もう受験だけどやる気が起きないディエスケッドです。 頼むから誰か勉強のやる気を引き出す方法教えてくれ。 この回から小説の文の量長くなるよ https://scratch.mit.edu/projects/1282402770/# 話がややこしいだ?うるっせ! 前回 https://scratch.mit.edu/projects/1279496154 次回 https://scratch.mit.edu/projects/1284996554 <注意書き> ・この作品はゲームHero Warsをもとにしてつくられた二次創作です。 ・キャラクターなどの説明は中にあります ・絵はベクターです。 ・Hero wars本家の内容とは無関係です。 ・曲はHero wars本家からです。
THE HERO WARS <贖罪の大鎌> <贖罪の大鎌> セラフィム「アスタロス!良く帰ってきた!」 アナメント「さすがだな....」 アスタロスは静かに頷き、三人でファフニールの工房へ向かう。 工房の中は、炎と鉄の音が絶え間なく響き、ファフニールが仕事をしていた。アスタロスは、寒いところにいたのでここが心地よく感じていた。 ファフニールはアスタロスの姿を認めると、鉄槌を止め、笑みを浮かべる。 ファフニール「なるほど.....戻ってきたか、炎の精霊。 だが、その手荷物”魔法の鎖”ーー残念だが、それは鎌を打つための素材にはならん。」 その言葉に三人は驚愕した。 セラフィム「な...なんだと!?アスタロスが苦労したというのに...!」 アナメント「...ファフニール、ふざけるなよ。ならば、アスタロスの旅は無駄だったというのか!」 ファフニールは首を横に振り、深く息をつく。 ファフニール「いや....無駄ではない。鎖は鍛冶に必要なものではなく、己の魂を鍛える試練、だったのだ。未来を見つめ、己を選び抜いたものに飲みーー真の武器は生まれる。」 三人はパッとしなかった。ファフニールがアスタロスの右手へと指をさす。 三人は驚愕した。アスタロスの左手が熱を帯び、炎が渦を巻いていた。 次の瞬間、彼の手には何もなかったはずの空間から、炎の大鎌が形を成していった。 その刃は赤熱し、力を感じる。 それは鉄でも、鎖でもないーーアスタロス自身の成長によって生まれた魂の武器だった。 アスタロス「....これは....我が炎。未来を超え、己で鍛えた鎌....。」 アナメント「そうか...鎖はきっかけにすぎなかったのだ。 お前の心がこの鎌を生んだのだ...!」 ファフニールは豪快に笑い、両手を広げる。 ファフニール「その通りだ、若き聖霊よ!俺の鍛冶など必要ない。 その鎌こそ、世界に二つ等ないお前自身だ! …誇れ、アスタロス!そして貴様がとってきてくれたこの鎖は別の武器に使わせてもらうぜ。」 アナメント「っへ、なかなかにずるがしこいやつだなぁ。しかし、こういう奴が本当に強いということなんだろうな...」 三人は深くファフニールに頭を下げ、工房をあとにした。 アスガルドの神々の街を抜け、再び展開への道を歩む。 空は黄金に染まり、雲海を裂いて光が降り注いでいた。 アスタロスの胸には神への復讐の炎が燃えていたが、セラフィムが肩に手を置き、微笑む。 セラフィム「今は....まだ。その時ではない。 復讐の刃をふるうのは、必ず、仲間とともに歩むときに。」 アスタロスは頷き、贖罪の大鎌を炎に戻した。 タイタンの谷の小さな孤島。それはアスタロスとアナメントが住んでいるところだ。 三人で家に入ると、アナメントが肉を取り出した。 それはアスガルドへ行く前に仕込んでいた豪快フレイムミートだった。 アナメント「この肉....