終末楽園探訪 ——— 【文明汚染症候群】 二〇〇年前の旧文明の建築に使用されていた金属や様々な物質残骸が長い時間をかけて溶け出した『文明汚染』により引き起こされる症状の総称。「汚染症」とも。文明汚染は地表のいずれの場所でも起こりうるため、入念な対策を日頃から心がける必要がある。 十分に浄化されていない水や植物を口にしたり、汚染濃度の高い場所で呼吸したりすると体内に汚染が蓄積され、分解されずに溜まり続け、発症に繋がる。 症状は軽度から重度までの段階に分けられるが、重度汚染までの表面下での進行が早いため油断は禁物である。 少しでも違和感を感じたら即座に適切な治療を受けることが求められる。 軽度:運動機能の低下、視界のかすみ、疲弊の明らかな蓄積、手指の震え、頻繁な咳など。多くの場合発熱を伴う。水分を拒むようになるが、脱水症状を防ぐため必ず飲ませなければならない。 中度:呼吸障害、脳機能の一部低下・損失、それに伴う感覚の鈍り・喪失、高熱、体の内側からの痛み、脱水など。軽度の症状も含む。正常な判断が難しくなるため、常に行動を見守る必要がある。感覚の喪失に伴い極度の不安感を感じる恐れがある。肌の一部が黒くくすみ、硬化する場合がある。 重度:消化機能の低下・喪失、呼吸機能の低下・喪失、脳機能の低下・喪失、全身の痛み(骨や神経の脆弱化による組織損傷のものを含む)など。ほぼ全ての場合で死に至る。再建紀210年現在において重度の汚染症候群を治療する確実方法は存在せず、中度までの段階で速やかに適切な治療を受ける必要がある。 治療は当該地域における文明支援団体の医療機関に届け出るべし。 ———およそ100年前のものと見られる医学施設の記録から抜粋
#art BGM…のる 様(私ではない) 使用アプリ…IbispantX