※これはVOISING二次創作です。 ARKHE視点です。 さむねはまた変えます。 第一話↓ https://scratch.mit.edu/projects/1239818124/ 次の回↓
_セーブデータ26をロードします。 それは唐突に訪れる。 かなめ「っちょ、待ってやっば…」 突然倒れるかなめ。それに続きバタバタとメンバーが倒れていく。 しゃるろ「かなちゃん!?」 しゃるろが駆け寄って肩を揺さぶる。 反応は無い。気を失っているのか? それとも、いや、考え過ぎか。 初兎「大丈夫やって。」 相変わらずの余裕の表情で宙に円を描く。 そうすると4人は何も言わずにただ起き上がった。 まるで操り人形だな。 召喚士と言いつつ、そこまで“躾ける”技があるとは… そのまま4人は初兎の方向へと向かっていく。 心配していない訳では無い。 マズいとも思い始めているが、 この自信が俺を冷静にさせていた。 微かにアイツの手が動いた気がした。 ハンドサイン…なるほどな。 チッ。 また俺はコイツに踊らされる。 「おい!…コイツらに何をした?」 必死そうに魅せる演技。 面白い。 だいぶ食らってそうなアイツらに、一泡吹かせてやるか。 ニヤリと笑って“詐欺師”を睨んでみる。 翠玉の嵌った瞳が細く揺らいだ。 第28話「嘘を纏い」 初兎「だから話したって無駄や。」 ほとけ「でも!!」 と俺の横で攻防を続けるのは、この騒ぎを起こした発端である初兎と、そいつの相方らしいほとけ。 一応ないこに初兎の動向を見ていろと言われ、ここにいるんだが… 何せ、口喧嘩と派手な弾幕が“2人の間で”繰り広げられているわけで、 俺は暇で暇で満身創痍だ。 俺に任せなくてもよかったんじゃないか? いつぞやに創った鉄槌に腰掛け、やり取りをそれとなく監視している。 相変わらず【解析】を使いながら、ご自慢の頭をフル回転させるアイツは、度々こっちを見て嘲笑うかのように目を細めた。 アイツ…今俺が裏切って、全てを初兎にバラすことだって可能なのを分かっての行動か? ギラリ、と視線を感じる。 …なんだ、れむか。 アイツそろそろ気付き始めてるよな。 甘夢れむ「ねぇ、アルさん。」 「っ!?」 いつの間にか俺の横に来ていたれむは、ドスの効いた声で俺の名を呼んだ。 甘夢れむ「マジ何してんの?」 「何、と言われてもな…」 俺が濁して返すと、れむは呆れた様子で深くため息を吐く。 甘夢れむ「かなさんでしょ?」 バレてたか。無理もない。 「ないこでも揶揄ってやろうと思ってな。」 明らかに不貞腐れた顔をして視線を泳がせた。 甘夢れむ「…分かってるよね?」 「…あぁ。頃合いは、な。」 甘夢れむ「んじゃ、一人捕まえてくる。」 「よろしく頼む。」 わーってるよ、と気だるげに一言零して、虚空から杖を呼び出す。 そのままりうらの方へと走っていった。 もうじき道具屋の猛攻が止むだろうな。 れむは気付いた訳だが、しゃるろ達は… しのをガッチリと片手で抑え込んで、鎖をうにょうにょと動かし遊んでいた。 それを見ながらケラケラと笑ううるみや。 気づいてなさそうだな。 とはいえしのの強さには驚いた。 操られていたほうが強いんじゃないかと思うくらいには厄介だったな。 俺が直々に訓練してやってもいいかもしれない。 相変わらず口喧嘩を続けるいむしょー。 やはり暇だ。 俺も向こうに行こうかと思い始めた頃。 ないこ「かなめ。」 ピシャリ、と神殿内が静まり返る。 かなめ「なぁに。」 ないこ「お前、自我あんだろ。」 かなめ「っ…!」 …天下の社長様は、そんな事もお見通しかよ。 まぁそろそろ頃合いか。 かなめに視線を送る。 かなめ「…あーあ。バレちゃったか。」 かなめ「どうする?」 かなめ「りうらくん。」 …りうら?おい、まさか りうら「結構いい感じだと思ってたんだけどなぁ〜!」 甘夢が魔法陣を解いたと思うと、りうらが地面にぺたりと座り込んだ。 初兎「どういう事や。」 かなめ「いやぁ、道具って凄いんだね。」 そう言いながらポケットから赤い宝石の嵌ったブレスレットを出した。 初兎「っ!!なんでそれを!?」 りうら「なんで、って…俺の家の家宝だよ?」 りうら「俺の家は魔王軍へ対抗するために道具屋をしてんだから、あって当然でしょ!」 かなめ「“躾ける”技を無効化することができるんだってさ。」 かなめ「でも残念。2つしか無くってね。」 かなめ「それにしても、よく気づいたねないこ。」 ないこ「分かりやすかったからね。」 確かに、最後の方はかなめの方が飽きてた気がするな。 その事実を受け止めた初兎は驚いて目を点にしていた。 初兎「まぁいい。ここで終わらせる。」 魔導書を開き、人差し指で宙に弧を描いた。 ないこ「またか…!」 ゆうさんが改めて攻撃を始める。 それと同時に、予想外の事が起きた。 しゃるろ「うわあ!」 鎖を器用に使い、しゃるろの拘束を解いた。 もう一度、か… 俺も戦いたくなってきたな。 さて、ここからどう攻略するか。 _セーブデータ29に保存しました。