文章壊滅的です。メモクレにあるんで読んでいただけると嬉しいです。 リミックスして続きの章を考えて作っていただけると嬉しいです。他の方のつないだ文章につないでいただいてもOKです! 一人何個つくってもOKです!別に制限とかはないしどんな展開になってもいいので好きに作っちゃってくだs((適当だな 誰もやってくれなかった場合、地球全体が浸水するレベルで泣きながら続きの章つくります(作る気0です)。 リミックスツリー https://scratch.mit.edu/projects/846387459/remixtree/ #拡散希望 #リレー #リレー小説 #月と白檀 文章:@takoyakids (訳あってこっちでだすことになった)
第一章 漂う、白檀の香り。美香は、このにおいが好きだった。わたし、松堂百合は、ずっと仏壇の前で手を合わせていた。 「…百合、いこう。間宮さんにご迷惑をかけるし…」 お母さんに促され、わたしは立ち上がった。 わたしの友達の間宮美香は、突然川のあちら側へ渡っていってしまった。少し涼しくなってきた、9月のはじめのことだった。 【回想、1か月前】------------------------------------------------ 「百合、早く早くー!」 「待ってよ、美香~‼」 9月3日、土曜日。わたしと美香は、二人で遊園地に遊びに来た。 「うわー、このジェットコースターめちゃくちゃ楽しそう‼」 と美香が目を輝かせている。美香はこういう、ジェットコースターみたいな絶叫系のアトラクションが好きだ。 「うわ、めちゃくちゃ高いね…。ほかのアトラクションにしない…?」 対するわたしは、怖いものは苦手。 「えー、じゃあ百合はどこ行きたいのー?」 「う~ん、コーヒーカップとか?」 「いいじゃん、いこいこー!」 そのあとも、いろんなアトラクションに乗って、おやつを食べて、二人で笑って…。とっても楽しい一日になった…はずだったのに。 「もうすっかり夜になっちゃったや。めっちゃヘトヘトー」 「すごい楽しそうだったもんね~、美香」 「見て、月がきれい!…ねぇねぇ、知ってる?夏目漱石は、"I love you"を"月がきれいですね"って訳したんだって‼」 美香は、夏目漱石の大ファンだ。 「知らなかった!」 「また遊園地来ようね、百合‼」 「もちろん、約束だよ‼」 ------------------------------------------------------------------------- あのときした約束は、果たされなかった。わたしたちは、帰り道で交通事故にあってしまった。そのあとのことは、途切れ途切れしか覚えていない。近くにいた人がすぐ救急車を呼んでくれた。それでわたしは助かった。しかし、美香は助からなかった。あの時、もっと早く帰っていたら、遊園地に行っていなかったら、何か変わったのだろうか…?そう考えながら、美香の親に挨拶をして美香の家を後にした。 第二章 家を出ると、ひんやりとした風が頬を撫でた。 あの日と同じ、少し冷たい夜風。 見上げると、月が浮かんでいた。 「……月がきれいですね」 思わず、つぶやく。 あの日、美香が目を輝かせながら話していた。 大好きだった作家、夏目漱石の話を。 ―― “I love you” を「月がきれいですね」と訳したんだって‼ あのときは、ただ「へえ」と笑って聞いていただけだった。 でも今なら、少しだけわかる気がする。 直接言えない想い。 言葉にしたら壊れてしまいそうな、やわらかい気持ち。 わたしは、美香のことが大好きだった。 胸の奥が、きゅっと痛む。 「百合、帰ろう」 お母さんの声に、はっとする。 歩き出した足取りは重い。 それでも、止まるわけにはいかない。 美香がいない世界は、こんなにも静かだ。 笑い声も、無邪気な「百合ー!」も、もう聞こえない。 だけど。 もし、あの約束が果たせなかったとしても。 わたしが覚えている限り、 あの日の笑顔も、遊園地の光も、月のきらめきも、 消えない。 それなら。 「また遊園地来ようね」 その約束を、わたしが代わりに生きよう。 怖いジェットコースターにも、いつか乗ってみる。 コーヒーカップで目が回るほど笑う。 月を見上げて、「きれいだね」と言う。 そのたびに、きっと美香はそばにいる。 白檀の香りが、まだ指先に残っている気がした。 わたしは、もう一度だけ空を見上げる。 「……好きだよ、美香」 月は、静かに、やさしく光っていた。