主人公・航が繰り広げる小説「明日の亡霊」も、今回で完結!なにもない田舎に生まれた航が、夢をかなえる物語を、ぜひご拝見ください!予告編からも公開しています。 予告編:https://scratch.mit.edu/projects/1281553105 第一章:https://scratch.mit.edu/projects/1281534264 第二章:https://scratch.mit.edu/projects/1282724031 第三章:https://scratch.mit.edu/projects/1282950138 第四章:https://scratch.mit.edu/projects/1283902395 第五章:https://scratch.mit.edu/projects/1284730669 完結編:このプロジェクト
未来に帰った航は頭が真っ白になった。自分の発明で建設された、「何があっても倒れないビル」や、「絶対に交通事故が起きない交差点」がない。なんなら妻や息子の姿もない。パニックになる航の前に、見知らぬ男性と手をつないで歩く、妻が通りかかった。航がおどろいて話しかけると、妻は、「あなた、だれ?」.....航は全思考が停止した。「いやいや、僕は航だよ!覚えてない!?2018年7月に、君と結婚式をあげたよね!?」そういうと、妻は、隣にいる男性を指さした。「私は5年前、この人と結婚式をあげたよ?」航は、パニックになりながら考えた。「おそらく、航平兄ちゃんが死なず、まだ現存しているから、未来がかわってしまったんだ。」航は考えた。ずっと考えた。そして、思い出した。「あのとき航平兄ちゃんが死んでしまったのは、未来の僕の可能性を増やすためだったんだ。だから死んでしまったんだ。」航は涙を流しながらも、タイムマシンであの時の村に戻り、2人が旅立つ前日の夜の小屋に忍び込んだ。そして、密かに航平の飲み薬に、毒を混ぜた。航は、寝ている航平に深く頭を下げ、「すみませんでした。いままでありがとうございました。」と、涙目になりながら言って未来に戻った。すると、妻と息子が明るく出迎えてくれた。「おかえりなさい」「パパーおかえりー」未来がもどったのだ。航は航平への感謝を、ずっとわすれないだろう。航平は、自らがこの世から去ることで、航に、自分でがんばる力を与え、幸せな未来へ導いてくれた。そんな航平のことを、航はわすれない。永遠に。