必要とするものを示すであろう。」 そういうと占星術師は床に魔法陣を描いた。その魔法陣からは光がでて、こういった。 占星術師「炎の精霊よ。お前の必要なものを探しに行きなさい。」 アスタロスは巻物を受け取り、深く頭を下げた。 アスタロス「感謝する、賢者よ。必ずや鎖を手に入れ、再びここに戻ろう。」 目の前が光、暗くなったかと思い目を開くと、そこに広がっていたのは見渡す限りの銀世界だった。未来の無限の雪ーー。その地は時間そのものが凍り付いたかのように、静寂と冷気に包まれていた。雪はただの雪ではなく、踏みしめるたびに未来の断片を映し出す鏡でもあった。 地図を見ながら、アスタロスはやがて”滑る道”と呼ばれる峡谷にたどり着いた。 そこは氷が滑らかに磨き上げられた天然の坂道で、無数の幻影が左右に揺らめいていた。 幻影はすべてアスタロスの未来。”孤独に戦い続ける姿””仲間を裏切る姿””炎が消え、闇に堕ちる姿”......そのどれもが胸を刺した。 アスタロス「これが....俺の未来なのか...?もしそうなら、正義とはなんだ。 天使を斬ったあの日から.....俺はずっと迷いの中にいる....」 その時、氷の奥から音が響いた。 氷の結晶から生まれたのは氷に顔がついただけのようなミニオンーー”氷のヴィサージュ” 全身は蒼白の氷に包まれている。 アスタロスは拳に炎を宿すが、冷気がそれを弱めていく。 炎を失った鎌の攻撃は思うように通じず、ファフニールから借りた鎌もすぐに冷気でボロボロに砕けてしまった。 アスタロス「ぐっ....!炎が.....凍る.....!」 膝をついたアスタロスの目の前に、再び未来の幻影が移る。そこには、セラフィムやアナメントが倒れ、自分だけが生き残る姿があった。 アスタロス「.....これが俺の行きつく未来なのか.....仲間を失い、孤独に生きるだけの....空虚な未来.....。」 化け物の冷気がさらに迫る。 そしてどこからかこう聞こえた。 トラツァ「見よ、炎は貧弱だ。未来は変えられぬ。受け入れるがいい!」 どこかで聞いたことのある声だった。 しかし、その言葉にアスタロスはふらりと立ち上がる。 フードの下から低く、しかし震える声を放った。 アスタロス「未来が定められているというなら.....我が炎で突き破って見せよう!俺の炎は壊すだけじゃない!人を生かすためにあるんだ...!仲間を守り、正義を貫く未来をーーこの手で選ぶのだ!」 その瞬間、アスタロスの全身を炎がまとい、凍り付いた空気さえ溶かすほどの熱が解き放たれた。それはただの炎ではなく、過去の後悔と未来への覚悟がまじりあった進化した炎だった。 アスタロスは拳に炎を集中させ、化け物の顔を一撃、ニ撃ーー炎が氷を食らいつくす。 最後の一撃を叩き込むと、化け物の身体は砕け、氷の粒子となって空に散った。 氷が砕けた後に残されたのは、輝く”魔法の鎖” それは青白い光を浴びながらも、アスタロスの手に触れると炎と共鳴し、赤く輝いた。 アスタロス「これが....魔法の鎖....。未来は凍り付いたものではない。己の意思で...つなぎなおせるものだ。」 アスタロスが再び氷を見るとそこには知らない地で立っている自分が見えたーー 星のゆりかごに戻ったアスタロスは、占星術師に鎖を差し出した。 占星術師「見事だ、炎の精霊、いや、アスタロス。 お前は未来のげ寧に怯まず、己の意志で道を選んだ。 それこそが、炎の精霊に課せられた成長なのだ。」 アスタロスは深く息を吐き、こぶしを握り締める。 アスタロス「我はまだ迷うこともあるだろう。だが、この鎖がある限り....仲間を守り、正義を貫く未来を選び続けよう。」 賢者は静かに頷き、星々の光が鎖を包む。 占星術師「その鎖は、ほかの誰かのためになるであろう。忘れるな。未来は変えられる。お前の炎のように。」 こうしてアスタロスは、再び仲間の待つアスガルドへ帰還するのだった。