水菜譚 幕間:師弟と女-終- |||||||||||||||||||||||||||||| 部屋を出てまもなく、銃声が聞こえた。 「だと思った。」 あのタイプは息子を置いていけない的なタイプだ。 終わってからと自分で言ったのに、 せっかち...というより約束破りだ。 「目的は達成したけど、依頼者は 返答次第で殺す...かな。亜嶋はどうする?」 こっそり聞いてたであろう亜嶋に声をかける。 「あちゃ。バレてたのね~。 気付かれない自信あったのに...。」 忍者じゃないんだから、隠れる必要ないのに。 「私はそうね。君が行くならお姉さん もついていってあげるって感じね。」 「じゃ、ついてきて。念には念を 入れておきたいから。」 今回は隠密じゃなく正面突破のつもり。 だから亜嶋がいても問題ない。 「そんな熱烈なアプローチされたら 私...濡れちゃう...。」 「女だから殴ってないけど次言ったら 絶対首飛ばすからね?」 「そんな意地悪言わないでよ~! 私と君の仲じゃない?」 「もっとしおらしくして優しげな雰囲気で、 お姉さんらしさを活かした妖艶さがあったら ワンチャンあったかも。」 「まさに私のような女...!!つまり相思相愛......!?」 スッと刀を抜く。マジで首掻っ切ってやろうかな。 「今ここでやる?しちゃう?」 腹立つので一旦薙いどく。 「もう~!このツンデレ~!」 片手で白刃取りされる。こうなると刀を抜けない。 これは僕の力の無さのせい。 でも筋トレは意味ないのでしない。 「よく僕にデレ要素見出したね? ツンしかしてないと思うんだけど。」 「今のがデレじゃない。 照れ隠ししなくてもいいのよ?」 狂人の言う事を理解しようと するのはやめとこう。疲れる。 「それじゃあ今から行く?」 「今から...まあ、うん。今から行くか...。」 「それじゃあ早速ホテルにゴ~!」 「絶対言うと思った!依頼者の所 にカチコミかけるんだよ!」 今のはわざと泳がせた。 まあ、それ以降の会話は不毛だったのでカットで。 |||||||||||||||||||||||||||||||| ホテルの扉をノックする。 「はい。」 結局亜嶋の言う通りホテルだった。 (「何と勘違いしてるの?依頼者はホテルにいるのよ? 何と間違えたかお姉さんに教えてほしいな~?」) と罠に引っ掛かったのだった。 その会話はどうでもいいとして。 依頼者が出てくるであろう扉から1m離れる。 奇襲を考慮してだ。 扉が開く。 「おや、依頼は完了したのかな? 報酬も用意してある。中に入ってくれ。」 恐らく僕がこの行動に出る事は想定内。 そこからこいつがどう出るか。 それが重要。 「いえ。依頼はこなしてません。 あそこの組長は死にましたが。」 「ん?それはどういう意味だろうか。 私には依頼を完遂してきたようにしか 聞こえないのだが。」 「僕と亜嶋のどちらも殺してません。自害しました。」 「ああ、そういう意味か。大丈夫だ。 それでも報酬は払うよ。」 白々しい。余計にムカつく。 「要りません。ただ一つ質問を。 何故僕に嘘をついたんですか?」 「ん?何のことを──────」 「なんで嘘を吐いたかを聞いてる。 その他の返答はいらない。」 「............そうか。君は私が何と答えたら 満足するのだろうか?」 エ〇ドナみたいな言い方をしている。 「質問に答えろっつってんだろ。さっさと答えろ。 余裕かましてんじゃねえぞジジイ。」 一応、脅しをかけておく。多分効いてないが。 「君はそんな言葉遣いもできたんだね。 分かった。事の詳細を伝えるよ。」 「気が立ってるので早くして貰えると 助かります。もうあんな言葉遣いに させないように配慮してください。」 「──────。入るといい。」 部屋に招かれる。 「失礼します。」 |||||||||||||||||||||||||||||||| ラグジュアリーホテルの一室。 スナイパーも警戒し、窓側から離れた位置に座る。 灰皿に数本のシケモク。 非喫煙者ではないようだ。なら────── 「お話長くなるでしょうから、 煙草、火をつけてもいいですか?」 「構わないよ。その年で煙草とは、 ずいぶんとやさぐれているようだ。」 「お師匠さんに困らせられる事が 多くて。好きじゃないけど吸うんですよ。 今吸いたいのはあなたのせいですが。 一本いりますか?」 「それはすまない。貰おうか。お酒は飲むかな?」 「まったりしたのなら。焼酎あります?」 「あるよ。ちょっと待っていてくれ。」 酒が入って口を滑らせてくれれば上々。 酒はお師匠さんにお願いして飲ませてもらっていた。 煙草は嵌ってるだけだが、酒は好き。 下戸ではないのでこちらが潰れることは ない。多分。 「お待たせした。グラスはこれでいいかな?」 「はい。適当で。」 戻ってこない可能性も考えていたが、 そこは大丈夫だったようだ。 不健康を肺に流し込みながら酒を注ぐ。 「それで?弁明を聞かせてもらえます?」 傍からは楽しいひと時に見えるが、 やっているのは老人に対する尋問。 それも老人側は死のリスクがある。 「私はヤクザが嫌いでね。その中でも 大きい組織である神野組を 君と亜嶋くんに取り壊してほしかった。それだけだ。」 「そうじゃない。何故嘘を吐いてまでさせたのか。 普通に依頼をすれば僕だってこうなってません。 他に何か絵図を描いていたんじゃないですか? それが気になってるんですよ。」 そう、それだ。普通なら気にしない。 だが気になった。子供特有の鋭い勘だ。 勘のいいガキは嫌いだよからのパァン!も あるので裏では役に立つことはあまりないが。 「私はただ金を節約したくてね。 