まさかの引っ越したばかりの家にネットが繋がるまで、二十八日までかかるとは思ってもいなかった... 今はポータブルWi-Fi使ってます 出すの遅れてすみません 曲が流ルゥゥゥゥエますよ! 三つの解呪法 俺たちは兵舎に戻った。しろがね丸はトレアディスの話を聞いてから、ずっと不安そうな顔をしている。そりゃ呪われているとか言われれば不安になるよな。セドリックにしろがね丸の呪いの話をすると、セドリックは書類の山の中から一枚の紙を取り出した。紙の中には一本の瓶の絵が描いてあり、その隣には長い説明文が書かれている。 「おそらくしろがね丸さんの呪いは、魔力が異常なほど生まれ、負担に耐えられず体が衰弱し、将来的には動けなくなるという恐ろしい呪いである『夜の刻印』と呼ばれるものです。解呪法は三つあります。一つはノルエーム結晶洞窟希で採れる希少な湧き水である『呪血浄化の聖杯』と呼ばれるものを飲むことです。三つの解呪法の中で一番簡単な解呪法です。」 「一番簡単な方法か。他には何があるんだ?」 「二つ目は古い貴族の秘宝である『聖なる針』と呼ばれる針を体に刺すことです。」 「でも墓を荒らすことになるんじゃないのか?」 「そこが難しいんです。これが三つの解呪法の中で一番難しい解呪法です。三つ目は血の貴族に呪いを解いてもらうことです。ですが、血の貴族は血を飲んで生きているため、交渉する前に殺されてしまう可能性があります。」 血の貴族はレスポーレン帝国が建国される前の国の貴族で、その国の住民を殺して、血を飲むことで生きていた。元々は普通の貴族だったらしいが、好奇心で人の血を飲んで狂ったそうだ。それで血の貴族は都から追放されたんだそう。確かにそんな奴と交渉するのは難しいだろうな。 「ノルエーム結晶洞窟と繋がってる転送の火は点いてるのか?」 「消えていると思います。地図はありますよ。」 「そうか。なんだかんだセドリックは役に立ってるな。」 「ありがとうございます。皆さんにこの話をしときますね。」 「分かった。」 窓から外を見ると朝日が昇っていた。もう朝か。結構長く寝てたんだな。トレアディスの剣に塗ってあったものは相当効果が強かったんだな。 セドリックと一緒に部屋から出ると、セドリックは何かを思い出したように話した。 「あっ、言い忘れていましたが、私は何か上層部に呼び出し食らっていますので、行けないかもしれません。」 「そうか。何かやらかしたのか?」 「もし私が来なかった時は、皆さんにこう伝えといてください。『行けたら行く!』と言っていたと。」 「絶対来ない奴の言葉じゃねえか。」 「まぁ、行けたら行きますよ。九時くらいに集合です。」 「分かった。」 俺は自室でノルエーム結晶洞窟への出発に備えて、少し睡眠をとった。その中ではっきりとした夢を見た。周りの景色も朧気ではなく、はっきり映っている。周りを見渡すと、そこが昔住んでいた村だということに気付いた。母さんも、父さんも、兄弟も、住民も皆居る。だが、視界の高さは今のままだ。夢の中の俺は、昔の俺じゃないらしい。ローザンの木の実を採っていた姉のユラは、俺に気付くと話しかけて来た。 「何突っ立てんだ?早く動きな。」 「あ、あぁえっと...何をすればいいんだ?」 「は?何をするって、あんたは畑を耕してただろ。」 「そ、そうだったな。」 ユラは姿も話し方も昔のままだ。村の皆が居るのは懐かしいが、何か慣れないな。色々な感情が混ざって変な感じがする。とりあえず、周りを探索するか。 家の隣の馬小屋に行くと、昔俺が山菜を採りに行く時に乗っていた、馬のカールと他三頭の馬が尻尾を振りながら草を食べていた。俺が頭を撫でるとカールは顔を舐めて来た。そのとき、兄の声が後ろから聞こえて来た。 「おっ、レジェール丁度良い所に居た。」 「ハーマン!?」 「どうした?そんな驚いて。まさか何か悪戯でもしてるのか?」 ハーマンはにやけながら言った。ハーマンも昔のままだ。 「い、いや何もしてない。」 「本当か?まぁ良いか。今から森に、一緒に来るか?」 「俺は畑に種を蒔かないといけない。」 「そうか。頑張れよ。」 ハーマンにそう言われた瞬間目が覚めた。 目を覚ました俺は涙を流していた。もうあの事件は忘れたいのにな...。 そろそろ行く時間だ。俺は荷物を持って会議室に入った。 「おっ、来たんか...ってどうしたんや?そんな涙なんか流して。話聞こか?」 「大丈夫だ。夢に故郷が出てきてな。」 「そうなんか。ところで、その頭に被ってる冠はなんや?」 「冠?...本当だ。こんなもの被った覚え無いんだがな。」 冠を取ってよく見てみると、それは昔村で被っていた冠だということが分かった。この国の村はどこの村か識別するために、その村独自の冠を作るようにしている。昔住んでいた村の冠は、ツタの模様を彫刻したシンプルな冠だ。 しかし、なぜ寝ていたはずなのにこんなものを被っているんだ?起きた時は寝る前と同じ位置だったから、寝ている間に被ったとは思えない。そもそもこの冠を持っていたかも怪しい。どこにも収納したり飾ったりした覚えがない。 「被った覚えはないんか。もしかしたら夢の中の人らが、レジェちゃんに力を与えてくれたんやないか?」 「まさか。そんなことあるわけないだろ?この冠を持っていたかすら分からないんだぞ?」 「ハハッそうやな。まぁ、そうだったら良いなっちゅう話や。さっ、そろそろ皆来る頃やで。」 しばらく待っているとドアの方からカチャリと音がし、レナとしろがね丸が入ってきた。その直後、シャラゴがドアを蹴って入ってきた。 「お前ドアの使い方知らないのか?」 「黙れ。」 その後もしばらく待つと、レオナールと、ラフレスが入ってきた。が、セドリックが来ない。言ってたと通りだな。 「セドリックが来ないな。どうしたんだ?」 「何か今朝行けたら行くとか言ってたぞ。」 「あぁ、それは来うへんやろな。」 「ならもう出発するか。」 「そうだな。」 俺たちが会議室から出ようとした瞬間、頭上から眩しい光が差してきた。
曲は昔作った曲を使っていますぅッ オリジナル小説です