TGR-09 Wock Prelude (ウオック・プレリュード) 種別:後期第3世代OA/第3.5世代OA 開発:オリゴ兵器開発2課 全高:22.0m 重量:45t~ 主機:NEKリアクター(次元加圧式核融合炉) 艦載運用:不可(時期による) 乗員:1名+CAS(戦闘アシストシステム) 兵装 :60mmバルカンポッド :エリントアーセナル BMM-420 90mmビームマシンガン :エリント・アーセナルBMR-334 ビームライフル (各種換装形態) :ODG-317 ビームガン(選択式) :AGU-1187 60mm機銃(選択式) :ヒンドリー・エレクトロニクスSLM1300 ハンドグレネードポッド :シールド :レーザーサーベル :イリコン・アームズSLA-320 アトラトル 高速ミサイル :イリコン・アームズSLA-072 クレンチェマイ バズーカ :ODG-321X ハイ・ビームライフル :ODD-372X コンポジットビームユニット ほか 装備 :マニュピレーターマルチツール :外装式mfドライヴユニット :VTS(ベクタード・テールスタビライザー)
オリゴ兵器開発2課が建造した後期第3世代OA 同組織が開発した中で珍しく正式配備を目的とした量産試作機であり、OAの開発史の中で幾度となく行われてきた「現代環境に適応した初代ウオックの再興」の文脈に沿った機体の一つでもある。 TGRの直系にあることからわかることから、同機は電磁推進機関「mfドライヴ」の搭載実験機でもあり、それまでに開発されてきたあらゆるTGRの能力の平均を追及、拡大発展し実戦での安定稼働を目論んだものである。 莫大な粒子消費量と大出力を要求されるためにそれに応じた体格へと大型化した結果、本機は同年代の主力OAであるjpa-24-2(フィオナⅡ後期型)と比較して2周り近く巨大であり良くも悪くもこの強大さを特徴とする。 近代に近づくにつれウオックと言うジャンルは複雑な開発系譜を持つことになっていく。 当初人類初の人型兵器でしかなかったウオックは、プロパガンダとして最初から量産化の都合を少しばかり上回る性能で生み出された。それ故正式配備はあまり重要視していない傾向が見られていた。 しかしグラノーラ戦役で当の主力機と正面対決するに際し他を上回るパフォーマンスは開発激化の火種となり、結局ウオックタイプもまた多種多様なものを生み出すこととなる。 1課ではウオックは大まかに次世代主力機の礎ないしネクストスタンダードとなるOAを嚮導する「アーキ・ウオックシリーズ」。 独自の特殊機能や装備を満載し、単騎あるいは複数機で戦場をひっくり返す事を目的とする「ドミナンスド・ウオックシリーズ」の2種へ大別された。 2課は更にこれをベースとし穿った革新技術を掘り出すことに注力するような動きを見せる事となる。 mfドライヴは2課のこの掘り出し物の中でも著名なモノであり、2050年頃を皮切りにスタートしたmf系専用高効率推進機関である。 大気と推進剤を混ぜて超圧縮、着火して推力にする熱核ジェットエンジン 推進剤をそのまま着火、超圧縮して放出する熱核ロケットエンジン どのみち推進剤の残量に依存するこれらを解決する高燃費を成すため、mfフィールドの斥力、Tフォースで機体を押し出すといった全く新しい推進装置がmfドライヴである。 その都合、リアクターと直結構造でなければならず背面の構造に大きく制約を持ち、先の粒子消費問題を解消できないため実戦配備できない状態が長く続いた。 また、1課が作っていたmfクラフト搭載機が国際問題を巻き起こし、その母体となるセラヴォラン計画ごと没っしたために巻き添えでmfドライヴの研究も凍結した。 ところが秘かに研究が進んでおり、バイタルパート直結でないといけないレイアウト問題は解消、プレリュードにおいては外装式という形へと進化を遂げていた。 ただオプション化したとはいえ相変わらず要求リソースは巨大で、これを装備できるパワーを実現するために前身機サジタリウスに比してプレリュードは2m以上も巨大化している。 