Undertale Returns 一つの時間軸、どこかのスケルトンが友達を虐殺した。 別の時間軸、モンスターの立ち位置が変わった。 また別の時間軸、スケルトンが世界の理を知った。 様々な時間が交差するこの世界、残ったものは何か。 すべては”戻る”のか。はたまた別の物へと変化するのか。 そんなものは、何一つわからない、来るかどうかも知れないのだから。 …パピルスは、研究に明け暮れていた。何日も、何日も、一つの事を研究していた。パピルス一人で。兄のサンズ、友達のフリスク、上司のアンダイン、世界を統治する王、アズゴア。そんな者達が周りに居るというのに、パピルスは手を貸してもらおうとはしなかった。その理由は、誰も知らない。知る前に、パピルスは死んでしまったのだから。不慮の事故だった。あのガスター博士と同じ、自分の作った機械に落ちて… パピルスは、お茶目な良い人だった。色々な者と話し、良い印象を与えていた。だが、パピルスは変わってしまった。「終わらせないと」と言い続けるようになり、モンスター達を実験に使おうとしたり。パピルスは本物の ”モンスター”となってしまった。結果だけを求め、それ以外は何もいらないという、モンスターに。 パピルスの死後、兄のサンズは遺品整理をしている時、物置から一つの焼け焦げたメモ帳を見つけた。題名には「極秘・様々な時間軸、通称”並行世界”について」と書かれていた。サンズは、興味本位でそのメモ帳を読んでみる事にした。 「一日目、僕は、ガスター博士の研究室から一つの研究日誌を見つけた。『新たな世界とは』という日誌を見つけたんだ。僕はその日誌を読んでみる事にした。何が書いてあったかは、次に書くつもり」 「二日目、博士の日誌には、こう書いてあった。『私は、この研究で、世界の時間軸は一つではないという事を発見した。どうやら、私達の居る世界の事を”本家世界”と言うらしい。それを元にし、どんどんと、”二次世界”へと繋がっていくらしい、二次世界には何があるのだろうか。私は勇気が無い、だから、これ以上は研究をしない事にした。だが、三つだけ、二次世界を見つけた。 一つ目は、あのサンズが、仲間達を助けるために、その仲間を虐殺したという二次世界、二つ目は、沢山のモンスターの立ち位置が変化した二次世界、三つ目は、私があのサンズに、その世界の理を教えたという二次世界だ。私は、次の研究者に、この研究を託そうと思う。ならば、私が居ては邪魔だ。あとは頼んだ、この日誌を読んでいるであろう、”次期博士”さん』 僕は、博士が何をしていたのか理解できた。自分がそれを成し遂げないと、博士の想いを継がないと。僕は、博士を追う研究者になる、”並行世界”を解明してみせるんだ」 「三日目、俺は、博士が見つけた二次世界を研究する事にした。遠くから、時間を見ながら、その世界の者達がどのような行動をするのか、見てみた。一人はお茶をし、また一人は特訓をする。全員が充実した生活を送っていた。そして、この本家世界と同様、人間が落ちてきた。人間は、赤く澱んだ瞳をしていた。無理に口角を上げ、自分を演じているような、そんな顔をしていた。何故だろう、フリスクと何か似ている。俺は、この世界をまず研究する事にした。結果は書かない、これは、自分に留めておくべき問題だからだ」 「五日目、俺は、もう一つの世界を研究しようとした。俺達が変わっていた世界。俺はパーカーを羽織り、ヘラヘラとした表情を浮かべていた。サンズはというと、絶対に似合わないであろう、俺が研究者になる前の服を着ていた。やけに瞳には希望が宿っていた。 …興味が湧いてきた。今回はこの世界について調べよう。前回と同じで、ここには結果を書かないがな」 「七日目、私は、この研究を最後にする事にした。最後に研究するのは、博士がサンズに世のすべてを教えた世界。他と変わりなかった。だが、サンズの覚悟は決まっていたのだろうか、自分のすべてを捨てれる、そんな思いが伝わるような瞳をしていた。フリスクは、もうフリスクではなかった」 「八日目、大変な事になった。機械が故障し、オーバーヒートを起こした。もう少しで爆発するだろう…この機械は他とは違う、どんな小さな事でも、間違えたら爆発する。 持ってあと数十秒と言った所だろう。もう私は逃げられない、ここから絶対に、もう間に合わ」 サンズは震えていた。弟の最期を、この目に写る文字で見てしまったからだ。サンズの目には、絶望が刻まれていた。これは極秘情報だ。必ず、一人で完遂させないといけない、サンズはそんな使命感を負いながら、研究者を目指す。その心は、堕ちていた。 そして、程なくして、研究者が生まれた。 地頭は良かったのか、すぐに研究者になれたようだ。このままサンズは、我が弟、博士、二人の思いを継いだ”研究者”への道のりを辿る事になる。 「サンズー?遊びに来たよー」 嬉しそうにサンズの家に入ってきたのは、他ならない人間。サンズは知ってしまっていた、他の時間軸で、サンズはこの人間に殺されたという事を。だが、ここは、サンズ達が求めていた「Happy End」の世界。サンズはこいつは裏切らないと思っている。 サンズは茶菓子を用意した。少し雑談をするつもりなのだろう。 「フリスク、お前、俺を、俺達を裏切るつもりはあるか?」 「え、どうしたの急に、そんな事これっぽっちも思ってないよ?」 「…そうか。ありがとう。一つ疑問が晴れた」 「あ…そう…?なら良かったよ。ほら!