・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・━━・━ 新しいキャラ出したいけどキャラ出しすぎると渋滞^q^ 前回: https://scratch.mit.edu/projects/1308746486/ 次回: https://scratch.mit.edu/projects/1309179248/ ・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・・━━・━━・━
-音楽 「コウカツ」-MARETU様より ※語彙力がかっすかすなので 誤字や誤用があったら是非、教えてくださいな...(( 以下、本文成!! 【File#2 痕跡】 カードはまだ手の中にあった。 白い表面、冷たい感触。 そこに刻まれた番号と名前が、妙に重く感じる。 「......ねぇシエル。」 小さく声を掛ける。 「さっきの"処分"ってやつ、本当なのかな。」 シエルは首を傾げる。 「どういうこと〜...?」 「そのままの意味だよ。」 言いながら、自分でも意味を理解していない。 ただ、嫌な想像だけが脳裏に焼き付いて繰り返される。 「ねぇテティスちゃん〜...?」 シエルがカードを覗き込み囁く。 「かえさなくていいの...?」 「返すって...どこに...?。」 「............あ。」 言葉が止まる。 返す場所なんて考えてもいなかった。 "それが当たり前のはずなのに" そのときだった。 遠くの廊下から慌ただしい足音が響く。 複数人。しかも速い。 2人は反射的に壁際に寄る。 白衣の職員たちが、急ぐように何処かへ向かっていく。 「めずらしいねぇ〜...」 シエルがぽつりと呟く。 確かに、こんな様子は見たことがない。 いつもはもっと、機械のように動いているのに。 足音が遠ざかっていく。 その先にあるのは、さっき扉が閉じた方向だった。 「シエル。あの扉の奥には、何があると思う?。」 「ほかのひとたちのおへやだったりして〜...?」 行くのは怖かった。でもそれを、 そのままにしておくほうがよっぽど怖い。 気づいたら僕は、シエルにこう言ってた。 「行ってみる...?。」 シエルは少し目を細める。 「いいよぉ〜...」 軽い返事。けれどその声の奥に、 ほんの少しだけ、興味が混ざっていた。 2人は廊下の奥へと歩き出す。 いつもいる場所なのに、空気が全く違う。 やがて、問題の扉の前に辿り着く。 小さな覗き窓は、内側が見えないように曇っている。 「ここだよね...。」 小さく呟く。だが返事はない。 代わりにシエルがそっと手を伸ばした。 ドアノブに触れる。 ――開くはずがない。 そう思っていた。 だが。 「.........あれ?」 ドアが僅かに動く。 鍵が完全に閉まりきっていない。 2人は顔を見合わせ、沈黙が訪れる。 次ドアを見た頃には、ゆっくりと扉が開いていた。 〝まるで招かれているように。〟 中には4つの部屋へ通じる扉があった。 他の3つは閉ざされていたが、 唯一、1つの部屋だけ鍵が空いていた。 中は静まり返っていた。 何もない真っ白な部屋。 そっとカードを置いた。 元の場所に戻すみたいに。 ベッドも、器具も、全部キレイに片付けられている。 まるで最初からここには何もなかったように。 「なにもないね〜...」 「うん。」 けれど違う。 テティスは床の一点を見つめていた。 ほんのわずかに、色が違う。 シミがあるのだ。 拭き取られて滲んだような跡。 完全には隠しきれていない赤い痕跡。 「シエル。これって...。」 指先と声が震える。 見なければよかった。来なければよかった。 でももう、遅い。もう戻れない。 「なぁに〜...?」 「やっぱり、ここ......」 言葉が詰まる。 でもなかったことにはできない。 『普通じゃないよ..。』 静かに言い切る。 その瞬間、再び廊下の方から足音が響く。 さっきよりもずっと近く。大勢だ。 こちらに向かってきている。 「シエル...!!走れる...?」 シエルがコクリと小さく頷く。 何もない空間。 でも確かに、ここで何かがあった。 それだけははっきりしている。 「.........行こう。」 2人はその場をすぐに離れた。 これから何が起きるか。 何も知らない。 でももう確信できた。 ここは〝普通〟じゃない。 【File 痕跡 終】