第五話:独り それから、ふぇりの一人きりの生活が始まった。 広い部屋に、たった一人。 裁断も、解体も、もう意味をなさない。 どれだけ時間が経っても、二人は戻ってこなかった。 それどころか、街の誰に聞いても スペースやアステなんて奴は知らないと言う。 ふぇりの能力の代償。 彼女が生き延びるために、 世界は二人からフェリス帝国という存在の 記憶を消し去ってしまったのだ。 ふぇり「……イチゴ飴、もう、味がしないや」 ふぇりは、引きこもった暗い部屋で、 最後の一本の棒をゴミ箱に捨てた。 鏡を見るのが嫌になった。 自分だけが覚えているこの記憶が、 自分を壊していくのが分かった。
▫︎URL 前回: https://scratch.mit.edu/projects/1288745529 次回: https://scratch.mit.edu/projects/1288806846/ ▫︎クレジット ♫:あの子みたいに 執筆:刹那 絵:理沙 ▫︎タグ #originalcountryhumans #リンゴ飴の約束 #小説 #ふぇり #スペース #アステ