冷めちまったが、アスタロスの炎で温めなおせば最高の味になるだろう。」 アスタロスは手から少量の炎を取り出し、鍋に落とす。 じゅわっと音をたてて肉が再び熱を帯び、香ばしい匂いが立ち上る。 セラフィム「....いい匂いだ!お前は本当に料理が得意なんだな!」 アナメント「疲れの後は肉だろう!いつも仕事をしているあんたらにはぴったりの一品だ!」 アスタロスはしばし、無言で肉をかみしめ、炎の瞳を細める。 アスタロス「....この味....生きている証だな。 仲間とともに食う肉ほど....力になるものはない。」 三人は火の灯るそばで肉をほおばり、休息を楽しんだ。 だが、遠くで雷鳴のような音が響くーーそれは天界の神々が不穏に動き出している前兆だった。 アスタロスの復讐の炎は、まだ燃え尽きてはいない。 このとき、地上では帝国ができつつあった。 広大な土地に、鋼の城壁が築かれていた。 旗は黒と筋で染められ、その中央には「秩序と統一」を象徴する巨大な紋章ーー双頭の龍が描かれている。 この帝国の指導者は「皇王アドラステア」と呼ばれる人物で、彼は天界の神々とひそかに契約を結び、地上の支配を許されていた。 街道には兵士の行軍の音が響き、鍛冶場では剣と鎧が昼夜を問わず作られていた。 人々は表面上は繁栄を喜んでいたが、その裏では反発の声が多かった。 帝国の兵士「神の加護を受けた我らが皇王に逆らう愚か者は....地上に必要なし。」 帝国の繁栄の裏には、神々による間接的な支配が存在していたのだ。 首都ストロングフォード。 その近くにそびえたつのは、天空に届かんばかりの黒鋼の塔。 皇王アドラステアはその塔の最上階に座し、眼下に広がる新しき帝国を見下ろしていた。 窓の外では、兵士たちが槍をかかげ、規律正しく行進する姿が見える。 民は食料と秩序を与えられ、表向きは繁栄を謳歌していた。 だが、アドラステアの眼差しには、わずかな憂いが宿っていた。 かつてアドラステアはただの人間に過ぎなかった。 しかし、戦乱と飢餓に嘆く民を救おうとする意思に、今の神、トラツァは目を止めた。 ある夜、若き頃のアドラステアの目の前に白銀の光が差し込み、一柱が現れた。 トラツァ「アドラステアよ。お前は才能と志をもちながら、人のみでは限界がある。 我が力を受けよ。お前は”選ばれし皇王”となり、この地を支配するのだ。」 その瞬間、彼は神の加護と呼ばれる力を授かり、不老の肉体と人心を操る声を得た。 それによってアドラステアは貴族と庶民の差をつけない、帝国を作ろうとしていたのである。 だが、その契約には代償があった。 夜明け。 皇王は一人、玉座の間で、杯を傾けながら自らに問いかけていた。 アドラステア「...俺様は神の器にすぎぬのか、、、。 いや、違う。俺様は民を救うために帝を作りあげた。 だが....だめだ。わからん。俺が何をしたいのかも、何をしているのかも...何もわからん...」 彼の心には常に矛盾があった。 神の力を借りねば築けなかった帝国。 だが、神々が求めているのは地上の人々の幸福ではなく、ただ、彼らの崇拝と支配の拡大に過ぎないことを、アドラステアは薄々感じ取っていた。 その時、重厚な扉が開き、忠実なる将軍ゼルギウスが跪いた。 ゼルギウス「陛下、東方の反乱軍を鎮圧いたしました。生き残りは僅か。 天界からの使者も、陛下の武威に感服しております。」 アドラステア「...天界、か。 ゼルギウスよ、我らは民のために剣を振るっているのだな? 神々のためではなく。」 将軍は答えることはできなかった。 神の加護があってこその帝国、しかし皇王が神に対して疑念を抱いていることを悟り、彼はひれ伏すしかなかった。 ゼルギウス「陛下の御心のままに。」 窓の外、夜空に天界の光が輝いているように見える。 