それで尚安定して実戦で飛行するにはVTSを使った落下速度と姿勢の調整が不可欠で、実戦運用出来るギリギリの段階に入っただけともいう。 また兵器としては、同時使用可能なビーム兵器の余裕即ち火力の高さは優秀な一方、同期のOAに比べて巨大故に輸送面で不都合が嵩み、また四脚で地上運用に特化した陸軍機のような解決策もないために量産試作機の幾つかを残し正式配備には至らなかった。 但し本機は完全には無駄にはならず、 更なるブレイクスルーが必須であると確信したmfドライヴは、後に縮退炉とmfクラフト技術に合流し、縮退炉関連の基礎技術でmfクラフト諸共強化が入った結果 mfクラフトはDBFへと mfドライヴはIFDへと進化を遂げ、また第3世代のウオックの中では最後発(VWS-1は正確にはウオックではない)かつmfドライヴの運用のため基礎設計は非常に優秀であり、様々なレイアウトや機体形状は第5世代機の基礎設計の中に息付いている。 武装解説(抜粋) ・エリントアーセナル BMM-420 90mmビームマシンガン オリゴの名銃メーカーエリント社が手掛けるビームマシンガン 同じく名銃BMR-334と共通のEパックを使用する大型のマシンガン、大型故取り回しの悪い点もあったが、本機はその体格でデメリットを完封、主兵装として振り回すことができる。 BMR-334も同様に装備でき、本機の腕部ラッチにはEパックを複数固定できるハンガーを取り付け可能である。 ・腕部ラッチ 前腕部のオプション装備用ラッチ 莫大な出力を生かし多数の装備を携行可能な本機特有の腕部の固定兵装追加用のラッチ。 ビーム兵器や実弾兵装問わず様々なものを追加可能。 これは後にスマイクフレームの肘ドラムフレームラッチへとコンセプトが継承される。 ・ODG-321X ハイ・ビームライフル 本機に合わせて開発された大型の高出力ビームライフル 前後2種のEパックを用いビームキャノンもかくやの大出力射撃と連射性能を切り替えて使用可能な特性を持つ。 ・ODD-372X コンポジットビームユニット 近代改修を施し3.5世代機へと至った本機の内の1種に装備されたバックラー状の複合兵装。切り欠き部分にビームキャノン/ビームサーベルを内蔵し、その両端部分にハンドグレネードの発射機を2対装備する。 簡素なつくりながら実に洗練されており、これは後にYTGL-579などに後継装備と思わしきものが装備されていく。 ・mfドライヴ 本機の存在理由の多くを占める電気推進機関 リアクター内で生じるきわめて強力なmfフィールドを機体後方のユニット内で発生、mfフィールドの斥力であるTフォースの力で機体を押し出す。 ありていに言えばビームで自分を押し出す推進機関に近しい性質を持つ。 理論的に言えば推進剤の一切を使用せずリアクターとマシンの物理強度の許す限り無尽蔵の推進が可能であるといったものだが、実際にはOAの搭載できるNEKリアクターではかえって燃費がよろしくないという現状である。(mf粒子をOAは自給できないため) ただしそれはOAサイズに限った問題でもあり、艦船規模となればmfドライヴはその消費量と推力の帳尻が合って理想的な反動推進機関と化する。 故にNEKリアクターを動力とする航宙船舶が時折装備している「NEKリアクター電気推進機関」とは多くの場合超大型のmfドライヴと形容できる。 (電気推進機関はイオンエンジンとも混同しているが) 一方でmfドライヴも正統進化は続けており、熱核ロケットエンジンと融合して、 Tフォースの力でガス排気速度を爆発的に向上させるという使い方で宇宙限定ながらより洗練された mfドライヴ・ハイブリッド方式なる推進機関が誕生している。 こちらは同じ2課の2115年以降に計画されたYCSA-45に搭載されるものであり、遂にmfドライヴ搭載機が正規軍に正式配備の見込みを見ているのである。 2100年代では本機は完全に退役したとされているが、現行の4.5世代にも引けを取らない大出力は様々な実験に活用されているという噂も存在している。 眉唾物と揶揄されてはいるものの、実際には上記で見られる通り、本機は実質第5世代機の部分的な先祖にあたる機体である。