こんな美味しそうなお菓子が用意してくれたじゃん!一緒に食べよ!ね?」 「あぁ、そうだな、たまには友と食べるのも良い」 サンズとフリスクは、この平和な雑談を楽しんだ。だが、サンズは、自分の目に一つの最悪な事態が映るという事は、知る由もない。 サンズもまた、その三つの世界の研究に励んだ。自分があの世界に入れないか、色々な事を考え、実験し、記録していた。そして、一つの実験で驚くべき結末を見る事になる。…それは、自分が、最初戦っていた人間と仲良くなっているという、もう一つの「Happy End」。モンスター達は全員皆殺しにされた。だから、二人での、二人だけの「Happy End」。サンズはここで一つ学習を得た。 すべて、運命は決まっていた。だが、人間の一つの、たった一つの選択で、すべての物語が覆されるという事をサンズは知った。 サンズは研究を重ねていくうち、もう二つ、二次世界を見つけた。一つは、Happy Endの後の人間がモンスターを虐殺した世界。もう一つは、ホットランドのアルフィーのラボで、サンズと人間が戦うという世界。 サンズは、 不安と希望を覚えた。今の本家世界は、いわゆるHappy End。だが、この二次世界は、その終わりの後に、人間が虐殺を始めるという、希望も何も無いものであった。だがもう一つ、人間のケツイの力を使い、ラボにある機械を使ったら、パピルスを復活させられるという事。 サンズは知識を得た後、すぐにラボへ走った。希望を持って。 「え、あ、え?あぁ…サンズ、ど、どうかしたの?」 「ラボ、あるんだろ。行かせてくれ」 「え、ラボ…?さ、さあ…何の事かなー…」 「とぼけるな、居るんだろ、そこに、モンスター達も」 「…なんで知ってるの」 「そんな事今はどうでも良い、早く行かせてくれ、奴が来る」 「え、奴って…」 遮るように、サンズは言った。 「早く行かせろ!もう時間が無いんだ!」 サンズは聞かないアルフィーを無視し、ラボへ入った。 そこには、おぞましいモンスター達の残骸が残っていた。ケツイ抽出機を探していたサンズは、色々な部屋を回った。危険なアマルガム達を会う事もしばしばあったが、ついに見つけた。抽出機の周りには、人間から採取したであろう「ケツイ」の入った小瓶が置かれていた。サンズは、パピルスを復活させた世界で何をやっていたか、それを思い出し、実験へと強行した。自分の弟のパピルスを生み出すために。 ケツイを使った実験の結果、パピルスは、生き返らなかった。わかりきっていた事だろう。でも、サンズはこの事態を受け入れられなかったのかどうかはわからないが、こう言い続けるようになってしまった。 「駄目だ、あいつのためだ」と。 おしまいなのだ、いずれ、サンズもパピルスと同じ結末を辿る事になる… そう思われていた。だが、サンズは裏切ったのだ。その考えを。 何をしたのか、サンズは平静を保てていた。サンズは研究していくうちに、一つわかった事を見つけた。 「この世界も、二次世界の一つ」という事を、見つけて ”しまった”のだ。本家の世界など、どこにもない。ここに居るすべての者が二次世界の生き物達という事を理解した。すべての理を研究し、知ってしまったサンズはすべてを変えようと、また別の研究に励んだ。 だが、その研究は中止となる。 また別の人間が、地下の世界に落ちてきた。 その人間は、赤く澱んだ瞳をしていた。はて、もうこの世界にフリスクが居る。なら何故、新しい人間が…? この世界には、一つ、自分では決められないものがある。すべての「終焉」だ。誰が決めているのかは知らないが、すべての生き物の記憶が消し飛び、一からやり直される。それにいち早く気付いたサンズは、それに「リセット」と名付けた。そして、そのリセットの研究を続けた結果、そのリセットを管理している者が誰か、見つけ出せた。 管理をしている者、それは、フリスクだ。明確に言えば違うが、フリスクなのだ。だが、今回落ちてきた人間はフリスクではない。何か、不穏な雰囲気を漂わせている。 …それは、新たなる静寂を迎える始まりだったのだ。 人間は、遺跡に到着するな否や、モンスターを殺し始めた。その人間には、もうHappy Endが記憶に残っているようには見えなかった。虚ろな目をし、何かのためにすべてを捧げる。そんな人間だった。 そして最後の回廊、サンズと人間が出会うべき場所だ。 だが、サンズは姿を見せなかった。人間はそのまま謁見の間へと行き、王を暗殺した。 そしてようやく、サンズは姿を現す。 「最後の回廊でお前を最期にする予定だったが、気が変わった。ここで今、お前を殺せば、俺は目的を達成する事ができる。さあ、始めようじゃないか、俺が最後の砦だ」とサンズは言い、バトルが始まる… サンズは、研究で使用したであろうフラスコやスタンドなどを、骨とブラスターと一緒に使っていた。 人間は、一つのナイフのみを持っていた。 「…さあ、別の世界のサンズ君、そして人間、お前等の醜い争いを見せておくれ、私を楽しませておくれよ」
文章や展開がおかしいのは気にしないでください… 1時間くらいで作ったものなので… dust tale Calvateylaさん 他の二人 under swap PopcornPr1nceさん undertale last breath ULB team undertale betrayer Avranikさん undertale call of the void J-Bugさん Sasterさん