チップを乗せればそこまで金をかけずに 済むと思った。それだけだよ。」 「それで通るとでも?首から上が あるうちに答えを言うべきだと思いますが。」 「君にそう言われるのは怖いな。」 「茶化してる暇あるなら質問の答えを 言ってください。」 お湯割りの焼酎を一気に飲む。 うん。丁度いい。しつこくない味わい。 後味も少し焼酒特有の甘みを感じる。 ......あとでお師匠さんに買ってきてもらおう。 焼酎を入れ直し、ポッドのお湯も入れる。 こちらはあくまで寄り添うつもりだと表明しておく。 「私の目的はただ一つ。あの組の人間を塵殺。 そして────」 「あ、ストップ。ちょっと下がってください。」 そこで確信する。この人も狙われている。 スナイパーを警戒して窓側に座らせていたが、 見れば分かる。隣のビルにスナイパーがいる。 角度的にこの人を撃つ気だった。なのでやり返す。 「急になにかな?答えを言えと言ったのは君で──」 「あとででいいです。ちょっと待っててください。」 距離的に多分...射程圏内かな?亜嶋~。」 「はいはい。ど~ぞ。 私だと思って大切に使ってね?」 「万みたいなこと言わないで。キモイ。」 「君からのキモイは大分心にきたわ...。黙っとく...。」 珍しくマジで傷ついている。 情緒不安定とかのレベルじゃない。 それを無視して右手で拳銃を持つ。そして 左手の人差し指を立てて、右肩に置く。 それをスコープ代わりにする。 「どういうことかよく分からないのだが... 私も狙われていたと?」 「そうよ~。あなたが逃げた時と、 あなたが狙われた時の保険。それが私。」 相手は一人。近くにも怪しい人物はいなかった。 撃たれる。かち合い弾を狙う。......成功。 狙撃弾に対して少しずらしてのかち合い。 狙いから大きく外せた。 狙撃者本人を狙う。失敗。手先が2mmブレた。 もう一度狙う。成功。脳天をぶち抜いた。 それで終わり。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 「じゃあ、話の続きをしましょうか。」 「あ、ああ。私は構わない。」 「私は後ろで聞いとくわね~♪」 超常者二人を前にして驚愕を受ける。 女の方には聞いたことのある名前であったことと、 一切の気配を悟られない隠密能力に驚かされた。 子供の方はスコープもなしに、ただの拳銃で 隣のビルのスナイパーを撃ち抜いた。 その圧倒的技術に驚かされた。 「私の目的はただ一つ。餌を用意すること。」 「餌?」と似たような反応の二人。 「細かいことは分からない。取引だった。 神野組の連中を餌にする。 言葉通りの意味で、だ。」 「人間を餌に...。なんの餌にすると?」 「それを知らされていない。 だが私は快諾したんだ。その取引をね。」 「理由があるんでしょ~?それも知りたいわ。 まあ、言わなかったら撃つけどね~♪」 「亜嶋は黙ってて。脅しても意味ないから。」 「は~い...。」 「話を続けさせてもらう。 私は神野組に娘を誘拐された。 どうやら裏の人間に気に入られたようでね。 名前は確か...式守 幸雄と言ったかな。 表向きは政治家として社会に愛されていた。 式守は既に死んでいるが、 神野組は勢力拡大を続けていた。理由はそれだ。」 「あいつマジで小物のクズだったんだな...。」 小声で何かを言っている。 「すまない。耳が遠くてね。 もう一度言ってくれないかな?」 「いえ、こちらの話です。 式守を殺した男を知っていましてね。」 その言葉に衝撃を受ける。式守を殺した男とは 私にとっては大恩人だ。 「そうか...!!それならその方に感謝を伝えて ほしい。私のことなどどこ吹く風だろうが...。」 「はい。了解しました。それで話の続きは?」 「神野組が嫌いなのにはもう一つあってね。 私の母は娘を連れ去られる過程で殺害され、 妻も殺された。裏に関わった私のせいでもある。 それからは情報を集めていてね。 その過程で取引を持ち掛けられた。 君達を利用した絵図を描く、とね。」 子供の方がまた煙草に火をつける。 この短時間で3本目。 新しく酒も注ぎ始めた。こちらは11杯目。 大人でも中々いないだろう。 というか、人によっては死ぬ量。 「そうですか。それで? 取引を持ち掛けたのは誰なんですか?」 「一か月前に神野組と抗争をして 壊滅状態にあった───亜嶋組だ。」 幕間:師弟と女 終。 matya_machaの一言 ドウモ!!マッチャデス!! こんだけ小説共有してなかったら 失踪か冬眠かしたって...思うじゃな~い? でも、ざんね~ん!! コピペだけして共有を忘れてただけ── ですから~!!!!!!!!!!!!! (抹茶、ギター侍ver) え?そこで終わるの?って思ったしょ? これで幕間終わりなんですよ。 気持ち悪いでしょ。でもこれで終わり~。 ここまで構成→執筆すんの疲れた。 あくまでも未経験のガキなので、 猿展開(矛盾)あったらご報告ください。 なんとかしてなんとかします。(は?) でもここまで見てる人いないか。 まあ、この小説おもんないもんな。 コメント、☆,♡、拡散、宣伝等励みになります!
幕間:師弟と女-序- https://scratch.mit.edu/projects/1279166950/ 幕間:師弟と女-中- https://scratch.mit.edu/projects/1279566093/ 小話。 亜嶋は普通に隠密もできます。 ですが、警備にバレました。 おかしくない?と思った方もいると思います。 亜嶋がバレたのは、 欠伸して伸びをした時に引き金を引いちゃったから。 つまりドジです。可愛いね。知らんけど。