[0] とある宇宙のとある場所。そこに小さな惑星があった。 [1] エリアQーとある海岸周辺のエリアだ。そこには7人のカービィがいた。アップ、ダウン、ストレンジ、チャーム、ボトム、トップ、グルーオン、、、彼らの名前だ。 [2] 「ダウン~、起きて~」 早朝。元気な声が響き渡る。 「え~アップぅ、もう朝なの~...?」 眠そうな目を擦りながらダウンが起き上がる。 「ほら、早く朝ごはん食べて!」 「はーい」 ダウンが眠そうに答える。それを見ていたストレンジが笑った。 「ちょっとなにが面白いの!?」 「べっつにー?」 「はあ、もういいや...」 ダウンが呆れる。ストレンジの意味不明な行動は日常茶飯事だからだ。3人は朝ごはんを食べにリビングへと向かった。 「おはよー!」 リビングにはすでに4人のカービィ、、、チャーム・ボトム・トップ・グルーオンがいた。 「はやく座って!朝ごはん食べよう!今日はチャームが作ったやつだから」 テーブルの上には数多くの料理が並べられている。とても朝ごはんの量とは思えないほど。 「いただきます!!」 「これおいしいね!」 「たしかに!」 「これちょうだい!」 そんなことを言っているうちにたくさんあったはずの料理はなくなっていた。 「じゃあ僕たちは見回り行ってくるね」 そう言ってボトムとトップが出かけていった。ここ周辺は自然豊かで、特に海がある。それゆえ一帯の利権を得ようとする者もいる。まあ、そういう者達はいつも彼ら、"チームクォーク"に撃退されているが。 「ただいま~」 見回りに行っていたボトム、トップが帰ってきた。 「おかえりーー!」 と元気な声を出したのはアップ。 テーブルの上には大量の寿司が並んでいた。近くの海で採れた新鮮な海鮮を使っている。 「今日はお寿司ー?おいしそう!」 「はやく食べよう!」 「いただきます!!」 「おいしいねー!」 「こっちのほうがおいしいよ」 「そんなことない、僕が採ったこっちのほうがおいしい」 「何言ってんの?私のが一番おいしいに決まってる!」 そんなやり取りは10分もたたずに終わった。相変わらず食べるのは早い。 夜。お風呂に入ったり、本を読んだり。各々が寝るまで好きなことをする時間。しかし、今日の夜は違った。 「アップ!そっちは任せる!」 「オッケー!」 「まだ南に3人、東に5人、北東に1人いるよ!」 どうやら襲撃にあったらしい。しかしそれくらいの敵はチームクォークの敵ではない。グルーオンはリーダーとして指揮を出す。アップ・チャーム・トップは剣で戦う。ダウン・ストレンジ・ボトムは剣で戦うだけでなく、盾でみんなを守る。彼らの連携と剣術の前では敵はなすすべもなかった。さらには持ち物を奪われる始末だ。 「今日はナイス戦いだったよ、トップ」 「そっちだって」 チャームとトップだ。窓から外を見ながら話している。そこにストレンジがやってきた。 「何話してるの?」 「んーと、さっきの戦いの話」 「あー、二人ともすごかったよね」 「ストレンジもね、なんか見たことない技使ってたし」 「あれは新技の"回転切り"。試しに使ってみたけど、やっぱり精度がいまいちかなぁ」 「あれでいまいち!?それはないでしょ」 「そうそう、全然いまいちじゃないって!」 「いや、もっとうまくできる」 「バランス感覚とかってこと..?」 「そうそう。ほかにも......」 べらべらと長話になってしまった。もうすぐ寝る時間なのに。 「...ねえ。今気づいたんだけどさなんか月の隣、なんか光ってない?」 "月"。それは惑星の周りを回る天体、衛星を表す。この惑星の月は小さめだ。 「ほんとだ...なんだろう」 「不思議だねー..」 数日が経った。謎の光は日が経つごとに大きくなる。 「ねぇ、あの光なんだろう...どんどん大きくなってるし...」 チャームが不安気に呟く。 「大丈夫、なんかあったら僕が守るから..」 そう言ったストレンジの声も少し震えていた。 「なんか最近体が重いなー...」 「わかる。僕もずっと動きずらいと思ってたんだー」 「え、そうなの?僕は全然そんなことないけど、、」 トップ、ボトム、ダウンが話している。そのときだった。 「襲撃が来たよー!はやく準備して!」 「こんなときに... 2人とも大丈夫?」 「うん、なんとか。」 「とりあえず行こう?」 「うん...!」 3人が到着するとすでに戦闘は始まっていた。 