サムネ変えました(左がレナ、右がセドリック) 曲が流れるよ プロローグ 光が収まって目を開けると、手と足が光る何かで縛られていた。おそらく魔術だろう。目の前には羽が生えている天使のようなものが居た。その天使のようなものは槍を持っていて、女性のような体型をしている。天使とかに性別があるか分からないが。...よく見ると出血してるな。それに、足には血の付いた錆びた鎖が巻かれている。まるで牢にいる囚人みたいだ。 天使のようなものは俺たちに近づくと、レオナールを指さした。レオナールは顔を真っ青にして震えている。 「どうした!レオナ...」 俺がそういった瞬間、天使のようなものに首を絞められた。しばらくすると、天使のようなものは首から手を離した。息が苦しい... 行商人の願い シャラゴと、しろがね丸は魔術の縄を切ろうとしていた。俺も何かしないとな。天使のようなものの狙いはレオナールだろう。レオナールの方を見ているときに、後ろから刺せれば良いけどな。動けないからまず魔術の縄を切る方法を見つけなければ。 俺たちは魔術の縄を切ろうとしては天使のようなものに刺され、魔術の縄を切ろうとしては天使のようなものに刺されを繰り返した。しかし、魔術の縄は切れなかった。天使のようなものはもう一度レオナールを指さした。すると、天使のようなものの前に文字が浮かんできた。 『その男を私に渡すか天罰を受けるかどちらか選びなさい』 レオナールを犠牲にはできないな。ここは大人しく天罰を選ぶか。罰を受けるようなことした覚え無いけどな。 「レオナールは渡さない。」 「正気ですか!?レジェール君!」 天使のようなものはゆっくり俺たちに近づいてきた。そのとき、天使のようなものの首が飛んだ。そして、腹から大量の血を流した。血しぶきうなものはゆっくり俺たちに近づいてきた。そのとき、天使のようなものの首が飛んだ。そして、腹から大量の血を流した。天使のようなものの後ろには第一司令官が居た。血しぶきが納まると、第一司令官は天使のようなものに槍を突き刺した。 「間に合ったか?」 「あぁ。大丈夫だ。」 「そうか。腕が鈍っていたから、丁度良かった。それよりレオナール、血の気が引いたような顔をしているが、どうした?」 第一司令官がそう言うと、レオナールは我に返ったかのように顔を上げた。 「...!あぁ、いえ!なんでもありません...」 「嘘をつかないでください、レオナールさん。」 「....はい。あの天使のような人が持っていた槍に、紋章が描かれた布が巻かれてましたよね。あれは、守律施設団という組織の紋章なんです。私は昔、孤児だったんです。その孤児だった頃に守律施設団が来て、私を引き取った...いえ、買ったといった方が正しいかもしれませんね。それで、守律施設団に来て二年くらい経った頃、私はそこから脱出しようとしたんです。そのときに、実験室というところを見つけて、覗いてしまって...そこで奇妙な儀式で女性を材料に、天使のようなものを作っていたんです。それでさっきの天使のような人を見て、守律施設団を思い出したんです。本当に地獄のような場所でしたよ。レジェール君やレナさんの過去ほどでは無いと思いますが、思い出したくもないです。」 「いや、私の過去よりよっぽど辛いだろうな。」 人が改造されてたり、殺されたりしているところを見たら、普通おかしくなりそうだが、レオナールはよく正気を保てたな。俺は正気を保てず犯人を殺したけどな...。 「レオナール、守律施設団は今どこにいる?」 「...それが、全く分からないんです。第一司令官も探しているんですか?」 「まあな。探すときは共に探そう。私はこれで失礼する。」 「えっ!?待ってください!」 その後、第一司令官の姿が見えなくなるまで沈黙が続いた。 「...今更だが、第一司令官は俺たちの後をつけてたのか?」 「確かにそうですね。」 「ノルエーム結晶洞窟へ行くとも言ってないしな。」 俺たちが考えていると、しろがね丸が何か言いたげに腕を引っ張ってきた。 「どうしたんだ?」 「さっきのおじさん、会議室にいるときに、会議室の棚の後ろにずっと立ってたよ。」 「え?」 「は?」 「なんやて?」 居たのかよ、会議室に。いつ侵入したんだ?ドアを開ける音もしてないしな。音を立てられずに入れる場所は無かったと思うんだが。 「...。ま、まぁこの話は後でしよう。」 「そ、そうだな。ノルエーム結晶洞窟への道が分からなくなったな。どこかに人はいないか?」 そこら辺を歩き回っていると、街道にソルディアと、ムルティア鉱山に居た商人が立っていた。何で都に店があるソルディアがここに居るんだ?ムルティア山脈に居た商人は行商人っぽかったからまだ分かるが...。 「ソルディア店長、どうしたのですか?」 「おぉ、レジェールさん、今は友人の行商人であるバルドの手伝いをしています。」 友人の手伝いか。店を休んでまでする程だしな。相当大事なことなんだろう。 「そうだ、兄ちゃんたちも手伝ってもらえないですかい?」 「別に良いですけど、その代わりノルエーム結晶洞窟がどこにあるか教えてください。」 「ありがとうございやす。実は、ここに町を作りたくて、ここに来たんですよ。土地を使う許可ももらって、大工の人も見つけやしたんですがぁ、資材が無いことに気が付きやしてね。その資材を採ってきて欲しいんでさぁ。今欲しいのは木材ですかねぇ。木を切ってくだせぇ。切った木は大工の人が運んで行きやすんで。斧はこちらにありやす。」 「分かった。」 そこら辺にあるもので丈夫そうな木は、テュクスの木か。テュクスの木は黄色い実をならす丈夫な木だ。テュクスの実は春にしかならないが、とても甘く、魔力の回復量が多いから、春になるとテュクスの木の群生地に多くの人が来ることがある。ローザンの木の次によく使われる木だ。十五本くらい伐採すれば大丈夫か。幹に刃を入れると、木から甘い香りがしてきた。テュクスの木は実をならす春に備えて、幹の中に必要な蜜などを貯めることができる仕組みになっている。甘い香りはおそらくそれだろう。どうやって貯めているかは分からないが。十五本ほど木を切ると、大工が丸太を運んで行った。町を作る予定の土地に戻ると、早速大工が家を作っていた。 「本当にありがとうございやす。例のノルエーム結晶洞窟の場所ですがぁ、ここから北の方にありやす。北はあっちにございやす。」 「ありがとうございます。」 北の方に進むと、ノルエーム結晶洞窟の入り口が見えてきた。ここにしろがね丸の呪いを解く呪血浄化の聖杯があるのか...。俺たちは洞窟の中に足を踏み入れた。
オリジナル小説です 曲は昔作った曲を使っています 没ネタ供養回その2 https://scratch.mit.edu/projects/1305740040/