第二話:予兆 けれど。 スペース「……ッッ」 ふとした瞬間、スペースが胸を押さえて膝をついた。 その背中から、どろりとした、 言葉にできない滅赤色の霧が漏れ出している。 アステ「スペース……?」 アステの声が震える。電子画面の文字が、 ノイズで激しく乱れた。 スペースの体を蝕む代償。 彼が強すぎる力を持ち、 不老不死であるために 支払わなければならない、何者かへの供物。 スペースの影が、不自然に揺らめいた。 本来の暗い藍色の影の中に、もう一つ、 常に笑っているようなナニカが混じっている。 スペース「……来るな。下がってろ、二人とも」 スペースの声は、かつてないほど低く、 苦痛に満ちていた。 ふぇりは、自分の右手が、イチゴ飴の棒を バキリと折り去ったことに気づかなかった。
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