アドラステアはその光を睨みつけ、杯を机にたたきつけた。 アドラステア「神々よ....貴様らがこの帝国を俺に築かせたのは知っている。 だが忘れるな。俺はただの操り人形ではない。 いつの日か....貴様らの座をも超えて見せよう。」 炎のごとき野望がその瞳にうつる。 地上では帝国が着実に拡大し、 天界ではアスタロスが神への復讐を誓い、準備を進めていた。 二つの意思はまだ交わらぬ。 だが確実に、その時は近づいていた。 天界の奥深く、誰も近づかぬ”静寂の間”と呼ばれる氷で包まれた部屋がある。 そこに座しているのは、トラツァであった。 彼は決して大声を出さず、決して己を表には出さない。 アスタロスを呼び出した時、あの建物にいたのはトラツァの氷の人形なのだ。 だがその瞳の奥には、計り知れぬ支配欲と冷酷な策略が宿っていた。 天界の氷の壁には地上の帝国が映し出されていた。 皇王アドラステアが玉座に座り、神に背くような言葉を吐く様が、 全て”氷の鏡”により映し出されていた。 トラツァ「アドラステア.....。 お前の心の揺らぎなど、とっくに見抜いている。 人は必ず、与えられた力に酔い、己を神と錯覚する。 それでよい。我に背けば背くほど、愚かであり、操りやすい....。」 彼の指が空をなぞると、氷の欠片が舞い、映像は消えた。 その瞬間、アドラステアの心にほんのわずかな”恐れ”が芽生える。 ーーそれこそがトラツァの力であった。 視えない恐怖を植え付け、決して逆らえぬように縛り付けるのだ。 この力は自分が操られているという事実に気づくのが遅いと、自分の本当の気持ちを誰かに伝えることすらできなくなる。 氷の宮殿の最奥。 そこには大いなる封印の鎖が絡みついた石碑があった。 それは”炎のタイタン”の名残ーーすなわち、アスタロスの源流につながる存在。 トラツァ「アスタロス....。お前は炎、激情、真実を暴く者。 我は氷、沈黙、すべてを覆い隠す者。 対極に生まれ落ちた我らは、いつか必ず衝突する。」 トラツァにとってアスタロスは恐怖ではなく”不快な遺物”であった。 アスタロスに命令を下した時、アスタロスが予想以上にはやくトラツァに対して背いたのでアスタロスを操ることはできなくなってしまったのだ。 氷で覆いつくした世界に、炎だけはどうしても染み入り、 心を揺さぶる。 だからこそ、彼はアスタロスを許せなかった。 やがれ氷の間に、幾人かの天使が姿を現した。 彼らは表向きには天界を統治する存在とされているが、 実際にはトラツァの影に従う駒に過ぎない。この天使たちもその駒の一つに過ぎない。トラツァはいつでも天使たちを裏切り、捨てることができるのだ。 天使1「皇王アドラステアが、陛下に疑念を持ち始めて押します。」 トラツァ「放っておけ。疑念は力の火種となり、やがて彼を狂わせる。 その狂気こそが、帝国を拡大させる燃料となるのだ。」 天使2「では....アスタロスは?」 一瞬、氷の空間が凍り付くような沈黙に包まれる。 トラツァは目を細め、氷壁に映る炎の精霊の姿を睨みつけた。 トラツァ「いずれ...我が手で葬る。 だが今はまだよい。 奴が神を憎むほどに育てば育つほど、炎は燃え上がり...... その炎は、私の氷で覆いつくすときに、 最も美しく砕け散る。」 会議が終わり、再び一人になったトラツァは、氷の玉座に深く身を預けた。 トラツァ「炎は必ず燃え尽きる。 だが氷は残る。時を閉ざし、記憶を封じ、人の歩みを凍らせる。 …..アスタロス、お前は真実を暴こうとするだろう。 だが真実など、暴かれる前に凍り付かせればよい。」 トラツァは動き出していた。 地上の帝国も、天界の精霊たちも、すべては彼の盤上に置かれた駒なのだ。