<赤羅死 夜魔目線> 一体どうなっている…? 赤い空から黒い布を纏った謎の存在が現れた。 …あまり目を向けないほうがいいな、居場所がバレる。 目線から殺意を察知する特殊な感覚を持つ人間は多い…しかもそういうのは大抵戦場の経験と一握りの才能・凄まじい生存本能を持つものだ。 いや、まずは隠れ場所を探そう。 私は瞬時に建物の窓枠を外し、室内に転がり込む。 河原「あ」 夜魔「あ」 私はそんなネタ的流れをすぐ打ち消すかのように目の前の男(←河原 幻鋭)に蹴りを放つ。 しかし、その男は鏡からすぐさま刀を抜き出しその刀身で私の蹴りを受け止める。 私は刀から足を離しバク宙して後ろへと戻る。 踏ん張りが効かなかったとはいえ、私の蹴りをすぐさま受け止められるのならただ者ではない、戦闘慣れしている。 河原「ッ痛…」 (すごく重い蹴りだった…鏡を元々引き出しておいてなかったから危なかったぞ…) …これを使ってみよう。 私は懐から拳銃を持ち出し、撃つ。 しかし目の前の男はそれを何とか体を反らし回避した。 夜魔「チッ」 私は拳銃を使うのは慣れていない、身体能力で誤魔化そうとしたがダメだったか…。 河原「おいしょ!」 (銃弾に関しては怖くない!あの距離で近接攻撃したということは遠距離攻撃は銃以外ない!だけど俺より格上、なら逃げるのが得策だ!!) 目の前の男がガラスを割ってすぐさま外に出て走る。 夜魔「スピードで」 私は姿勢をかがませながら回転し、奴の割ったガラス窓から外に出て奴に追いつく。 夜魔「私に張り合う気か?」 河原「!!?」 私は目の前に向かって体重と速度を乗せた超高速の拳を放つ。 その男は私の拳を懐の鏡で受け止める。 …が、その瞬間鏡は粉々に砕け散り、奴の脇腹に私の拳がグググとめり込む。 そして奴は大量の血を吐き、前方に吹き飛んでいく。 しかし気が付くと、私の腹に少々刀の切っ先が刺さっていた。 一体どうやったのだ?刀を召喚したとしか言いようがないが…。 私はその刀を傷が広がらないように抜き、傷口を先端をとがらせた針並みの細い瓦礫に引っ掛けた服の繊維を使うことで傷口を縫って応急処置する。 河原「ガハッ…」 夜魔「…まだ生きていたんですか」 鏡がガードとして機能したのだろう。 しかし、今トドメを刺そうと拳を振り上げたその瞬間。 ???「おい」 私の腕を誰か強烈な力で握る。 凛坐空さんの気配にも似通っているが少し違う、彼の親族…は違うな、凛坐空さんは親族を全て葬っている。 誰だ? 背後に目を向けると、それは先ほど空から降り立った黒い布を身に纏う少年だった。 夜魔「…あなたでしたか」 ???「おや、俺を知っているのかい?」 夜魔「裏社会で生きていて知らない方がおかしいでしょう…うちの凛坐空も所属している、去年約40人程度の裏社会の大物・更には一般人を一度に殺害した、暗殺者の巣窟…”Q”のNo.1」 「”死神”さん」 <凛坐空 雹目線> この見慣れた気配…。 ああ、あの子か。 誘拐されて…ってのはありえねえな、空から出てきたし明らかに運営側だ。 ってことは、”Q”がディールを手篭めにして闘 壊竜に変えた組織…?、既に去年デスゲームで異音を屠っているのにも関わらず、さらに俺を巻き込んでってことか? いや、あのボスはあんな面しておいて人間の心は備わっている、それに俺に死なれちゃ各組織の対応で面倒なはずだ。 つまり、このクソゲーを始めたのは”Q”と関係があるかつ、亜桐に変装していたときとはいえ俺を不意打ちして誘拐できるほどの強者が揃った大組織、多分ディールかその上のボスあたりならできるだろう。 ディールの衣装から見て中国系の組織か…? …ダメだ、ある程度の推測はできるが点と点を繋げる要素が足りない。 今は何も考えないでおこう。 とりあえず、夜魔には死なれちゃ困る、状況次第で助太刀しよう。 <再度 赤羅死 夜魔目線> 私は瞬時に後ろに向かって蹴りを放つが、"死神"は掌で蹴りを受け衝撃で後ろへ滑る。 後ずさってはいるが…無傷だな。 "死神"「全く、"あらゆる事象を起こす"とはよく言ったものだが、いかんせんまだ調整が難しい。炎を起こそうとしたら爆発したり、氷結を放とうとしたら大波が放たれたり、衝撃波を放とうとしたら竜巻が起こったり…起こそうとした事象と他の念が混ざると少し攻撃が難しい。だから攻撃するときは一切の念を全て払う必要がある」 そう長々と能力を説明したあと奴は私に手を向ける。 刹那、右腕の感覚が消えた。 その違和感に誘われるまま右へと視界を移すと、私の胴体から右腕は切り離されていて地面へと落ちていた。 夜魔「…」 "死神"「本当に痛覚が無いのだな。痛覚を増やすこともできるのだが人間の肉体の痛覚の巡りをイメージするのは至難の業でな、お前のその耐性を消すことはできないというわけだ」 夜魔「お喋りが好きなんですね」 "死神"「そうだな、自分の能力を説明すると更に自分の能力への理解が深まっている気がして、心地がいい」 夜魔「…はたして、これも理解できますかね」 私は落ちた自分の右腕を間違ったくっつき方をしないように位置と方向を調整して傷口に右腕をくっつける。 すると、傷口から肉が広がっていくような感覚が、丁度私の右腕の範囲程度に広がっていく。 そう、右腕が再生したのだ。 "死神"「!!?、能力の無い人間が再生だと…ありえるわけ……そういうことか」 (圧倒的な身体能力と同期した異常な再生力…!!、人間の肉体にもともと備わっていた再生と比べて圧倒的に微弱な治癒機能が身体能力と共に超強化されているのか!!) 夜魔「あなたを倒します、まだ仕事が残っているので」 "死神"「くくっ…面白い」 さて、 私は生き残れるでしょうか? <拾伍話 終わり>
再び小説のシステムを少し変化させました。 これまで読みづらすぎだろよく★と♥ついたな。 登場人物 ・赤羅死 夜魔 ・河原 幻鋭 @51or52様 ・凛坐空 雹 @natukiti0623様 ・???