スペース「……おい、アステ。何食ってんだ」 リビングの巨大なソファ。 スペースが古い文献から顔を上げると、 隣でアステがモニターに(・u・)という顔を 浮かべながら、何かをもぐもぐしていた。 アステ「……ん、これ? りんご飴。 ふぇりが……余ったやつ、くれた」 スペース「あいつの好物だろ。……お前、自分の 代償忘れて能力でリンゴ飴増殖させたりしてねぇ だろうな?」 ギクッ、とアステのモニターにΣ(゚Д゚)とノイズが走る。 アステ「……ち、ちょっとだけ、色を鮮やかに……」 スペース「このバカ! また記憶飛ばして オレは誰だごっこやる気か!」 スペースが本を放り出し、アステの頭を両手で 挟み込んで強引にこっちを向かせた。 アステ「……ス、スペース、顔近い……!」 アステの緑色の瞳がモニター越しに揺れる。 対人恐怖症のアステが、スペースの手の熱にだけは、 ビクつきながらも自分から擦り寄るような 仕草を見せた。 スペース「……分かればいい。お前がオレを 忘れるたびに、教え込み直すオレの身にもなれ。 ……ったく、その口の端についてる飴、取れよ」 アステ「え……どこ……?」 スペース「ここだよ」 スペースは指でアステの口元をなぞる。 そのまま指先を自分の口へ運ぶと、ニヤリと笑った。 スペース「……甘ぇな。ふぇりに隠れて、 もっと甘いことするか?」 アステ「……っ! ……スペースの、いじわる……」 モニターには///が高速で点滅し、 アステは長い手足を持て余しながら、 クッションに顔を埋めて縮こまった。
▫︎クレジット ♫:ヴィラン 執筆・絵:刹那 ▫︎タグ #originalcountryhumans #スペアス #スペース #アステ