YTG-570 Chiron(ケイローン) 種別:第3.5世代OA/試作嚮導OA 開発:オリゴ統合技術廠(O.I.T.F.) 全高:31m 重量:160t~ 主機:NEKリアクター×1機 補器:NEKリアクター×20機 スーパーキャパシタ×8機 主推進器:mfドライヴ×20発→試作IFD×8+mfドライヴ×12発 補推進器:超小型mfクラフト(試作) 耐衝撃機構:mfフィールド・バリアー(試作) 武装 :機首90mmバルカン×4 :ビームサーベル・キャノン(試作) :ODG-321X-2 ハイ・ビームライフル(改修型) :ODG-343X ハイ・ビームライフルⅡ :ODB-546 試製脳波コントロール誘導爆弾×28 :SMM-120 4連装ミサイルシステム×8 :SCh-S334 ビームサーベル×2 :ODD-400X 一体型攻撃防盾システム「ニードルブレイザー」(試作) :ODG-317 ビームガン(選択式) :AGU-1187 60mm機銃(選択式)
オリゴ統合技術廠が試作した嚮導OA 型番から分かる通りTGナンバーの試作機、即ち「ウオック」である。 ケイローンとは射手座ことサジタリウスのモチーフとなったケンタウロス「ケイローン」のこと。 粗暴な者の多いケンタウロスの中で聡く他者を教え導くという立場にあったという逸話から、サジタリウスの後継でありまた後に続く第5世代機の始祖という意味合いがある。 コアユニットにTGR-09 ウオック・プレリュードを擁し、同機のmfドライヴによる大気圏内飛行能力を極めて拡大する意図のある姿。 最大の特徴は簡易型のmfクラフトとサブリアクター直結型のmfドライヴ計20基を全身各所に配した点であり、巡航形態への簡易変形、mfフィールド・バリアーの展開、フレキシブルな稼働を実現したmfドライヴの新型ノズル群通称「シェルフノズル」によってかつてのセラヴォラン計画機TG-t-105で成し得なかった超音速単独自由飛行を代わって成し得る圧倒的機動力を有する。 OAをコアにして更なる巨大なOAを形成する入れ子構造は増加装甲というよりある種OA用のパワードスーツとも言え、この巨大OAのコンセプトはかつてのSYC-1083 ブラック・ファレノを彷彿とさせる。 限定的ながら音速域で30mに達する図体でありながら推力ひとつで飛行することができたあの怪物を通常体形のOAで実現するといういつからか生まれたOAの夢は主に「既存推進器の発展」「新機軸の推進器の開発」「推力に頼らない浮遊」の3つの方向性を生み出し、またこれらはそれぞれ合流、分裂を繰り返して進行してきた。 しかしプレリュードで分かったこととしてOAが自在に飛行するには現状巨大化するしか道がないことが挙げられた。同時期のOAに比べて2周り巨大なそれでさえ安定して飛行を継続できないため、再度3種の技術を集約、ファレノの生まれた時代より格段に効率化された技術を以ってしてどこまでの能力を発揮できるかの実験として開発された。 本機は単独でスーパークルーズ及び超音速(マッハ2以下)域での航行を可能にする点でブラック・ファレノを超えた行動半径を有し、既存機と互換性を確保する点でこれを上回る兵器としての完成度を持ったものとして完成することになる。 言うなればあちらは短距離でスピードを出し突撃することに特化したスプリンター、こちらは長距離長期にわたって稼働し機動力を発揮するマラソンランナーのようなものである。 また有り余るペイロードと20基並列稼働するリアクターの余剰出力を活用していくつかの実験装備のテストベッドとしても機能し、それらの多くは後に縮退炉の異次元のリソースによる大幅な強化を受け第5世代機の開発の下地となっている。 プラン自体は2100年到来前より始まっており、実機も90年には完成を見ており、極秘に公試も行われていたが、この際は試作の誘導兵器とコアの武装程度のものであり、またmfフィールド・バリアーも能力に比して機能が追い付いていないものであったとされる。 その後第5世代機の再設計、2110年を目前として近代改修が施され、mfフィールド・バリアーとmfドライヴを中心に改造が施され、これらは最新型と一部IFDへの更新が行われた。 ただこの巨体で高機動をすると当然ながらパイロットに掛かるGも凄まじく、およそまともに実戦で使うようなものではないと言うのが正しい認識だ。 装備解説(抜粋) ・ビームサーベル・キャノン(試作) 近代改修を経た本機に装備される射撃兵装 ビームサーベルの柄尻がそのままビームキャノンとして使用できるというものであり、仕組み的には古い方式のビームライフルのような内蔵のエネルギーCAP方式を持つ。 ・ODG-321X-2 ハイ・ビームライフル(改修型) コアのプレリュードが持つビームライフル、高速機動を行う本機に合わせて照準器や加速器などを追加し、更なる小弾の連射機能を追加し、また継戦能力を高めるために予備弾倉をくくり付けるようなオプションを追加したもの。 ・ODG-343X ハイ・ビームライフルⅡ 先のハイビームライフルの後継型、やや小柄になっている。 ・ODB-546 試製脳波コントロール誘導爆弾 機体各所に設置されたコンテナに格納された特殊な誘導兵器 ドミナンスド・ウオックシリーズに稀に見られた脳波コントロール操作で動かす半自動砲台をミサイルとして撃ち込むものであり、ADMM越えの鋭角機動が可能な新構造のミサイルと併せ針穴に糸を通すが如き精密爆撃を可能にする。 この巨大さから制空戦闘機的な運用よりも攻撃機的な 運用が主流になると考えられたために装備されたケイローンの初期装備であり後にCSA-04でこれに類する誘導兵器が装備されることになる。 ・ODD-400X 一体型攻撃防盾システム「ニードルブレイザー」(試作) 近代改修を受けたケイローンに追加されたmfフィールド・バリアーを活用した新装備 mfフィールド・バリアーの展開密度、方向、形状をある程度任意で指定し、単なる防御兵装から攻撃転用可能なものへと昇華したもの。 mfフィールド・バリアーと一概に言うものの、試作段階で概念が分裂、正確化する前の代物であり、その実態はビームシールドに近しいものであるとされる。 円錐状に展開した高流速のfr粒子の障壁であり、ひとたび弾頭たる金属粒子を流し込めば攻撃にも転じ得るものであった。 特にダミー腕部の先端を突き立て接触した相手に一気に撃ちだすものの事を「ニードルブレイサー」と呼称する。 コーン状に形成することでこれまでコアの腕部のリーチしかなかった近接格闘能力を大幅に拡張し、弱点であった取り付かれ接近戦を余儀なくされる状況への隙を埋め合わせることに成功している。