「いま、どんな感じ!?」 ダウンが叫ぶ。 「ちょっとまずいかも...敵が多すぎる...」 敵は50体はいるだろうか。倒しても倒してもやってきてきりがない。 「しょうがない...僕も行くか...」 ついにグルーオンが動き出した。彼は普段は指示を出したり、魔法で仲間同士のコミュニケーションを手伝ったりしているが、本当の力はこんなレベルではない。グルーオンが魔法を敵の陣地の中心へ放つ。すると近くの敵の動きが止まった。まるでお互いの間に紐が張っているように。そして敵は徐々に中心へ集まりだした。トップとボトムはその隙を逃さなかった。いくら体が重くても動けない敵など恐れるに足らない。 「はあぁぁぁーー!!」 攻撃が炸裂する。ただ、その攻撃力は信じられないものだった。魔法にかかった敵のほぼすべてを倒してしまったのだ。 同時にアップ、ダウン、ストレンジ、チャームの4人は魔法にかかっていない敵を倒した。全員の活躍で見事勝利したのだ。 その日の夜。チームクォークの全員で話し合いが行われていた。 「やっぱり僕とボトムの力のことだよね...?」 「その通り。あのとき何があったかわかる?」 グルーオンが尋ねる。 「わからない...けど、体が重く感じるのとなんか関係あるのかも...?」 トップが頭を抱えながら言った。 するとチャームが立ち上がって叫んだ。 「ちょっと待って、それは私もなんだけど!?」 「僕も!」 さらにストレンジまで便乗してきた。 「え、チャームとストレンジも?」 「一旦落ち着いて、まずはトップから」 「うん、僕は2日くらい前から体が重くなり始めて、今はかなり重い。つらくはないんだけど前と比べるとだいぶ動きずらいかも」 「ボトムは?」 「僕もトップと全く同じ」 「チャームは?」 「私は今日戦ってて気づいたの。いつもより動きずらいなーって。でもなぜか攻撃の威力は上がってた気がした」 「ストレンジは?」 「僕もチャームと同じ。だけど、チャームよりは動けてたと思う」 こんな状況でもストレンジは冷静だ。 「アップとダウンは大丈夫?」 「うん、僕たちは平気だよ!」 「まとめると、体が重いほど攻撃力が上がってるってことだよね...」 「なんで体の重さなんだろう...」 「さぁ...?」 重い空気の中アップが窓の外を見る。そこには大きくなった謎の光があった。 「もしかしてあれと関係あるのかなぁ...」 その呟きは誰の耳にも止まらなかった。 次の日の午後。日が沈む少し前の夕方。謎の光は突然これまでよりも輝きだした。夕方なのに昼よりも明るくなった。 「ちょっとみんな見て!」 ダウンが叫びながら走ってくる 「え、どうしたの!?」 「窓の外!!見て!」 全員が一斉に窓に向かって走る。 「う、、眩しい...」 ストレンジが目を押さえる。 「なんでもう夕方なのに...」 「あの謎の光だ...」 話しているうちにもどんどん明るくなる。ついには目も開けられないほどになった。 「みんな...大丈夫...?」 「うん、目は開けられないけどそれ以外は大丈夫!」 「何が起こるのかな...もしかして爆発したりして...」 チャームが泣きそうな声で言った。 「わからない...一応頭とか守っといて!」 トップがそう言った直後、さらに急激に明るくなった。 [3] 20秒ほど後。光が引いた。周囲は明るくなる前と何も変わっていない。まるで最初から何も起こらなかったよう。 グルーオンが尋ねる。 「みんな、大丈夫...?」 真っ先に返事をしたのは近くにいたアップだった。 「え、、なにが...?」 (??) 戸惑った。何があったか覚えていないのだろうか。 「えーと、何があったか覚えてる...?」 「え?なんかあったの?」 「...ううん、なんでもない」 「...変なグルーオン」 どうやらグルーオンを除いて一連の出来事を覚えていないらしい。謎の光、体の重さ、攻撃力... 全て忘れてしまっている。忘れたのか消えたのかはわからないが。そもそもグルーオンの夢なのかもしれない。どちらにせよ、「それら」が起こったという確証はどこにもない。グルーオンは「それら」のことはもう話さないと決めて、その記憶を胸にしまった。 こうしてまたチームクォークの、7人のカービィ達の生活は続いていく。
文学的センスのない高純度の理系高校生が小説っぽいのを書いてみました。今回は昔作った「素粒子組」の「チームクォーク」のカービィ達の過去話です